塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【ジェフリー・ガンドラック】米国例外主義は終了。米長期国債利回りはとてつもなく上昇し、イールドカーブコントロールが必要になる。

塾長です。

昨日(米国6/20)は引き続き中東情勢が重しとなり株安。

 S&P500、5,967(-0.22%)

 Nasdaq、19,447(-0.51%)

【米国市況】S&P500種は続落、半導体に売り-ドル一時146円22銭 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、75.00

 10年債、4.3750

 ドル円、146.0540

 Bitcoin、103,128

 

 

経済指標:

 6月 フィラデルフィア連銀景況指数、-4.0(予想0.0)

 

 

 

金融政策:

■ウォラー、デーリーがハト派発言;

ウォラーFRB理事、早ければ7月に利下げの可能性ある - Bloomberg

サンフランシスコ連銀総裁、次の利下げは今秋の可能性が高い - Bloomberg

 

■議会向け金融政策報告;

FRB「労働市場は均衡状態」、移民の減速に言及-金融政策報告 - Bloomberg

 

 

財政政策:

 

 

 

地政学

■トランプとその仲間たち;

トランプ大統領、イランとの交渉は2週間が「限度」-対応は明言せず - Bloomberg

中国レアアース輸出なお停滞、トランプ氏「先行」供給発言と食い違い - Bloomberg

トランプ政権、半導体の対中規制強化を検討との報道-関連株下落 - Bloomberg

  WSJによれば、米当局は、中国で米国製の半導体製造装置にアクセスするために大手半導体メーカーが利用してきた特例措置を取り消したいと考えており、これら企業にその旨を伝えた。事情に詳しい複数の関係者の情報として報じた。

TSM-1.87%、AMAT-1.96%

 

 

個別株:

Accentureなどが決算;

【決算速報】アクセンチュア、売上高は予想を上回り、利益は予想を上回る結果に 執筆: Investing.com

アクセンチュア 決算受けて軟調なスタート=米国株個別(株探ニュース) - Yahoo!ファイナンス

-6.86%

 

■Alphabetが値下がりしているのですが、どれが原因ですか?

グーグルへの巨額制裁金は正当、EU司法裁法務官が欧州委の判断支持 - Bloomberg

Meta approached Perplexity before massive Scale AI deal

GOOGL-3.85%

 

 

■ジェフリー・ガンドラックのインタビューの続きが出ていたので、聞いてみます(動画15分~);

www.youtube.com

ー長期債利回りが上がり続けると思っていますね。30年債、10年債が5%になるのでしょうか?上昇した場合、ピークはどこに来るのでしょう?

・私は金利が上がると言うセオリーを持っています。国の負債のせいです。今週、$37Tになります。また、長期債利回りは世界中で上昇しています。日本でさえ、以前と比べるととてつもなく上がっています。興味深いことに、ドイツと日本の長期債のレベルは同じくらいです。もちろん、UK、USの金利も上がっています。これら全ては債務と赤字に関連していると思います。これが利回りスティープ化の大きな変数となっています。そのうえ、FEDが自身でインフレ率上昇を予想しつつも、利下げすると思われているのです。

 他に私が話したいのは、以前も言ったように、外国の株式市場です。米国株式市場よりも魅力的になっています。今年は奇妙な事が起きています。過去50年間で、13回、S&P500に修正がありました。最初の12回、S&P500が10%以上下げたとき、ドルは上昇しました。毎回です。上げ幅は大きくありませんでした。6~8%です。今年3ー4月の修正では、ドルは下げたのです。これは過去50年間で初めてのことです。これは私が予想していたことです。リスク資産に下がるかも知れないと恐れがあったとき、ドルが下がると予想していました。それが3、4月に起きたのです。S&Pは前回高値に迫っていますが、ドルは下がっています。金利は上がっているのに、ドルは下がっています。過去と違うことが起きています。これら全ては私のコアとなる信念を補強するものです。それは「何かトラブルが起きた時、ドルは通貨の安全地帯とならない。トランブルが起きた時、ドルは落ちるだろう」というものです。コマドリを見たからと言って春が来たと言えないように、3、4月に起きたことが私のセオリーと一致したという事実は何の証明にもなりませんが、私はこのセオリーにコミットしています。

 金利が上がり続けると・・・、日本国債に起きたように、買い手が30年国債ストライキを起こすと、何かしなければいけない地点に到達するでしょう。なぜなら、過去5年間で債務に対する金利を2倍にしました。2020年に入るまでは1%台後半、1.8%といった所でした。それが4%に向かっています。0.5%、0.25%のクーポンが付いていた国債が満期を迎え、4%金利で借換えられていくのです。金利支払いのプレッシャーが続くのです。それをどうにかしなけれならない地点に到着するのです。私が考えているのは・・・、私は広く長期債を避けてきました。長期債はカーブの中で最悪の場所だったので、それは正しい行動でした。人々が買いたいと思う価格では政府がとても不快になる時が来るかもしれません。そうならないことを望みますが、地政学的動乱の中にいるときには、特にそうです。そうなれば、長期債をコントロールする方向に転換するかも知れません。そうなれば、債券市場において、金融危機後で最も重要な判断を下さなければならなくなります。とても質の高い長期国債から爆弾で破壊されたクレジットへの転換です。それはすぐには起きないでしょうが、あなたはいつ引き金を引くかの決断をしなければなりません。彼らは住宅ローン金利や30年国債金利を下げるために、量的緩和を発表するときがくるかも知れません。そのような発表があれば、長期国債にモンスター級のラリーが起きるでしょう。転換点が来るということです。私が長期国差が嫌いだ、短期、中期を好むと言い始めてから時間が経過しましたが、そのような発表があれば、長期国債の価格が2日間、もしくは1週間で15ポイント上がるといった値動きになるでしょう。2020年にFEDだったか、財務省が完全に凍結してしまったクレジット市場を助けるために、社債購入に興味があると言った時と同様です。こういった事は以前にも起きているのです。

 これが長期債に関して私が思う事です。現在は避けるべきで、巨大な転換が来るのを待つというものです。私はテーブルを叩いて長期国債を買うべきだと言っている人を知りません。デイヴィッド・リーゼンバーグを除いて、は。彼は長期国債を好んでいて、私は彼に「早すぎる」と言い続けています。どうやら誰もが長期国債を避けているようです。それがこの問題を大きくしています。トレンドが作られると、人々は先に動きたくなくなるのです。2025年に入って、彼らは正しかったのです。私の顧客の誰もがこのトレンドについて話をしています。私は誰もがボートの片側に乗っているとき、逆側に移動すべきだと学びましたが、それは起きていません。時にはコンセンサスが正しいのです。私はそのように感じています。

 

ーあなたはドルについて語りました。歴史的ノームとは違ったように動いていると。世界の準備通貨への逃避は起きていない。ある人は、ホワイトハウスの世界貿易や、他の世界的な関係に対する動きによって、米国例外主義が窓の外に投げ出されていると言っています。

・私はサーベルを打ち鳴らしたり、関税を振り回すのが助けになっているとは思いません、外国人のドル資産買いを促しているとは思いません。過去18年間、外国投資家はドル資産を陶酔して買ってきました。$25Tが米国金融市場に超過して流入してきました。それは巨大な増加です。ある試算では$3Tから$28Tに増えたのです。これが逆転しているのかも知れないのです。これが私の「米国のパフォーマンスが終了した」との考えを下支えしています。本当の終了です。私は欧州株、欧州通貨を勧めてきました。欧州のインデックスは米国のインデックスをアウトパフォームしてきました。その上に通過を考えると、カネを刷っているようなものです。このトレードは始まったばかりだと思います。新興市場のインデックスも米国を上回るでしょう。私はドルで運用している投資家にアドバイスがあります。10~20%を現地通貨の新興市場のファンドに入れるべきです。債券でも株でもかまいません。私はどちらも好きですが、今は株を好んでいます。債券側のボラタリティが高いからです。通過のボラも高いので、まるで異なるアセットクラスのようです。株のボラも高いですが、通貨はその加速剤にはなっていません。それが私の見立てです。私は非米国市場を本当に好んでいます。人々はドイツやインド、もしかしたらメキシコに投資すべきです。かつてS&P500に入れていたカネをそれらに投資すべきです。

 

ーゴールドは4,000を超えると思いますか?

・もちろんです。ゴールドは現在起きている事に最も恩恵を受けています。ゴールドの需要は本物だと思います。中央銀行は何年もゴールドを売ってきました。彼らは安値で売って、今、高値で買い戻しているのです。3,400ドルで売って、2、3,000ドルで買い戻しています。中央銀行はゴールドの買い手の元であり続けるでしょう。機関投資家も買っています。かつてはキチガイのサバイバリストや短期トレードのモノでしたが、今は資産クラスになりました。先進国で債務が膨らみ、カネを借りているとき、価値を保管する場所だと考えられています。新興国を好んでいる理由の一つは、彼らが日本や米国やUKと同じようなポジションにないからです。

 

ー大統領がパウエル任期切れになるずっと前に次のFRB議長を指名するとレポートされています。心配はありますか?影の議長を作ると言われています。心配はありますか?市場はどのように反応するでしょうか?

・市場の反応は予想できます。質的緩和で言ったのと同様です。超ハトが指名されれば、トランプがやって欲しいことをやるのであれば・・・、トランプがパウエル任期切れ前に指名を発表したとしましょう。人々が影のFRB議長と呼ぶものです。その人が指名され、議長の席に座れば、200bpt利下げします。このようなことを話す事自体がトレンドを加速させるでしょう。信じられないかも知れませんが、国債のラリーから始まるかも知れません。長期国債さえ買われるかも知れません。そうなるべきではありませんが。そのような宣言が出されれば、長期債は素早く6%になるでしょう。しかし人々は長期国債が恒久的な強気相場に慣れていて、国債を買うかも知れません。実際は、少なくとも今のところは、長期国債は弱気相場です。先ほどS&P500に修正が起きた時、ドルが下がったと言ったように、過去のパターンは通用しないのです。我々は1980~2020年までとは異なるレジームにいるのです。これは私の投資哲学のコアとなっています。今のところ、それはうまく行っています。今は何も起きていません。株式市場でさえストールしているようです。6,000まで行くが大きく超えない、修正もされない。しかし、突然多きなボラタリティーを見ることになるでしょう。低いボラは常に高いボラに置き換えられるのです。高いボラを作りだす変数は全てそろっているように見えます。我々が話してきたこと、インフレ、関税、戦争です。これ以上不確実性やボラを作るのに何が必要でしょうか。勤労感謝の日(9月1日)から年末にかけてくるでしょう。

アラーミストのような事を言っています。エド・ヤーディーニを見習って頂きたい。

時間がかかってしまったので、今日はマトメずに終了します。

 

 

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