塾長です。
昨日(米国9/8)は大きなニュースもなく、米株上昇、債券利回り下落。10年債は4%を割りそう。
S&P500、6,495(+0.21%)
Nasdaq、21,798(+0.45%)
【米国市況】株が反発、金融緩和で業績改善との思惑-円は下げ渋り - Bloomberg
原油、62.44
10年債、4.0460
ドル円、147.44
Bitcoin、112,334
米消費者の1年先インフレは3.2%に上昇、雇用情勢は悪化-NY連銀 - Bloomberg
米雇用者数、ベンチマーク改定で最大100万人減も-利下げ観測後押し - Bloomberg
なし。
なし。
■トランプとその仲間たち;
疑わしい外見だけで尋問・拘束、米最高裁が不法移民摘発の手法を是認 - Bloomberg
トランプ政権が最高裁に要請、失効迫る対外援助の支出差し止め継続を - Bloomberg
米国、サムスンの中国半導体工場向け輸出巡り1年ごと許可制提案 - Bloomberg
トランプ一族、仮想通貨事業で資産13億ドル増加-わずか数週間で - Bloomberg
■注目決算なし。
■テックに強いファンドマネージャ ダン・ナイルズ。大した内容ではありませんが、QUARTZの記事に反応した形でのインタビュー。サム・アルトマンが「AIバブルが起きている」と言った、株価は高い、的な事が書かれている;
AI bubble fears get worse. Wall Street plays it cool
ー企業決算発表の中ではAIの採用が減速しているような話はありませんでしたよね?しかし何を言うかと、(AIに)いくら使うかは違うかも知れない。あなたはどのように感じましたか?AIが買われているのは、先行投資が行われ、その後利益が追い付くという期待があるからです。
・そうですね、難しい事ですが、株価の動きとファンダメンタルズ的に何が起きているかを区別すべきです。これら2つは、短期的に、まったく異なる可能性があります。それが今起きているのです。先ほどあなた方は、FEDが9月17日から利下げサイクルを再開すると話をしていました。それは株価を上昇させます。しかし、これらの企業から出てくる話を良く聞くと、異なる絵が描けます。MITの研究ではAI支出の95%が改善を生み出せていません※1。そのようなサーベイよりも重要な企業の行動の方を見てみると、METAはMLBピッチャーのようなサラリーをAI研究者に支払ったのち、Google、OpenAIと話し合い、LLAMA5をリリースしようとしています。METAは過去6か月のあいだに、少なくとも4回もAIチームをリストラクチャリングしました。Appleの場合は、2024年にSiriにAIを搭載すると言いながら、それが実剣するのはOpenAIもしくはGoogleと組んで2026年になりそうです。週末には、OpenAIが2030年の売上予想を約$26B押上げて、$200Bとしました※2。しかしその$26Bを得るためには、さらに$85Bの現金を燃焼させる必要があるそうです。データポイントは明らかにそこにありますが、我々はカネ儲けをする仕事をしているのです。ファンダメンタルズが市場を動かすのか、(10年債利回りが)4%に下がりより多くのeasy moneyが流入し2021年のように株価が上昇するのか?を判断しなければなりません。nVidiaはデータセンター売上をミスしました。それに対してあなたは「いやいや、成長率はこんなになるぞ」と言うかも知れません。しかし、ミスはミスです。これはDellやMarvell Technologyのデータに積みあがるものです。もしくはAVGOはより多くのASIC売上の積み上げです※3。これは企業がコストカットをしようとしているからです。これら全ては同じ物語を語っています。実際のデータと株価を混同してはいけません。
ーしかし、人々は「企業は未だAIから恩恵を受けていないが、その時期に達していないだけだ。AIインフラを出来るだけ早く作らなければならない」と信じているようです。それを市場は許可しているようです。AIインフラ投資をしている企業の株価は大きく上昇しました。市場がその手綱を引き締めるようなサインは出ていますか?
・まず、あなたが「(AIからの)リターンが無くてもOK」と言ったのには反対します。すでに3年が経過しています。
ー私がOKと言ったのではありません。市場がOKを出していると言ったのです。
・しかし、それは利下げの話に戻ります。これがコロナ以降、もしくはリーマン破綻以降、市場の最大の駆動力です。2021年、インフレ率が1.4%から7%に上昇しました。S&Pは27%上昇しました。FEDが「(インフレは)一時的だ」と言い続けたからです。私を含む多くの人々が「そんなはずはない」と言っていましたが。2022年、それを認め、金利上昇が始まり、市場は打ちのめされました。2023年、FEDは金利を据え置き、2024年は株価が24%上昇し、今年、利下げを前にして株価が上がっています。これが市場の多くを動かしているのです。だから人々は(AI投資に)OKを出しているのです。nVidia株価は決算以後、下げているのを忘れてはいけません。もちろん、底から大きく上げているわけですが。しかし、去年の中頃、Microsoft、Google、Amazonは資本投資を増やしたのに、売上予測をカットしたのを忘れはいけません。nVidiaは去年の後半の半年、フラットです。今は、利下げを目前にして、私が書いたような事が起きているのです。「バリュエーションやファンダメンタルズを気にするな、全てはeasy moneyだ」と。パーティーは終わりまで続きます。それはThanksgiving辺りかも知れません。需要の先食いが顕在化するころです。しかし、カネ儲けが目的です。これらの株をショートすればパーティー後に大勝できるようになります。その時期は近づいているようです。しかし、今は株を持って、カネ儲けをすべきです。
※1:Companies have invested billions into AI, 95 percent getting zero return
There has been over $30B in enterprise investments into generative AI
'5% of integrated AI pilots are extracting millions in value'
AI systems fail due to their inability to learn and think in ways humans can
※2:OpenAI’s future, foretold? - by Gary Marcus - Marcus on AI
前回(前々回?)のインタビューと異なり、弱気派に逆戻り。まとめると・・・、
- 市場全体を動かしているのは金利によって作られ、消されるeasy moneyの量である。
- AI関連株価はファンダメンタルズから乖離している。MIT調査や、Meta、Appleの行動、nVidia・Dell・Marvell、Broadcom決算等から、それが分かる。
- ファンドマネージャの仕事は定常的に市場でカネ儲けすることなので、パーティーが終わる(=株価が修正される)直前まで株を売ることはできない。パーティー終了直前にAI株をショートして儲けるつもりだ。
- 株価修正は、ホリデーシーズン、(トランプ関税による)需要先食いが顕在化し、iPhoneや小売売上が期待外れに終わり、それが切っ掛けとなり始まるかも知れない。いずれにせよ、パーティーの終わりは近づいている。
と言っているようです。
彼は「パーティーが終わる」と言っていますが、バブルが完全に弾けてその後AI株が見向きもされなくなるのか?、一時的に株価修正が起きるが数か月後に買い戻されるのか?、については明確にしていません。
10年単位で株を持つ長期投資家にとっては重要な点ですが、彼はファンドマネージャなので(その場その場で判断するので)、その違いはあまり重要ではないのだと思われます。
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