塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【ジェレミー・シーゲル教授】株式市場は関税騒動の先を見て、「AIがGDP成長率+3%をもたらす」と言っている。

塾長です。

連休明けの昨日(米国5/27)は、トランプがEUへの50%関税を延期していたことから株が大幅高。

 S&P500、5,921(+2.05%)

 Nasdaq、19,199(+2.47%)

【米国市況】ハイテク主導で株反発、世界債券高-ドル一時144円45銭 - Bloomberg

 日本の財務省国債市場の混乱を受け、国債発行額についてアンケートを市場参加者に送付していたことが明らかになり、日本当局が借り入れ計画の見直しを検討している可能性が意識された。これを受けて、足元の長期金利上昇で神経質になっていた市場に安堵(あんど)感が広がった。

財務省が国債発行額でアンケート聴取、40年入札は警戒一転し楽観論 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、61.13

 10年債、4.4340

 ドル円、144.19

 Bitcoin、108,988

 

 

経済指標:

 4月 耐久財受注[前月比]、-6.3%(予想-7.9%)

 4月 耐久財受注コア[前月比]、0.2%(0.0%)

 3月 ケースシラー住宅価格(20都市)[前年比]、4.07%(4.5%)

 5月 コンファレンスボード消費者信頼感指数、98.0(87.0)

米消費者信頼感、4年ぶりの大幅上昇-関税一時停止で見通し改善 - Bloomberg

 

金融政策:

バーキン

リッチモンド連銀総裁、不透明感が企業の足かせ-雇用と投資を保留 - Bloomberg

 

 

財政政策:

米財務省、Tビルの入札規模を縮小-債務上限問題への対応で - Bloomberg

 

 

地政学

■トランプとその仲間たち;

トランプ氏、対EU50%関税期限の7月9日までの延長に同意 - Bloomberg

トランプ氏、EUの交渉加速を「前向きな動き」と評価-異例の称賛 - Bloomberg

USスチール「黄金株」米政府が取得へ、日鉄の買収巡り-関係者 - Bloomberg

トランプ氏、ファニーメイとフレディマックへの政府保証維持を表明 - Bloomberg

トランプ政権、ハーバード大との残る契約を全て打ち切りへ-対立激化 - Bloomberg

トランプ政権、学生ビザ申請者の面接予約を停止-大学との対立激化へ - Bloomberg

プーチン氏の「火遊び」をトランプ氏が非難-制裁強化の行方に注目 - Bloomberg

 

 

個別株:

Appleが”ゲームアプリ”とは?

アップル、ゲームアプリ計画-「スイッチ2」発売直後にデビュー - Bloomberg

・・・月額6.99ドル(約1000円)の定額でゲームを提供するArcadeのプロモーションが含まれる。2010年にデビューしたものの勢いを得られなかった同社のソーシャルネットワーク「Game Center」に置き換わる。

+2.54%

 

 

■〆は皆大好きジェレミー・シーゲル教授;

www.youtube.com

ー今日、株は上がりそうです。市場は荒い値動きが続いている。財政赤字債券自警団などで、人々は超楽観か、超悲観を行ったり来たりしている。

・Wall Streetで最も古い言い回しの一つが「Don't fight the tape(市場トレンドに逆らうな)」だ。先週私はそのtapeをみて、あなたの番組で「市場は与えられた情報からは予想できないような強さがある」と言った。市場は何かを見ているようだ。その”何か”とは、私が結論付けたのは・・・、一つは、関税が中国30%、その他10%以上に高くならないという事。市場はそれに対応できると感じている。先週(EUに対する関税+50%に)ショックを受け、今日戻しているのはそのためだ。(市場は)「10%と30%ならば対処できる」と言っている。関税が良いとは言っていない。しかし、市場は関税の先を見て、再びAIが生産性を向上させると予想している。先ほどンSquawk Box(←CNBCの中の一つのコーナーの名前)の中で、銀行業がAIを採用すれば、一つの銀行は50%の人員削減ができると言っていた。これはデカい。CBOFEDは(GDPの)長期的な成長率を1.8%や2.0%としている。彼らはAIなど存在しないがごとく、その予想を変えていない。しかしAIはそれを3%かそれ以上に引き上げられるかも知れない。それが市場が我々に語っていることだ。3%成長すれば財政赤字の対処となる。様々なネガティブな要素があるが、それでも市場に強さがあるのはこれが理由だと思う。

 

ーもし私があなたに今日1000ドルを渡したら、どこに投資しますか?

・株に投資する。AIがブームになるからといって、AIプロバイダーやMag7が最良の投資先とは限らない。銀行などのAIユーザーがより大きな生産性向上を得られるかも知れない。一方、AIのプロデューサーは競争が激しくなる。それは彼らが繫栄しないと言っているのではないが。

 ところで、あなたが財政赤字や、それが潜在的にインフレを引き起こすと心配しているのであれば、実資産を持つべきだ。株は実資産だ。インフレ後の株のリターンを考えれば、長期的に株はインフレを乗り越えてきたと証明されている。人々はインフレを心配している。私はその答えが債券だとは思わない。私は株を分散投資すべきだと思っている。海外(international)はPERが15であり、(米国の)22、23よりも魅力的だ。

 

ー株を買うと言いましたが、AI企業ですか?

・そうではない。AIユーザーの方が恩恵を受けるかも知れない。25年前、インターネット・ブームがあった。インターネット・プロバイダーや光回線業者は全てつぶれてしまった。(AIがブームになっても)プロバイダーが繁栄するとは限らない。AIユーザーかも知れないのだ。ユーザーやバリュエーションを見てみると・・・、ようやく海外への分散が活躍するようになってきた。それは戦後うまく機能していたが、最近は今年までうまく行っていなかったものだ。

 

ー関税の前には、人々は規制緩和キチガイじみた事への出費がなくなる、などの素晴らしいことが起きると言っていた。

・大学を含むnon-profitは、中断されない限り無駄遣いが永遠に続く。ゆさぶり(shake-up)が必要だ。マスクとトランプのやり方が最善だと言っているのではないが、数百ビリオンドルの無駄遣いがあるだろう。

 

ー今年に入るとき、バリュエーションは高く、株価に修正が起きた。

・ほんの少しだけ弱気相場が顔を出したが、その後強さを見せた。10%、30%関税には対処できる。その先のとても明るい米国の未来を見ることができる。

 

ー株式市場が知っていて、債券市場が知らないことは何でしょう?通常それは逆です。

・債券市場は先週水曜日とても恐怖を感じていたが、24時間で回復した。私は債券市場に(財政赤字を消化する)キャパシティーがあると思う。この財政赤字には何も驚きはない。オークションが不調だとか、TIPSがどうとかあるが、それら全ては取るに足らないもの(small potatoes)だ。トランプが大統領になり、両院を取ったあと、彼はやることをやっている。できていないのは国内製造したときの15%法人税減税くらいだ。私の理解では、それは(予算)法案に入っていない。

 ところで、カシュカリのインタビューは興味深かった。彼はパウエルを追随している。彼の言葉はパウエルが言う事と同じだ。もし彼が次のFRB議長に推薦されたとしても、彼は同じ政策で臨むだろう。

長々と話していますが、ポイントは3つ?

・株式市場は関税を中国30%、その他10%と織込み、その先を見ている。

 関税の先とは、AI活用による生産性向上、GDP成長率3%だ。

 インターネットバブルの時のように、その提供者がAIの恩恵を最も多く受けるとは限らない。競争があるからだ。むしろAIをうまく使う企業がより多くの恩恵を受けるかも知れない。Mag7に集中投資するのは良くない。

・株には分散投資が有効だ。戦後機能していて最近(直近20年くらい?)うまく行っていなかった海外がバリュエーションの観点で有望だ。

・債券市場には米国の財政赤字を消化するキャパシティーがある。20年国債オークション不調等のニュースがあったが、それらはささいな出来事だ。

 

 

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