塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【デイヴィッド・コスティン】S&P500は今後12か月リセッション入りしなければ5,650、すれば4,500。

塾長です。

昨日(米国5/6)の米株は続落。日本時間今夜遅くFOMC2日目/金利発表/パウエル議長会見。

 S&P500、5,606(-0.77%)

 Nasdaq、17,689(-0.87%)

【米国市況】株下落、トランプ関税への不安根強く-ドル142円台前半 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、59.46

 10年債、4.3080

 ドル円、143.23

 Bitcoin、96,149

 

 

経済指標:

なし。

 

 

金融政策:

■中国が金融緩和;

中国、7日に「金融政策パッケージ」発表へ-人民銀など金融当局 - Bloomberg

 

 

財政政策:

■ベッセント財務長官が下院で証言;

ベッセント氏、米債務上限「警戒ゾーン」と再警告-時期言明せず - Bloomberg

 

 

地政学

■トランプとその仲間たち;

トランプ大統領、中国への関税「いずれは」引き下げる用意あると示唆 - Bloomberg

米財務長官と通商代表、貿易交渉開始に向け中国当局者と会談へ - Bloomberg

トランプ大統領、貿易の条件は自分が決める-交渉の重要性を否定 - Bloomberg

「愚かしい」加州高速鉄道プロジェクト、トランプ氏が連邦資金ストップ - Bloomberg

 

 

個別株:

■Wynn、AMDなどが決算;

AMD、売上高見通しが市場予想超え-AI対応PC需要が追い風 - Bloomberg

時間外+1.00%

 

Wynn Resorts (WYNN) Lags Q1 Earnings and Revenue Estimates

時間外-1.58%

 

 

■明日FOMC2日目なので関連インタビューが出ていますが、「FFレートは変えない」がコンセンサスのようです。面白い内容ではないので、軽く紹介。

FEDが非公式にしゃべりたいときに使われるWSJ ニック・ティミラオスは「FEDは何をしようとも負けが決まっている。明日のパウエル記者会見はできるだけしゃべらないようにして、早々に切り上げるだろう」と言っている;

www.youtube.com

 

元ダラス連銀総裁 リチャード・フィッシャーは「経済、物価の先行きが見通せないので、FED金利を動かさない」と言っている;

www.youtube.com

 

 

金利は動きそうにないので株の話をしましょうという事で、〆のインタビューはGoldman Chief U.S. Equity Strategist デイヴィッド・コスティン;

www.youtube.com

ー企業決算では見通しを引下げたり、撤回するところがある。全体のトレンドはどうなっていますか?

・トレンドは通常よりも低いものだ。通常は40%の企業がガイダンスを引き上げる。今決算シーズンでは(引き上げる企業が)少なく、57%が前回までのガイダンスを維持し、「関税が大きな影響を与えない限り、リセッションに入らない限り、ベースラインの期待値を維持する」と言っている。しかし、彼らがそれを内部で信じているかは疑問である。我々が企業と話をしていると、多くの不安がある。そして市場は我々の経済予想の上限(best outcome)を織り込んでいる。

 

ー株は最悪を織り込んでいましたが、そんなに早く最良を織り込んだのですか?

・そういうことです。1、2週間で戻してしまいました。米国株価はforward earnignsの21倍。今後12か月でリセッション入りする/しないの確率が50:50のとき、これはとても高いマルチプルだ。我々のchief economistはリセッション確率を45%と言っている。なのでベースラインは”リセッション入りしない”である。企業利益は+3%で成長するだろう。インデックス(≒S&P500)は今後12か月で多分+4%といったところだろう。現在のレベルから上値は限定的だ。一方、経済が減速すると言うシナリオに陥った場合、S&P500は4,500くらいまで落ちる。通常のシナリオ5,650に対して、弱気シナリオが4,500。それに確率で重み付けをすると、5,000となる。これがファンドマネージャとしている議論だ。何が織り込まれているのか?景気循環株と防衛的株の比率が示唆しているのは、経済の1%以上の成長である。我々のベースライン予想はそれより少し低い。

 

ーソフトデータがハードデータに表れるのには時間差がある。

・その通りだ。不確実性が市場のボラタリティを上げている。ソフトデータ、すなわちサーベイを基にした経済指標は、反応が速い。何かイベントがあると1、2か月で数字に表れる。ハードデータに表れるのは多分60~90日後といったとこだろう。ということは、(3、4月に関税懸念で弱く出たソフトデータが)ハードデータに表れるのは6、7月である。今は5月初めなので、60日くらい待つことになる。その間に貿易合意がなされるかも知れない。しかし、我々の考えでは、それは既に株価に織り込まれている。右側のtailを織り込んでいるが、(貿易交渉が不調に終わったときの)リスクを織り込んでいるとは言えない。

 

ー先週、今週にあったMag7の決算は株式市場を救いました。

・多くのファンドマネージャが驚いたのは、それらの株が4月の関税発表より前の2,3月に下げたことだ。それはDeepSeekのアナウンスがあり、彼らの(AIデータセンターに対する)資本投資に疑問が起きたのだ。それ(資本投資)は2年前に比べて2倍になっている。2年前$167Bだったのが$333Bになっている。これは大幅な増加だ。2年で2倍。投資家は「その資本のリターンは何か?」と問い始めている。彼らの株価は大きなバウンドを見せたが、典型的な株、S&P500の残り493社の株は年初来で上げている。Mag7は一時期20%下落、そこから戻して‐11、‐12%といった所であろう。我々のキーとなる議論は、株価値上がりの広がり(broadening the market)である。加重されていないS&P500指数は加重されているS&P500を上回るだろう。

文脈が抜けていて若干分かり難いですが・・・、

・今決算シーズンにおいては、平年よりもガイダンスを引き上げる会社が少ない。

 57%が「関税が大きな影響を与えなければ」「リセッション入りしなければ」と但し書きを付けてガイダンスを維持している。しかし、我々が彼らと話をしてみると、多くの不安があり、そのガイダンスを信じていないようだ。

・現時点で多くのエコノミストは今後12か月以内にリセッション入りする/しない確率を50:50だと言っている。我々はリセッション入りしない場合、企業利益は+3%、S&P500は5,650。リセッション入りした場合、4,500と予想している。それに確率で重み付けして、12か月後のS&P500は5,000だと言っている。

・3,4月、関税に対する不安により多くの聞き取り調査を基にした経済指標(ソフトデータ)が悪化した。それがハードデータに表れるのには2,3か月のラグがある。なので、今は悪化したソフトデータがハードデータに転換されるのを待っている時期である。

・最近Mag7の株価が上昇しているが、年初来ではマイナスだ。その一方でS&P500の残り493社は年初来でプラス。我々は、加重されていない(equal weight)S&P500が加重されている(普通の)S&P500を上回ると予想していて、その予想を維持している。

と言っているようです。

 

しかし、Invesco S&P500 Equal Weight ETF(青)は年初来で値下がりしているし、下のチャートが示す通りS&P500(赤線)に比べて大きく勝っているわけでもない・・・、という部分は気にとめておくべきでしょう; 

Invesco S&P 500 Equal Weight ETF vs. S&P500 YTD 2025/5/6 - Yahoo Finance

 

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