塾長です。
昨日(米国6/5)はイーロン・マスクがトランプの「One Big Beautiful Bill Act」を批判して株安。Tesla -14.26%。「こいつら、何やってるんだ?」というのが一般庶民としての感想。”こんな奴ら”でないと大統領や富豪になれないという事か・・・。
S&P500、5,939(-0.53%)
Nasdaq、19,298(-0.83%)
【米国市況】株下落、トランプ氏とマスク氏が非難の応酬-143円台半ば - Bloomberg
原油、63.19
10年債、4.3940
ドル円、143.48
Bitcoin、101,708
第1四半期 非農業部門労働生産性指数[前期比]、-1.5%(予想-0.8%)
第1四半期 単位労働費用、6.6%(5.7%)
米新規失業保険申請件数、予想外に増加し昨年10月以来の高水準 - Bloomberg
■クーグラー;
クーグラーFRB理事、金利据え置きを支持-インフレリスク継続なら - Bloomberg
米財務省、為替操作国の認定なし-為替政策の分析強化へ - Bloomberg
■トランプとその仲間たち;
米中首脳、さらなる協議で合意-レアアースで理解深めたとトランプ氏 - Bloomberg
習主席は両国が誤解を減らすよう取り組むことが重要だとも述べ、トランプ氏の訪中を歓迎するとも述べたという。トランプ氏はソーシャルメディアへの投稿で、習氏を米国に招待した。ホワイトハウスで記者団を前に、自分はメラニア夫人とともに中国を訪問すると述べたが、時期には触れなかった。
これは、どちらの首脳が先に相手国を訪問するか合意できなかった、という意味。通常、格下(譲歩する側)が格上を訪問するもの。習近平の譲歩しないという意思表示。どうやら今回の会談では互いにエスカレーションするのはやめようと合意しただけで、90日の停戦期間中に貿易交渉がまとまらない雰囲気を醸し出している。
トランプ氏、バイデン氏側近の調査指示-健康情報の隠蔽可能性巡り - Bloomberg
トランプ大統領、ハーバード大入学を目的とした外国人の入国禁止 - Bloomberg
米ハーバード大がトランプ政権を提訴-外国人留学生の入国禁止巡り - Bloomberg
マスク氏、トランプ減税への批判さらに強める-「葬り去れ」と投稿 - Bloomberg
トランプ氏、マスク氏との政府契約打ち切り示唆-テスラ株は14%急落 - Bloomberg
TSLA-14.26%
トランプ減税法案、テスラの年間利益に12億ドルの打撃-JPモルガン - Bloomberg
■Broadcomなどが決算;
ブロードコム株、AI主導のチップ需要継続にも関わらず好調な見通しでも下落 執筆: Investing.com
時間外-4.25%
■今日はせっかくなのでTeslaをウォッチしているアナリストの話を聞いてみましょう。Wells Fargo コリン・ランガン;
ー次のゲストはWall StreetでTeslaに最も低い目標を設定しているWells Fargo Automotive and Mobility analyst コリン・ランガンさんです。
あなたには幸運が必要ですね。あなたの仕事は売上やマージンなどの数字をみて、次に何が起きるか予想することです。私の隣人は、マスクがトランプ大統領に近いという理由で2台のテスラ車を売りました。これは本当の出来事です。今、マスクとトランプは不仲になりました。客が戻ってくるでしょうか?あなたはどのようにしてこれを分析するのですか?
・私は長期の視点を持っています。これはファンダメンタルズの周りのノイズでしかありません。1年も経てば、誰もこれについて語っていないでしょう。誰にも分からないことですが。私はファンダメンタルズに集中しています。私がTeslaをunder weightの格付けをつけているのはファンダメンタルズが理由です。Teslaのファンダメンタルズは貧相(poor)ですね。Teslaの欧州における販売は悪く、ブランドが受けたダメージを修復するのは難しいでしょう。それが現地の投資家と話をした印象です。米国では、あなたが指摘したように、リベラルな州では反イーロンになっています。それはデータに表れていて、伝統的にテスラを応援してきたカリフォルニアはとても弱い。Teslaは長期的な問題をかかえています。手頃な価格のモデルはいつ出て、それが(業績の)助けになるのか?どこに成長の機会があるのか?Teslaは、実際は成長していない成長株なのです。企業利益にプレッシャーがかかっています。これらが私がunder weightとしている理由です。
ー今日のTesla株の動きは理にかなっていますか?マスクとトランプの不仲のせいで、10%下がるべきでしょうか?
・私の意見では、もともとTeslaのバリュエーションは高すぎます。トランプとの関係から得られると思われていた正のプレミアムが剥がれてきているのは、理にかなっていると思います。
真実に目を向けましょう。IRAの7500(Inflation Reduction Actが定めたEV 1台あたり7500ドルの税額控除)が無くなりそうだというのは分かっていたことです。これは大きなサプライではないはずです。実際私が驚いたのは、この法案だと、税額控除が予算が尽きる年末まで続きそうだと言う事でした。
ーダン・アイヴスが指摘した2つの点についてどのように思いますか?規制当局がTeslaに対して厳しくなる可能性が高まった。それをオフセットするものとして、マスクは中国と仲良くする隙間ができた、中国のレア・アースを活用できる、というものです。
・イーロンの考えを覗くのは難しい事です。規制はポジティブには働かないでしょう。先ほど述べたようにIRAのクレジットはなくなり、トランプはEV目標を引下げています。炭素(クレジット、排出権)は後退しました。再びになりますが、ファンダメンタルズに立ち戻ると、炭素の件はEVクレジット低下となり、Teslaの利益が下がります。IRAがなくなることで、Telsaのコア事業である自動車を難しくします。これらは今日の出来事があろうとなかろうと、起きることです。
ーどのようにロボ・タクシー、完全自動運転を織り込んでいるのですか?話を聞いていると、ポジティブに受け入れていないようです。
・私のTeslaの半分の評価はサイバー・キャブとOptimusロボットです。問題なのは、私はとても強気になれないのは、とても時間がかかるだろうと思っているからです。カメラだけで完全自動運転を実現できるのか分かりません。6月のデモは限定的になるでしょう。これは、私はこの株を警戒している理由の一つでもあります。
トニー・サコナギが引退してTesla弱気派がCNBCに出てこないかと恐れていましたが、そんなことはありませんでした(バランスを取るために、弱気派の意見も聞いていたい)。
画面にはTesla目標株価120ドルと出ていました。現在284ドル。
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