塾長です。
昨日(米国6/6)は強い雇用統計が出て株高、債券安(利回り上昇)。そして円安。
ちなみに一昨日トランプ・マスクの痴話喧嘩で下げたTeslaは+3.67%とヤヤ戻している。
S&P500、6,000(+1.03%)
Nasdaq、19,529(+1.20%)
【米国市況】株反発、雇用統計受け景気懸念が後退-ドル144円台後半 - Bloomberg
原油、64.77
10年債、4.5100
ドル円、144.7880
Bitcoin、104,338
5月 NFP[前月比]、13.9万人(予想13.0万人)
5月 失業率、4.2%(4.2%)
5月 平均時給[前月比]、0.4%(0.3%)
同[前年同月比]、3.9%(3.6%)
米雇用統計、労働市場の緩やかな減速示唆-賃金は予想上回る伸び - Bloomberg
非農業部門雇用者数は3月および4月のデータが更新され、2カ月分で9万5000人の下方修正となった。
4月NFPは17.7万人から14.7万人に下方修正。その差3万人。5月NFPは予想値に比べ0.9万人の上振れでしかない。
■ハーカー;
FRBは当面様子見を、年後半には利下げあり得る-ハーカー総裁 - Bloomberg
■トランプとその仲間たち;
トランプ米大統領、パウエルFRB議長に1ポイントの利下げ要求 - Bloomberg
米中、ロンドンで9日に通商交渉を再開-トランプ氏が発表 - Bloomberg
多分米側は「米国に来い」と要求したはず(日本はそう言われ、従っている)だが、ロンドンに決まったということは中国に譲歩する意思なし。
■注目決算なし。
■〆は皆大好きジェレミー・シーゲル教授;
ー予想より良かった雇用統計が株価を最高値付近に押し上げている。次は何が起きるでしょう?ジェレミー・シーゲル教授をお呼びして話を聞きましょう。
これは当然の帰結でしょうか?あとはどこまで上がるか?という話でしょうか?
・Wall Streetの古くからの言い習わしに『トレンドを友にせよ(make trend your frend)』があり、トレンドは上向きです。2週間前、私は「市場が中程度もしくは良いニュースを良いものとして受け取り、悪いニュースは気にかけない」と言いました。とてつもなく大きな悲観主義が蔓延していても、内部に力強さがあるのです。あなたの番組でもゲスト達は「私は強気になり過ぎないようにしています」と言っていました。中国との対話は勇気づけられるものです。月曜日に会談があるようです。習とトランプの間で爆発はおきませんでした。以前にも言ったように、市場は関税を全体に10%、中国30%を・・・、鉄鋼・アルミに50%かかっているのは知っていますが、ベースケースとして見ています。もしそれが破綻すれば、全ての賭けはご破算です。しかし、現時点ではその仮定は維持されているようです。
ーこれらは全て確率の問題です。確率が高いと思ったところに投資する。中国との貿易交渉は成立するでしょう。あなたもそのように予想しています。なぜなら大統領がそれを必要としているからです。税制法案はというと、あなたは大統領がそれを必用としているので、通過する可能性が高いと言うでしょう。FEDの次の動きは、あなたは利下げの可能性が高いと言うでしょう。何か問題はあるでしょうか?私にはとてもありそうなストーリーに聞こえます。
・そのストーリーは素晴らしい。しかし、それらのどれもがうまく行かない可能性がある。色々な議論があるが、私は減税が通ると思っています。時間通りにいかなければ、債務上限は別の法案にしなければならないかも知れません。6か月先延ばしになるかも知れません。それでも私は法案が通ると95%以上の確信を持っています。中国とのディールにおいては、このままでいく可能性は80%でしょう。FEDの利下げに関しては、「いつか?」である。正直に言うと、今日の雇用統計は良かったが、私は以前から予防のための利下げを主張してきました。私は、FFレートが10年債より1%低くあるべきだと信じています。今のFFレートは10年債の0.17%ポイント下でしかありません。なので私は次のFEDの動きは利下げだと思っていますが・・・、私が少し心配しているのは、利下げが遅すぎるかも知れないという事です。年後半の私の心配はそこにあります(=利下げが後手に回り、景気が悪化すること)。
ーあなたは何度も態度を変えてきました。先ほど予防的利下げに賛成していると言いましたが、そうでなかった時期もあります。なぜ今、予防的利下げを主張するのですか?経済は良いようです。
・関税があるからです。私が利下げは必要ないと言ったのは、関税の前の話です。関税は消費税です。経済を減速させます。このように言いましょう。トランプ1期目の関税であれば、我々は最高値付近にいたでしょう。しかし関税10%というのは、企業にとってチャレンジです。困難は発明の母です。企業はどのようにコストを下げられるか?と考える。そこにAIが当てはまるのです。AIを適用して、関税分をオフセットしようと考えるのです。関税は企業のAI採用を加速させるかも知れません。そして関税の負の影響をオフセットするかも知れません。私は、経済にとって負の結果をもたらすので、関税には賛成していませんが、そこには十分な正の要素があれば、株価を押し上げられるのです。
まとめると・・・、
・市場は中国30%、その他10%関税、減税含む予算通過、利下げを織り込んでいる。
関税と予算に関しては高い確率で成立するだろう。
最も心配なのは、利下げが遅すぎ、年後半に経済が失速することである。
・中国30、その他10%関税は、企業にとってチャレンジだ。企業は関税コストを吸収するためにAI採用を加速させるだろう。関税は経済にとってマイナスだが、企業がAIでコストを削減(=利益確保)でき、(nVidia、巨大データセンター事業者の売上・利益が伸びれば、)株式市場にとってはプラスとなる。
と言っているようです。
個人的には「AIって使い物になるの?」と疑っている部分はありますが・・・、米国企業は現場が雑巾を絞るようなコスト削減をしないかわりに、トップが「これからは〇〇を使うので、5%人員削減します」的な事をやるので、(〇〇が使い物になる・ならないに関係なく)コストが削れ、利益確保できる可能性は大いにありそうです。
レイオフされる側の従業員には不幸な話です。
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