塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【マイク・ウィルソン】3Qに関税が企業利益やインフレに作用し、トランプに貿易交渉終結を促す。直近のドル高に注意。外国株より米国株。

塾長です。

昨日(米国7/11)、週末を前にして買われ過ぎ状態の米株市場は売られ、嫌われ者の米国債も売られました。

 S&P500、6,259(-0.33%)

 Nasdaq、20,585(-0.22%)

【米国市況】S&P500種の記録更新ストップ、国債利回り軒並み上昇 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、68.75

 10年債、4.4230

 ドル円、147.3820

 Bitcoin、117,616

 

 

経済指標:

なし。

 

 

金融政策:

 

 

 

財政政策:

■トランプ関税が財政補填に寄与;

米国の関税収入が増加、過去最高更新-今年度累計で1000億ドル突破 - Bloomberg

 

 

地政学

■トランプとその仲間たち;

トランプ米政権、カナダに35%関税率を通知-EUにも近く提示と示唆 - Bloomberg

ルビオ米国務長官、中国の王外相と会談-米中首脳会談は実現の公算大 - Bloomberg

 

 

個別株:

■Kraft Heinzが会社分割?

クラフト・ハインツ、会社分割を準備中-関係者 - Bloomberg

 関係者らによると、同社は食品事業の大部分を新会社としてスピンオフ(分離)するかどうかを検討している。これにより、ソースなど成長の速い事業分野に集中できるようになるという。

GLP-1薬(やせ薬)や、JFK Jr.厚生長官といった逆風で、加工食品やお菓子は厳しい=株を買う気になれません。

+2.53%

 

 

■〆のインタビューは弱気派マイク・ウィルソン;

www.youtube.com

ー市場は貿易に関して何が起きるのか意識し始めているのでしょうか?

・私は「また来たね(here we go again)」と言います。今、我々はパターンが分かっています。これがトランプ大統領のスタイルです。彼は厳しめに出て、その後、完全に引きませんが、前後するという事です。それが彼の交渉術です。古くからあるBATNAです。強くアグレッシブな立場を取って交渉に挑むのです。市場はこれに気づいています。トランプ大統領も気づいていると思います。興味深いのは、彼が何かすると市場はネガティブに受け取り1%下がりますが、その後、何かが起こり2%上昇するのです。1歩下がって、2歩進む、です。これは永遠には続きません。最終的にはディールを成立させなければなりません。それに近づいています。彼はデッドライン前に出来る限りのプレッシャーをかけ、デッドラインは後ろ倒しされます。それはクラシックな交渉術です。成功するかのか、様子を見ましょう。あなたが言ったように、市場は今のところOKです。それが彼をこの手段を継続するよう勇気づけています。

 

ー今朝の先物の動きを見て、市場が貿易に関してトランプ大統領が何をするか操縦しようとしているように思いますか?

・市場が貿易に関わる者に対して終結を促していると思うのは、良い考え方だと思います。それはまだ起きていませんが、いずれ消耗点(a point of exhaustion)に達する、というのが私の考えです。多分第3四半期に訪れると思います。第3四半期に起こり得るのは・・・、今のところ関税はマージン、売上、需要に影響を及ぼしていませんが、いくらかはタイミングの問題です。未だ多くの会社は古い在庫を売っています。なので価格やマージンに影響していませんが、第3四半期に変わり始めると思います。それがカタリストになるかも知れません。株式市場は(関税による)マージン減や、もしかしたらインフレ上昇に反応するでしょう。インフレ率が上がれば、FEDはタカ的な発言をし、市場は間違いなく関心をむけます。

 

ー企業は利益予想を示す時に、それ(関税影響)について述べるでしょうか?いくつかの会社は示し始めています。

・これはいくつかの価格決定力の無い消費者向け企業にとっての主要な問題です。彼らは関税がかかる前に余分な在庫を持ったでしょう。そういった企業から聞くことになるでしょう。第2四半期は大丈夫ですが、第3四半期のガイダンスには(関税の影響が)出てきます。この手の企業は決算シーズンの最後の方に報告する傾向にあります。7月終わり、8月初めに、(関税に対する)ネガティブなコメントを聞くことになります。決算シーズンの始めの方は、多くのネガティブコメントを聞くことはないでしょう。金融にはほとんど関税は影響しません。巨大企業は影響を緩和できます。国際企業は弱いドルがオフセットするのに大いに役立ちます。消費者的には、石油価格(の低下)が(関税影響を)オフセットするでしょう。

 

ー高関税が実現すれば、ドル安が続くと思いますか?

・我々は今後12か月ドル安だと予想しています。その主な理由は金利差です。FEDが世界の他の中央銀行よりもアグレッシブに利下げするのです。それが主要な駆動力です。関税による一時的なインフレ率のスパイクがあった後、最終的に落ちてくるのも駆動力です。直近において、市場が考えていない最も大きなリスクはトレンドに反してドル高になることです。何も直線的に下がることはありません。私にはドルがラリーするステージが設定されているように見えます。それは第3四半期において、株にとってネガティブに働くかもしれません。劇的な下げにはならないでしょうが。それが人々が考えているよりも大きなリスクだと思います。

 

ーなぜドル高になるのでしょう?為替トレーダーにとっては、トランプの貿易に対する態度はネガティブに作用しているようです。

・為替は事前に取引されるものです。あなたが言った事は事前に取引されている(織込まれている)のです。今年に入って、FEDは利下げをせず、他の中央銀行は利下げをしています。それはドルを強くするはずですが、そうはなっていません。関税の心配は既に為替に織り込まれている、消化されていると思います。市場に未だ織り込まれていないのは、FEDが(利下げを)保留し続けるという考えです。我々は年内FEDは利下げしないと予想しています。少なくとも第3四半期においては・・・、それは単にカウンタートレンド・ラリーです。多くのテクニシャンもテクニカルなラリーのステージがあると感じています。それが我々の予想です。

 

ー株に関して、米国が他国をリードすると思いますか?

・そう思います。4月に良い掃除ができました。外国株が上昇できないという意味ではありませんが、複数年にわたり海外株が米国株を上回ることはないでしょう。それは4月にコールを出して以降、その通りになっています。

まとめると・・・、

  • トランプが関税について強硬な発言をするのは、毎度の事。彼の交渉術である。市場はそれに気づいている。トランプも市場が気付いているのに気付いている。市場が悪い反応を示さないので、トランプはこの交渉術を続けている。
  • 関税の影響が出るには時間がかかる。
     第3四半期には企業決算に関税の影響が出てくるだろう。企業は第2四半期決算において、ガイダンスの中で示すだろう。関税の影響を多く被る企業は決算シーズンの最後の方に発表するので、7月終わりから8月初めにかけてだ。
     関税によるインフレが第3四半期に出てくるかもしれない。そうなればFEDタカ派になる。
     これらが市場を揺るがし、トランプに貿易交渉終結を促すかも知れない。
  • 市場が想定していないリスクはドル高である。テクニカル的にそのステージが設定されている。FEDが年内利下げしないとなれば、一時的なドルのラリーが起きるかも知れない。
  • 外国株が米国株を複数年にわたりアウトパフォームすることはない。米国株を推奨する。

だ、そうです。

 

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