塾長です。
昨日(米国6/17)は米国がイラン攻撃に加わるかも?と恐れられ株安。原油上昇。
S&P500、5,982(-0.84%)
Nasdaq、19,521(-0.91%)
【米国市況】株反落、米国の対イラン軍事介入警戒-145円台前半 - Bloomberg
原油、75.0
10年債、4.3930
ドル円、145.30
Bitcoin、104,460
5月 小売売上高[前月比]、-0.9%(予想-0.7%)
5月 小売売上高コア[前月比]、-0.3%(0.2%)
5月 鉱工業生産指数[前月比]、-0.2%(0.1%)
5月 設備稼働率、77.4%(77.8%)
米小売売上高は2カ月連続で減少、予想以上に悪化-自動車が低迷 - Bloomberg
米鉱工業生産指数、過去3カ月で2度目の低下-製造業軟調 - Bloomberg
■規制緩和?
米、銀行の米国債取引を制約している資本規制の緩和を計画 - Bloomberg
以前も書きましたが、これがトランプ政権の”規制緩和”ですか?
マイク・ウィルソンらは「トランプ政権は年前半、関税などのネガティブな施策を出してきたが、年後半、規制緩和などのポジティブな政策を出して株が上がる」と言っている。
この銀行規制緩和で銀行はカネを貸しやすくなるので、ポジティブではあるけれど、これで景気が上向くと言われても・・・。
なし。
■トランプとその仲間たち;
トランプ氏、中東情勢で国家安保チームと協議-イランへの降伏要求後 - Bloomberg
米上院、トランプ氏が支持するステーブルコイン規制法案を可決 - Bloomberg
トランプ氏、TIKTOK禁止の猶予さらに90日間延長-大統領令に署名へ - Bloomberg
■注目決算なし。
■〆は上でも少し名前を出したマイク・ウィルソン。CNBC出演は久しぶり。
ー次のゲストは株に弱気になる必要はないと言っている。Morgan Stanley マイク・ウィルソンさんです。
今日は少し下げているが、あなたが言うように、原油が急上昇している事などから、株はもっと下がってもおかしくなかった。
・そうだと思います。大統領はとてもタフに振舞っていて、イスラエルを支持する立場を取っている。それは正しいと思います。それと同時にネゴシエーションのドアを開いたままにしています。あなたが言及したように、原油の動きは抑制されています。原油価格が90ドルを超えていたら、我々は大きな問題を抱えることになったでしょう。どうやらそうはならなさそうです。いつ変わるか分かりませんが。我々にはこの紛争がどのようにエスカレートするか分かりません。しかし現時点で、市場には自信があるようです。
しかし、我々が(株に)強気なのは、そのせいではありません。紛争に望みを持っているからではありません。強気なのは、4月中旬から企業決算に有意な上方修正があるからです。これが株にとって真のストーリーだと思います。他の混乱によるものではありません。4月、市場には大きな溝(trough)が出来ましたが、そこから企業収益に大きな率の変更があったのです。とてもシンプルな話です。
ーこの経済のモーメンタムが続くのかも知れませんが、それよりも前に、関税などの諸問題を解決するのが先では?数週間後には関税のデッドラインが来ます。
・その通りです。様々なことを通過しなければいけません。税制法案の投票があります。債務上限や、修正法案のプロセスがあります。明らかなことですが、関税があります。中東では紛争があります。しかし、常の何らかの心配事はあるものです。なので我々は我々が実際に分析できることに焦点を当てています。我々が分析できるのは、再度言いますが企業決算の修正率(rate of changes on earnings rivisions)、財政政策、関税政策、移民政策といったものです。これらは年初、成長を阻害するものだと考えられていましたが。AIも考慮すべきです。AI投資はボトムアウトしています。これらが(中東などよりも)より重要な問題なのです。これが株式市場の中にロングにもショートにも機会を作ります。
ーあなたも、私もカメラの前で「イランやイスラエルで起きている事を心配するな。nVidia決算は大丈夫だ」と言うのは難しい。しかしそれが現実なのかも知れません。nVidiaの利益成長、AI、Google、何であろうとも、今ニュースの見出しになっている事と関わりが無い。しかし、それをはっきりと言うのは難しい。
・投資家の仕事、ストラテジストの仕事は難しいものです。しかし我々はカネをもらってこの仕事をしています。我々は我々が知る事に焦点を当てなければいけません。1月も難しかったのです。我々は弱気な事を言っていました。誰もが強気になっていて、株は一直線に上昇すると思っていたので、チャレンジングでした。我々は下向きに変化の度合いが下向きだと思っていました。そして修正があり、機会を提供しました。我々はここで紛争は取るに足らないと言うつもりはありません。もちろん重要です。人の命がリスクにさらされるのは酷いことです。我々はそのリスクを消し去るつもりはありません。我々がここで言おうとしているのは、原油価格のような株価に大きな影響を与えるものが問題になるような動きをしていない、という事です。我々は原油だけをウォッチしているのではりません。様々なものを見ています。しかし、どうやらこれは株価を5~7%下落させるイベントのようです。現時点では。我々は用心深くしています。我々はここに座って(リスクを)無視しているのではありません。私が言いたいのは・・・、年初時点で(株の)環境は悪いものでしたが、多くの番組視聴者はそのことを知りませんでした。それは修正されました。そして、ファンダメンタルズを動かすドライバーは転換したのです。人々は個別株のレベルでも、インデックスのレベルでも、焦点を当てるべきです。
ーあなたは先ほどロングにも、ショートにも考えがあると言いました。具体的に言えることはありますか?
・もちろんです。ポジティブな側に最初に上がるのは資本財です。そして金融、ソフトウェアです。ネガティブ側は、消費財、一般消費財、関税や高金利に影響を受けるエリア。金利構造から考えて、小企業はアンダーパフォームを続けるでしょう。しかし、FEDは年後半にはハト派に転換すると思います。我々は警戒していますが、これが今の状況です。
いつものように「俺は正しかった」的な入れてくるのは彼の話し方の癖ですネ。今回は「私は年初、株にネガティブな事を言っていた。それ見た事か、4月には株価は修正されただろ」的な。
まぁ、それは置いておいて、補足しつつまとめると・・・、
・4月決算シーズンにおいて、企業収益予想は上向きに修正されたので、今後株価は上昇する。
イスラエルーイラン紛争などニュース見出しを飾る問題はあるが、石油価格が90ドルを超えるといった米国経済や米国企業決算を動かすような事態にはなっていない。
財政政策(予算法案)には景気の足を引っ張るような歳出削減は織込まれなかった。
関税は4月2日に発表された超高関税よりも低い所で落ち着くだろう。
・ロングしたい領域は資本財、金融、ソフトウェア。ショートしたい(持ちたくない)領域は消費財、一般消費財、関税・金利に影響を受ける企業。小企業は高金利に弱い。とは言え、年後半にはFEDは利下げするだろう。
と言っているようです。
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