塾長です。
あいかわらずトランプ発言はとまりませんが、昨日(米国5/30、5月最終日)の株はヨコ。債券市場も静か。
S&P500、5,911(-0.01%)
Nasdaq、19,113(-0.32%)
【米国市況】S&P500ほぼ横ばい、日中は値動き大きく-144円近辺 - Bloomberg
S&P500種は月間ベースで上昇し、5月としては1990年以来の大幅高となった。
原油、60.79
10年債、4.4160
ドル円、144.0210
Bitcoin、104,124
4月 PCE価格指数[前月比]、0.1%(予想0.1%)
同[前年同月比]、2.1%(2.2%)
4月 コアPCE価格指数[前月比]、0.1%(0.1%)
同[前年同月比]、2.5%(2.5%)
5月 シカゴPMI、40.5(45.0)
5月 ミシガン大学消費者信頼感指数、52.2(50.8)
米PCE統計、消費者の支出失速鮮明に-財輸入は過去最大の減少 - Bloomberg
ミシガン大消費者指数、速報値から上方修正-米中関税下げを好感 - Bloomberg
■ローガン;
ダラス連銀総裁、関税が経済に与える影響判断に時間かかると示唆 - Bloomberg
なし。
■トランプとその仲間たち;
トランプ氏、鉄鋼関税を50%に引き上げる-日鉄・USスチール支援で - Bloomberg
赤沢再生相、パッケージ全体で合意可能かが問題-日米関税協議 - Bloomberg
トランプ大統領、習主席と会談するつもり-「合意に違反」と非難 - Bloomberg
米国が中国ハイテク業界への制裁を拡大へ、子会社も対象に-関係者 - Bloomberg
マスク氏、「DOGEの終わりではない」-トランプ氏の助言役継続へ - Bloomberg
マスク氏、トランプ大統領の選挙活動支援中に大量の薬物摂取-NYT - Bloomberg
■注目決算なし。
■〆のインタビューは今Wall Streetで最も強気なWells Fargo クリス・ハーヴェイ;
ー市場参加者は関税は折込済みだと言っている。次のゲスト、クリス・ハーヴェイさんも同様です。
・そう思います。関税騒動でボラタリティーがあったが、貿易交渉に進展があった。市場はたまに冷静になることがある。今日がその日だ。そして株価は下がらない。トランプは貿易交渉を先に進めたいのです。それは(株にとって)プラスです。今後数週間のうちに具体的な成果を聞くことになるでしょう。
ーあなたは年後半に上向くと主張し、変えてこなかった。あなたは目標引下げを拒否していた。毎回それについて触れると、あなたは笑っていました。あなたの年末目標は7,007でWall Streetで最も高い。それは可能だと思っていますか?
・そう思います。年後半、2桁の伸びがあると思っています。過去数週間の中で私を最も驚かせたのはウォラー(FRB理事)の発言です※。彼は「もし関税が10%なら、我々は利下げし始めることができる。10%以上であれば、えーっと、問題となるでしょう」と言いました。これはとても興味深い発言です。私はこれが関税(の市場への影響の)終わりだと思います。関税は10~12%になるでしょう。それは我々が当初考えていたレベルで、さらに確信を持てるようになってきています。もし彼の言葉を信じるのであれば、(株にとって)とても建設的です。究極的には・・・、我々が顧客、人々と話をすると、彼らは多くの事に恐怖を感じています。そこで我々がファンダメンタルズを示すと、彼らはファンダメンタルズがOKだと認めるのです。
(※FRB、関税下げるなら年後半に利下げの可能性-ウォラー理事が示唆 - Bloomberg
ウォラー氏は「7月までに関税の10%近辺までの引き下げが確定し、実施されれば、今年の後半は良好な状況になる。そうなれば、金融当局は今年後半に利下げを行うのに良い立ち位置になる」と述べた。)
ートランプ大統領は残したケーキを食べられる(=両取りでる)という事ですね。10%の関税をかけ、彼が強く求めていた利下げを得られる。
・そう思います。私たちが10%(なら良い)だと言っている理由は・・・、10%のうち、1/3が輸入業者、1/3が企業、1/3が消費者によって支払われるでしょう。それは大きな衝撃ではありません。興味深いのは、それが政府の収入となり、予算のバランスが取れるのです。それはプラスで建設的です。時がたつにつれ、その恩恵を感じることができるようになるでしょう。
ー中国が譲歩しなかったら?ホワイトハウスが必要なほど早く交渉を終わらせなかったら?
・私には分かりません。それより重要なのはインド、日本、EUなどです。
ー中国よりも重要なのですか?なぜです?
・なぜなら我々が中国排除のプロセスの中にあるからです。米国は同盟国に「もしあたなが勝ちたいのであれば、中国排除を楽しみたいのであれば、我々と共にゲームをやりましょう。」と言っています。米国は中国とのビジネスをやめるわけではありませんが、我々は・・・、政権は中国とのビジネスを困難にしようとしています。企業決算会見で聞こえるのは「我々は中国へのエクスポージャを減らした」「中国から撤退した」といった話です。(中国外しが)機能しているのです。前進しているのです。
ーあなたの物語(narrative)を動揺させるものがあるとしたら、何ですか?
・我々が言い続けている事の一つに「あなたが知らないのであれば、(知らないという事を)知っている(if you don't know, you know)」があります。不確実性は知られており、それは人々を悩ましています。もし6、7月になってもまだ不確実なままであれば、あなたはそれを知ることになるでしょう。企業は従業員を減らし始めるでしょう。そうなれば、経済の壊れ始めです。
ー6,7月には関税に十分な見通しがついて、減税や規制緩和に目が向くと言っているのですね?
・既に減税には目が向いています。予算法案に何があるか十分理解できています。私はそう思いませんが、7月4日までに法案が通過するだとうと言われています。
関税には何らかの進展がなければなりません。もし日本やインドに進展があれば、人々はそこから推定することが可能です。そうなれば市場は経済スローダウン、弱さの先を見ます。2025年ではなく、2026年を見るのです。
まとめると・・・、
・ウォラーFRB理事が「関税10%なら利下げ可能」と発言した時点で、市場は関税+10%(多分、中国は例外)を織り込み終えた。
10%関税を、輸入業者、企業、消費者で分け合えば、大きな衝撃ではない。
・減税も織り込まれている。
・6、7月にはインドや日本との貿易交渉に進展がある。
米国は中国切り離しを進めており、それらは中国よりも重要だ。
・経済が弱くなっていても、年後半には利下げがある。
市場は先を見る。2026年業績を織込み始めるので、株は2桁上昇する。
・このシナリオが崩れるとしたら、貿易交渉が難航し、企業が雇用削減に動いた場合。そうなればリセッション。
と言っているようです。
ーー
ランキングサイトに登録しています。いつもポチっとして下さり、ありがとうございますm(__)m