塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【デイヴィッド・ザボス】市場は米国債格下げを忘れ、話題は予算へ。真に重要なのは貿易交渉の前進。株は年初に向かっていた方向に進む。

塾長です。

昨日(米国5/19)は大きなニュースなく、株はヨコ。

 S&P500、5,963(+0.09%)

 Nasdaq、19,215(+0.02%)

【米国市況】格下げの衝撃続かず、株に押し目買い-ドル144円台後半 - Bloomberg

 S&P500種は6営業日続伸し、強気相場入りに迫って引けた。先週の米中関税合意によるモメンタムが続き、相場の下げは買い場になると複数のストラテジストが指摘した。

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、62.67

 10年債、4.4750

 ドル円、144.95

 Bitcoin、105,610

 

 

経済指標:

なし。

 

 

金融政策:

■ウィリアムズ、ボスティック、ジェファーソン、カシュカリ;

FRB当局者、少なくとも9月まで利下げ見送り示唆-不確実性を強調 - Bloomberg

 

 

財政政策:

■予算案が議会予算委員会を通過;

Trump's 'Big Beautiful Bill' passes House Budget Committee vote - ABC News

 

 

地政学

■トランプとその仲間たち;

「ムーディーズは遅行指標」、ベッセント財務長官は格付け懸念を一蹴 - Bloomberg

トランプ大統領が20日に議会訪問-減税案早期可決を共和党議員に促す - Bloomberg

ロシアとウクライナは停戦交渉を「即時」開始へ、トランプ氏が表明 - Bloomberg

 

 

 

個別株:

■注目決算なし。

 

■〆のインタビューは・・・Moody'sによる米国債格下げ記念で、著名FEDウォッチャー Jefferies デイヴィッド・ザボス;

www.youtube.com

ーあなたは”今日の言葉”をEmotional(感情的)としました。投資家は金利が5%を超えた事に感情的になっているようです(注:朝方、30年債金利が5%を超えていた)。Moody'sの格下げと、その反応をどのように解釈しますか?

・たいして解釈することはない。正直に言うと、完全に無関係(不適切、irrevant)だと思います。2011年(←大手格付け会社3社の中で最初にS&P米国債を格下げした年)や、その他の時も、大部分は無関係であった。彼らは企業のバランスシートを見るべきであり、国のバランスシートを見るべきではない。単純に、彼らにはその能力が備わっていない。米国や、多くのその他の国は通貨を発行する(←自国通貨で債券を発行する国、という意味)。彼らがデフォルトするというのは馬鹿げた考えだ。人々はしばらくの間これに注目するだろうが、より重要なのは予算法案である。あなたが言ったように、予算案が委員会を通過したのが今週で最大の話題だ。市場はそれを前向きに受け取るだろう。そして、我々は年初に戻ったのだ。(年初に比べて)S&Pは少しばかり上げていて、債券利回りはほぼ同じだ。大きな話題はドルの10%下落であり、それはリスク資産の追い風となる。米国リスク資産は夏に向けてあげるだろう。

 

ー税制法案に話を戻したい。番組に出た多くのトレーダーがこの予算は雇用創出に重要だと語っている。モーメンタムも重要である。今週終盤に、下院での投票が行われると期待されている。下院を通過し、上院に送られるのが、市場や投資家の心理にどれほど重要でしょうか?

予算委員会を出たことがクリティカルであった。それにはリスクがあった。米国の財政側は、企業がやっていけるように、定義されなければならない。税金がどうなるか?だ。消費者にとってもある程度影響する。これは大きな出来事であるが・・・、規制緩和や財政が(リスク資産にとって)バックグラウンドから後押しするだろう。そうして、大統領が追加的な数兆ドルのディールをまとめた週から戻り、米国に対する投資の方程式はさらに強くなるでしょう。これらは米国経済をとりまくポジティブな話題です。4月の暴落以来、人々の投資を感情的にさせる少数意見がありました。彼らはこの貿易ディールが大したことが無いと言っていましたが、私はその疑念は払しょくされたと感じています。

 

ーあなたはトランプ支持派(pro-Trump)、トランプ政権支持派ですね。

・そうではありません。私は冷静に計算して物事を見ています。それがあなたのポートフォリオにどのように影響するのか、を。顧客の受託者として行動しようとしています。物事をありのまま見ています。彼らの政策がポートフォリオにとって良い、という話です。私はpro-making moneyです。

 

ーそれは公正です。訂正していただいてありがとう。

 我々は先日ベッセント財務長官に貿易交渉について聞きました。誠実に交渉しない国は4月2日に発表した関税レベルに戻るだろうと言っていました。それは市場にとって何を意味するでしょうか?それは交渉の進捗をどのように示しているでしょうか?

・財務長官は交渉において多くの進捗を果たしたと思います。彼は米国が交渉のレバレッジを持つことを「戦略的な不確実性」と表現しています。過去1か月、1.5か月、多くの人が「米国にはカードが無い」「誰も交渉のテーブルにつかない」「これは長期間かかる」「中国は先延ばしにする」と言っていましたね。実際は全ての人が交渉のテーブルについている。数兆ドル、数千億ドルの投資が米国に入ってくる。これは機能しているのだ。その波に乗りましょう。投資をしましょう。職を作ってもらいましょう。減税があり、規制緩和がされるでしょう。株式市場には、年初に向かっていた方向に進んでもらいましょう。これは主要な交渉の戦術なのですから。

要約すると、

・自国通貨で債券を発行している国がデフォルトするという考えは馬鹿げている。格付け会社はそのような国の格付けを止めるべきだ。

・予算案が予算委員会を通過したのは今週の大きなニュースである。市場は米国債格下げのニュースにしばらく注目するかも知れないが、最終的には予算成立に注目する。予算は税制に関するものであり、企業が運営される上で欠かせないものだからだ。

 予算、減税、規制緩和は裏方で米国資産のサポートとなるだろう。

・真に重要なのはトランプ政権の貿易交渉である。彼らは英国、中国、カタール、サウジと数兆ドルの交渉をまとめた。トランプ政権はベッセントが「戦略的不確実性」と呼ぶ高関税などの脅しにより交渉を前に進めている。弱気派(or 反トランプ派)は「関税交渉は進まない、時間がかかる」と言っていたが、そうはなっていない。貿易交渉によって米国に投資が行われる(or 米国製品が買われる)。減税や規制緩和が行われる。株は年初に向かうと思われた方向に行くだろう。

・私はトランプ賛同者なのではない。彼らの政策が顧客のポートフォリオにとって有益かどうかを冷静に計算しているだけであり、カネ儲けの賛同者だ。

と言っているようです。

 

 

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