塾長です。
昨日(米国6/2)は特に大きなニュースもなく、株高、債券安(利回り上昇)、円高。
S&P500、5,935(+0.41%)
Nasdaq、19,242(+0.67%)
【米国市況】S&P500が反発、一時の下げから反転-ドル142円台後半 - Bloomberg
原油、63.12
10年債、4.4620
ドル円、142.50
Bitcoin、105,781
円は対ドルで142円台後半、米ISM製造業指数の低下でドルが全面安 - Bloomberg
5月 製造業PMI、52.0(予想52.3)
5月 ISM製造業景気指数、48.5(49.2)
米ISM製造業指数、3カ月連続で縮小-輸入は16年ぶり低水準 - Bloomberg
■グールズビー、ローガン;
シカゴ連銀総裁、貿易の不確実性過ぎれば「利下げ軌道再開が可能に」 - Bloomberg
ダラス連銀総裁、辛抱強い姿勢維持できる-物価と雇用へのリスク均衡 - Bloomberg
なし。
■トランプとその仲間たち;
トランプ氏、中国主席と週内にも電話会談の公算-ホワイトハウス - Bloomberg
EU、対米報復関税を前倒しも-鉄鋼・アルミ関税50%に反発 - Bloomberg
■Disneyレイオフ;
ディズニー、映画・テレビで数百人規模を削減-ハリウッドの苦境続く - Bloomberg
-0.08%
■〆は・・・本blogでは久しぶりの登場(CNBCには定期的に出演している)RBC ローリー・カルヴァシーナ。
彼女は4月4日にS&P500年末目標を6,200から5,500に引下げおり、今回それを引き上げたらしい;
【ローリー・カルヴァシーナ】今回の株安は2018年のそれに近い。S&P500は素早く-20%下げ、4,900で底を打つ。 - 塾長の資産運用;
ー今の市場をどのように思いますか?
・過去2週間、顧客まわりをしていました。米中貿易交渉で緊張緩和があった次の日です。正直に言うと、私の評価においては、市場は経済改善の織込みに向かっている、インフレの改善織込みに向かっているようです。(S&Pは)直近高値近辺で上下しています。私の評価モデルは(S&Pが)5,730で公正と言っていますが、もし私の企業利益予想ではなくコンセンサスを使うと、5,884となります。それが何を示しているかというと、既にそこに達しているという事です。
ー現在の株価より1~3%下がるということですね。
・そうです。私はS&Pを予想するのに5つのモデルを使っています。私の企業利益評価(valuation earnigs)は中央値です。なので今朝、我々はS&P(年末)目標を再度引き上げました。センチメント・モデルは6,400です。それが現実になる可能性はあります。しかし、私のGDPテストは5,600~5,700を示しています。それは経済成長が遅い(sluggish)時、GDP成長率が1~2%の時には、株はうまく行かないという考えです。コンセンサス予想は4.4%(←聞き間違いかも?)となっており、株がうまく行く環境である2%に戻るには大きなハードルがあります。
ー株価は戻しましたが、これをどのように見ていますか?AIトレードに戻ったということですか?経済指標は悪化していません。
・市場は4月8日に成長しないかも知れないという恐れ(growth scare)を織込みました。それはリセッションのニア・ミス、もしくは、システム的な崩壊です。市場はそこから20%戻しました。金融危機後の10%値下がり(10% drawdowns)を我々は研究してきました。値下がり後のリバウンドは、9か月間で17~35%でした。ということは、その中央に居るという事です。興味深いのは、投資家は米国からの逃避を一時的に停止しているようです。それが助けになりました。Mag7トレードを再活性化させました。他に興味深いのは、Appleの上昇修正です。S&Pで最も大きな割合を占めるAppleは4月に15%下落していました。危機的な状況に並ぶものです。企業利益に対する不安が消え、もしかしたら、AIトレードが落ち着いたと言えるかも知れません。
ーコンセンサスとあなたの企業利益にはどれくらいの差があるのですか?
・私のモデルでは258ドルです。先週調べたところでは、ボトムアップのコンセンサスは264でした。そこで安定しています。
ー最近2か月はそのレベルですね。
・そうです。一時は275でしたが、そこから下がりました。私のモデルに入っているのは、FEDが9月から3回利下げすること、インフレ率が2%台後半、GDP1.3%です。それらはコンセンサスから離れているものではありませんが、何が違うかというと、年後半に前年比でマージンが縮小すると考えています。2018年後半のようになると予想しているのです。それが多分(コンセンサスとの)違いでしょう。
ー人々はクレジット・スプレッドが戻り、心配するほどではないと指摘しています。工業は最高値を付けています。そこからマクロのメッセージを読み取るのはスマートなことでしょうか?それとも他のことが起きている?
・歴史と対比して、高金利下での茶葉を読み取ることは難しい(???)。これは私の専門ではないのですが、その業界の人達は、バランスシートが整理されてきたと言っています。小型株にも同じことを感じています。工業については、私は中立です。馬鹿げたほど高い値がついています(over valued)。私のモデルでは、絶対的なPEにおいても、相対的なPEにおいても、標準偏差3倍になっています。しかし工業に良い点を挙げるとしたら、彼らが関税を乗り切ってきたということです。彼らは確信を持っています。それは消費者セクターとの大きな違いです。消費者セクターは関税を消費者に転嫁できると確信できていません。工業は過去に関税を経験しており、鮮魚可能だと確信があるのです。
まとめると・・・、
・我々は複数のモデルを使ってS&P500予想を出している。
中央は5,730。予想の元となっているのは、年内3回利下げ、2%台後半インフレ率、GDP成長率1.3%、S&P500利益258ドル(逆算するとPE22.2倍)。
センチメントを基にしたモデルでは6,400。
・『解放の日』後の株安から抜け出せた一つの理由はAppleの業績。
・工業は最高値(付近)にあり、高すぎると思うが、彼らは関税を乗り切った経験があり、彼らは関税分を顧客にパスできると確信を持っている。
と言っているようです。
S&P500利益258ドルで、5,730ということは、逆算すると22.2倍。利下げ3回もあるのに、低すぎやしませんか?という感じですが、低成長(GDP成長率1.3%)なので、こうなっているようです。
最後に工業セクターETF(XLI)の5年チャート;
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