塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【ジェフリー・ガンドラック】景気後退の可能性が高まっている。S&P500は4,500~4,600まで下がる。そうなれば我々は株を買う。

塾長です。

昨日(米国5/7)はFOMCを消化し、株高。10年債利回りは低下。

 S&P500、5,631(+0.43%)

 Nasdaq、17,738(+0.27%)

【米国市況】S&P500反発、パウエル議長の発言好感-円は1%下落 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、57.91

 10年債、4.2750

 ドル円、143.89

 Bitcoin、97,201

 

 

経済指標:

■ベッセント財務長官議会証言;

米財務長官、対中投資の是非明確化する方針示す-下院公聴会で - Bloomberg

この(↑)報道だけだと何が変わるのか分かりません。MSCIオールカントリーに特定の中国企業を組入れないとか?

 

 

金融政策:

■FOMC2日目、金利決定とパウエル会見;

FOMCが金利維持、調整急がずとパウエル議長-関税リスク警告 - Bloomberg

FOMC声明:不確実性は一段と増した、失業とインフレに上昇リスク - Bloomberg

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

■トランプとその仲間たち;

トランプ氏、対中関税の維持を強調-交渉のための引き下げ否定 - Bloomberg

 

 

個別株:

Google(Alphabet)株がなぜか大きく下落(‐7.51%)していると思ったら、これ(↓)が原因でした;

アップル、ブラウザーでのAI検索を検討-アルファベット株急落 - Bloomberg

米アップルは自社のウェブブラウザー「サファリ」について、人工知能(AI)を活用した検索エンジンに焦点を当てた形に再構築することを積極的に検討している。サービス部門責任者エディー・キュー氏が7日、米司法省によるアルファベットに対する訴訟での証言で明らかにした。

基本的にAppleGoogleはこの取り決め(iOS上でGoogle検索をデフォルトで使わせる)を続けていたいのだが、それは独占禁止法に違反するとDOJが言っている。独占禁止法に違反していないと反証するためには、Google検索が競争していることを示さなければいけない。なので「AI検索にシェアを奪われている」などと言っている。この構図を信じるならば、買い場ではないでしょうか?

 

■Disneyなどが決算;

ディズニーは予想上回る増収増益、通期見通し引き上げ-株価上昇 - Bloomberg

+10.76% 

 

 

■〆は債券王ジェフリー・ガンドラック。3本立てですが、重要な部分だけ;

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FOMC後のパウエル会見を見ていかがですか?ヘッドラインは明らかで、物価と雇用のテンションが強まっている。

・そうだ。それについて過去数回話をしてきた。今回の会見における『今日の言葉』は”不確実性”だろう。パウエルは「それを知るには早すぎる」「我々が知っていると思わないで欲しい」という言い回しを何度もしていた。私は彼を責めることができない。航海図の無い海を進んでいる。関税がインフレにどのように作用するか分からない。失業率には上昇圧力がかかっている。しかし私が感じたのは、彼が金利に関してHippocrfatic Oath以外の全てをやったという事だ。彼は「(金利が)良い位置にある」と何度も繰り返した。責めることはできないのだが、彼は「(物価と失業率の)どちらが先に問題化しそうか?」といった質問に答えず、「どうなるか見守る(wait and see)」と答えた。私は株式市場が「不確実性」に悪い反応をしなかった事に少し驚いている。なぜなら、我々がMr. Magooの世界に戻ってしまったように感じるからだ。我々は車に乗っていて、(運転手である)パウエルは「物価と失業率がどのように悪化するか分からない。どちらの木に先に当たるか分からないから、当たるまで待っていよう。それで金利が決まる」と言っているようなものだからだ。しかし、失業率は上昇し始めている。36週moving avarageを上回っている。それはリセッションに伴う動きだ。12か月moving avarageも上回っている。また、2年ー10年債利回りの差はとても長い期間逆転していのが解消した。それは経済的問題が起きる危険信号だ。2ー10年債利回り差の12か月moving avarageはポジティブ(正)となっている。1980年に遡らない限り、長期のイールドカーブ反転後にこれが起きてリセッション入りしなかったことは無い。なので我々は失業率がどうなるかとても注意深く見ている。しかし、我々のゲームプランは変わっていない。イールドカーブはレンジで動いていて、それがしばらく続いている。パウエルも10年債利回りが2.5年前と同じだと言った。利下げサイクルにおいて、10年債利回りが下がるのは典型的な動きではない。これは私の考えを強化するものだ。経済が弱まり、長期債利回りが上昇する。これはほとんどの人の経験とは異なるものだ。私のように40年のキャリアを持っていてもだ。通常リセッションとなれば、ドルは上がり、金利は下がる。今回はそれと逆のことが起きている。私はこれが偶然だとか、一回限りだとは思わない。これは続くだろう。なぜなら、我々が話してきたように、国の債務への利払いはとても悪い。1日当たり$4Bだ。もし経済が悪い状態でこのまま長期債利回りが高いまま、もしくは上昇すれば、何らかのエキゾチックな政策でもない限り、どうしてよいのか分からない。もしかしたらイールドカーブコントロールが必要になるかも知れない。米国はそれを1940~1950年代初めにしかやっていない。日本はとてつもなく長い期間それ(イールドカーブこのトロール)をやってきた。私が大手顧客と話をすると、誰もがあたなが言ったような事を言う。「私はより流動性が欲しい」「より品質の良い資産に移したい」「長期の債券は欲しくない」と。このようなコンセンサスができたとき、通常は転機が訪れる。しかし、それはまだ来ていない。それらのトレードは機能している。より品質の良い資産に移すのはうまく行っている。低い品質のジャンクボンド、CCCの利回りは有意に上昇している。ハイイールドの最高位であるBBと、AAA(の利回り)との差は12か月moving avarageを上回っている。これはとても悪いサインだ。

とても簡単にまとめると・・・、

・パウエルがインフレと失業率のどちらを取るかで身動きがとれなくなっている(金利を動かせない)のは理解できる。

・しかし、だからと言って何もしないというのは無責任だ。

 過去の失業率に推移とリセッションの関係や、クレジット市場でジャンク債金利が上昇している事を考えると、リセッション入りする可能性の方が高いと思う。

と言っている。

 

 

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ー前回我々が会話したとき、私が正しく記憶していたならば、あなたはDoubleLineにおいてかつてないほどにキャッシュを持っている、それを展開するには早すぎる、と言っていた。それは4月初旬のことで、市場は荒れていた。今はそれと違うシナリオが起きている。何か変化はありましたか?

・私は、中期間において市場はリスク・オフだと感じている。リスク資産や債券市場に大きな変動があったにも関わらず、変動が少ないのはゴールドだ。ゴールドは2,000を超え、3,000を超え、今は3,400だ。昨日最高値を付け、今日は下げた。これは何かを示しているのだと思う。ゴールドはいまや短期の投機家と、サバイバリストの長期保有のものではない。人々はゴールドを地政学への恐れから逃れるための資産クラスだと見ているのだと思う。人々は国の債務の大きさを見て、どうしたものかと思っている。そこでゴールドが真の金融資産だ、と。私は未だゴールドが4,000に向かっていると思っている。確かそれを言い始めたのは4月だ。前回あなたは「ゴールドが3,000に行くと思いますか?」と聞いた。その時ゴールドは3,000を若干下回る水準で「それでは予想とは言えませんよ。多分4,000に行くでしょう」と言った。私は、4月に、S&P500のサポート水準は4,500だと言った。私は未だに(S&Pが)そこに行くと思う。もしかしたら少し高いかも知れない。4,600とかだ。私はその時点で、比較的長い視点でキャッシュを(株に)展開し始めるだろう。我々は1か月の期間で投資したりしない。我々は典型的に18か月から2年先をみて投資する。それが我々の投資の水平線だ。特に債券においては、だ。競合のように頻繁な取引はしない。18か月から2年先を見た方が良い機会に恵まれると思っているからだ。さらに先を見ればより確実性を得られるが・・・、我々は人のカネを預かっているのだ。もし時間がかかり過ぎれば・・・、5年もアンダーパフォームを続けられない。顧客を維持するためには、18か月~2年間のあいだに、それなりの結果を出さなければいけない。

(このあと「private credit市場が危ない。private creditを一般消費者向けに商品化する動きがあり、危険だ」などと言っているが、あまり関係ない(?)ので省略)

こちらも要約すると・・・、

・多くの市場のボラが上がっているのに、ゴールドだけは変動が少ない。これはゴールドが地政学的な混乱からカネを守るための資産だという新たな認識ができたのだと思う。

・DoubelLineでは(株などのリスク資産を売却し)キャッシュ(同等物)をとても多く持っている。S&P500は再度底を試す展開となり、4,500~4,600まで下がるだろう。そうなれば保有しているキャッシュで株を買う。

と言っている。

 

「18か月~2年先を見て債券市場で取引している」と言っているのは、多分、「Citadelなどがベーシストレードで大損害を被った」的なニュース(&噂)が出ているでの、「DoubelLineは大丈夫ですよ」と伝えたかったのだと思います。

また、(流動性のとても低い)private creditを一般向けにするのは危険だ、と言っていますが、Business Development Company(BDC)はそれなりに昔からあるので、少し違うかな?と思ったり・思わなかったり。「悪徳業者が出てくるぞ。FCCとかがしっかり監督しろ」と言っているのだとしたら、それには賛成しますが。

 

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