塾長です。
昨日(米国6/9)、米中貿易交渉に進展なく、米株はヨコ。
S&P500、6,005(+0.09%)
Nasdaq、19,591(+0.31%)
【米国市況】S&P500種は小幅続伸、国債は反発-ドル144円台後半 - Bloomberg
S&P500種は2月に付けた最高値まであと約2%の水準にある。この日は大手ハイテク株が上昇をけん引した。テスラは約4.5%上昇。トランプ大統領がホワイトハウスにあるテスラ車とスターリンクは手放さないなどと語り、マスク氏との関係修復に前向きな姿勢を示したことが追い風となった。
原油、65.34
10年債、4.4820
ドル円、144.63
Bitcoin、109,951
4月 卸売在庫[前月比]、0.2%(予想0.0%)
4月 卸売売上高[前月比]、0.1%(0.4%)
米消費者のインフレ期待低下、労働市場への悲観和らぐ-NY連銀 - Bloomberg
前月からの低下幅が最も大きかったのは1年先のインフレ期待で、3.2%(前月3.6%)。3年先のインフレ期待は3.0%に低下(前月3.2%)、5年先も2.6%(前月2.7%)に低下した。
なし。
なし。
■トランプとその仲間たち;
トランプ氏、ホワイトハウスでの「スターリンク」利用継続を示唆 - Bloomberg
トランプ氏、イランのウラン濃縮容認要求に懸念表明-交渉は手ごわい - Bloomberg
米国防総省が海兵隊員700人派遣、LA抗議デモ対応で州兵支援-関係者 - Bloomberg
米司法省が効力停止延長を要請-国際貿易裁判所の関税差し止め判断 - Bloomberg
米中通商協議は10日も継続へ、「簡単な相手ではない」とトランプ氏 - Bloomberg
■Appleが開発者会議を開催;
アップル、新インターフェースを発表-WWDCはデザインに重点 - Bloomberg
今回のソフトウエア刷新の一環として、アップルは基本ソフト(OS)の名称を刷新し、バージョン方式ではなく西暦表記に改める。iPhone向けの次期OSは「iOS 26」となる。他にも新バージョンには「watchOS 26」、「macOS 26」、「iPadOS 26」などが含まれる。
OSのナンバリング方式変更がニュースになる=その程度しかニュースが無い、という事で宜しいでしょうか?
-1.21%、時間外+0.15%
■Warner Bros. Discoveryが分社化;
Warner Bros Discovery splits streaming from cable TV in latest media shakeup
It unwinds WarnerMedia and Discovery's 2022 merger, aiming to grow the streaming and studios business without the declining networks unit weighing them down.
The new streaming-and-studios company will include Warner Bros, DC Studios and HBO Max - the crown jewels of WBD's entertainment library.
The networks unit, which will hold up to a 20% stake in its counterpart, will house CNN, TNT Sports and Bleacher Report.
-2.95%
■〆は2日(営業日)連続でジェレミー・シーゲル教授;
ーあなたは関税を嫌っています。関税の発表で下がった株価が急激に20%戻したのには、あなたも驚いたはずです。今夏、関税が問題となるなか、株価は上限近辺にいると思っていますね?
・そう、私は関税に反対です。もし関税がトランプ1期目のままでいたら、DOWは2,000ポイント高かったでしょう。もし4月2日に発表された関税がかかっていたら、DOWは8,000ポイント低いでしょう(注:昨日のDOW終値は42,761)。私は2週間前に習近平の代理とスコット・ベッセントの交渉が良い方向に向かったことで、(株に)強気になりました。145%の関税が30%に引き下げられるとは誰も予想していませんでした。市場は10%、30%なら耐えられるでしょう。10%のベース関税に、中国に対して30%という意味です。鉄鋼・アルミには50%かかっていますが。市場はそれらとならうまくやって行けるでしょう。もし関税がそれらより悪化しないのであれば、新高値に向かわない理由はありません。もし悪化するのであれば、天井が作られたという事です。
ーインドとの交渉が延長されました。(NEC Director)ケビン・ハセットがこの後番組に出演してくれます。中国との交渉について良い話が聞けるかも知れません。短期的には・・・、全ての夏を心配して過ごすことになりませんよね?
・そうならないことを願います。正直に言って・・・、トランプに対して嫌味になるのでTACO Trade(Trump Always Chichens Out)とは呼びたくありませんが、彼はとても柔軟に対応しています。関税に関して言えば、彼の吠えは、実際に噛むよりも大きい事を我々は理解しています。(4月2日に)関税を発表した時の初期反応が大きかったので、彼は少しペダルを緩めました。我々は4月2日以降、ピータ・ナヴァロ(←関税強硬派・・・、というか、関税強硬論の広報官)を目にする機会がありませんよね?その代わりにベッセントが出てきていて、彼はより穏やかです。彼は貿易交渉に時間がかかることを知っています。EUに1日猶予を与えました。1日経ちましたが・・・、交渉には時間がかかるのです。もし彼らの制限を低くすることができれば、それは良いことです。そこに疑問の余地はありません。しかし、関税は大きな消費税です。
しかし、現実に目を向けましょう。第二次旋回大戦後に失われた製造業の職のうち、90%がNAFTAや中国WTO加盟前に起きたのです。これはグローバル化と世界経済発展による自然な進化なのです。米国は50年代に戻ることはできません。古き良き時代を振り返るのではなく、先にある明るい未来に目を向けるべきです。
ーTACO Tradeと呼ぶのは何の助けにもなららいでしょうね。トランプを怒らせるだけでしょう。
・彼の怒りに火をそそぎ、「俺は引き下がらないぞ」と言わせるかも知れません。
ーもし我々が彼らの非関税障壁の50%を取り除ければ、それは完全ではありませんし、公正ではないかも知れませんが、両国が合意して、通常営業に戻れるのであれば、50%というのは良い合意と言え、それは機能しますよね?
・そうでしょう。以前にも言ったことですが、あたなが世界の準備通貨を持ちたいと思うのであれば・・・、それはトランプも支持している事で、発展途上国がドル以外の準備通貨を持つことを許さないと言っていましたが・・・、あなたは貿易赤字になる必要があるのです。ドルを世界に流出させる必要があるのです。貿易赤字を減らすという考えは、米国を傷つけるでしょう。政権がそれに気づいて欲しいと思います。
ーもし貿易交渉が静まれば、パウエルは利下げができますね?
・そうです。私はここらで最もハト的です。2、3のソフトな経済指標が出るかも知れません。CPIは、関税で少し上がるでしょうが、トレンドは下向きです。パウエルは利下げできるようになるでしょう。パウエルの任期は残り9、10か月あるのに、次期総裁が指名されるのでは?と言われているのに驚いています。しかし、なにはともあれ、関税を除いたインフレと、経済の減速を考慮すれば、彼には利下げの余地があるでしょう。雇用者数増加は去年の1/2から1/3でしかありません。
まとめると・・・、
・トランプは関税について大きな声で吠えるが、実際に噛みつかない。彼は世論や市場が4月2日に発表した最高関税率を支持していない事に気づいている。中国の非関税障壁を半分にする辺りで妥協するだろう(して欲しい)。半分にするだけでも、良い結果だ。株価は最高値に向かう。
もし関税が「中国30%、それ以外10%」以上になるのであれば、上値は限られる。
・政権は「製造業を米国に戻す」「貿易赤字を減らす」と言っているが、第2次世界大戦後に失われた製造業のうち、90%がNAFTA、中国WTO加盟前に起きている。ドルを準備通貨にしたいのであれば、貿易赤字になり、ドルを世界中に流通させることが必要である(貿易黒字になれば、世界にドルが流通せず、準備通貨となり得ない)。
・経済は減速し、CPIは下向きなので、パウエルは利下げする余地がある。利下げして欲しい。
と言っているようです。
1、3番目は予想というよりも、シーゲル教授の希望のように感じました。
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