塾長です。
昨日(米国5/8)はトランプが英国との貿易交渉成立を発表。安心感からリスク資産に買い。Bitcoinまで上げている。
S&P500、5,663(+0.58%)
Nasdaq、17,928(+1.07%)
【米国市況】株続伸、対中協議期待でリスクオン-ドル一時146円台 - Bloomberg
原油、60.17
10年債、4.3730
ドル円、145.92
Bitcoin、102,962
ビットコイン上昇、10万ドル突破-米英合意で通商摩擦緩和に期待 - Bloomberg
第1四半期 非農業部門労働生産性指数[前期比]、-0.8%(予想-0.5%)
第1四半期 単位労働費用、5.7%(5.4%)
3月 卸売在庫[前月比]、0.4%(0.5%)
米労働生産性指数、2022年以来の低下-単位労働コストは急上昇 - Bloomberg
労働生産性の低下は、生産が0.3%落ち込んだことが主因。
米新規失業保険、春休みの一時的な急増から減少-予想にほぼ一致 - Bloomberg
米消費者信用残高、3カ月ぶり大幅増加-関税控え高額商品の購入加速 - Bloomberg
多くの消費者が関税引き上げによって物品の価格が上昇すると見込み、自動車など高額商品の購入を加速させたことがあらためて示された。ワーズ・インテリジェンスのデータに基づくと、3月の自動車販売台数は約4年ぶりの大幅増加となった。
米消費者の3年先インフレ期待、22年以来の高水準-NY連銀調査 - Bloomberg
■BOEが利下げ;
英中銀、政策金利を4.25%に引き下げ-投票は3通りに割れる - Bloomberg
なし。
■トランプとその仲間たち;
トランプ氏、英国との貿易協定合意を発表-詳細は交渉継続 - Bloomberg
ただ、この合意に基づき、英国は米国からの輸入品の税関手続きを迅速化し、農業、化学、エネルギー、工業製品の輸出に関する障壁を削減することとなる。
トランプ氏は「この協定で、米国の輸出品の市場アクセスが数十億ドル拡大する。特に農業分野は、米国の牛肉、エタノールなど、優れた米国農家が生産するほぼすべての製品のアクセスが、劇的に拡大する」と述べた。
日本も牛肉、米などを開放することになるのでしょうか。少なくとも米国は日本に「英国は譲歩したぞ」と言ってくるでしょう。家計も助かりますが、株的には外食や商社が得をする?
トランプ米大統領、対中協議は「中身のあるものに」-関税引き下げも - Bloomberg
米中貿易交渉、関税率引き下げと緊張緩和を目指す-米商務長官 - Bloomberg
トランプ米大統領、所得250万ドル以上の富裕層対象に増税求める - Bloomberg
トランプ氏、パウエルFRB議長を再び批判-利下げ見送り受け - Bloomberg
■注目決算なし。
■〆のインタビューは・・・せっかくトランプがUKと貿易交渉成立したと喜んでいたので、それについて。The Atlantic Council(雑誌社) ジョシュ・リプスキー;
ー対英国関税はもともと3%くらいだったでしょうか。私には正確な数字は分かりませんが。それが大きく上昇しました。これ(貿易合意)は米国にとって大きな勝利でしょうか?英国には貿易赤字はありません。
・いいえ、とても小さな勝利です。範囲(scope)が限定的です。『解放の日』から45日経過しましたが、最初に合意が結ばれたのは英国とです。英国に対して米国は貿易黒字です。これは素晴らしいニュースではありません。なぜなら過去数週間、インド、ベトナム、日本と合意すると噂されていて、昨日「主要な貿易相手国と合意する」と聞いたとき、それらを期待していました。これを特異なものと考えた方がよさそうです。なぜなら英国との貿易関係、トランプが言うところの経済安保関係から考えて、これを他の国に適用するのは難しいからです。私にとっての大きなニュースは(関税の)ベースラインが10%になったことです。USTR ぐりあーは「(10%が)継続する」と言いました。これはより高い関税が長く続くというサインだと思います。英国から米国に輸入するときの関税が10%に上がりました。米国から英国に輸出するときの関税が少しばかり下がりましたが、たいしたことはない。非関税障壁が取り除かれるのかも知れませんが、詳細は明らかではありません。多くのことが今後決められるのです。しかもその範囲は狭い。
ーこれで英国は何を得たのでしょうか?ニュース見出しを飾ったことでしょうか?トランプがスターマー首相を称えたことでしょうか?ロールスロイスが米国市場のアクセスを得た?トランプによると(英国との貿易交渉は)長期間行われてきたが誰も交渉成立まで持っていくことができなかったと困難さを強調した。
・本当の勝利は、英国が最初にゲートをくぐったことです。スターマーがホワイトハウスを訪問していたのはこのためです。単に米国との経済関係を強化するだけでなく、全ての面で強化を図ったのです。英国にとってより明確な勝利は鉄鋼と自動車にあります。英国の鉄鋼業界は崩壊していますが、これが蘇生させるかもしれない。車に関しては、ベントレー、ロールスロイス、ジャガーと限定的ですが、確かに彼らを助けるでしょう。しかし、再度言いますが、これを、例えば、トヨタに当てはめることはできません。なので、これは米国ー英国間の小さな範囲のものとみるべきです。とは言え、両社にとって勝利なのは間違いありません。
ジョシュ・リプスキーはAtlantic Councilでトランプ関税トラッカーを作った人なのだそうです。
Trump Tariff Tracker - Atlantic Councilにおいて、現在トランプがかけている関税をインフォグラフィックスで分かりやすく示してくれています;
例えばこのような感じ;
いつからどの分野に関税がかかるか?なども表になっていたりします。
ーー
ランキングサイトに登録しています。いつもポチっとして下さり、ありがとうございますm(__)m