塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【トム・リー】金融業がEtherium上にビジネスを構築し直すことができれば、テクノロジー企業的バリュエーションを受けられる。

塾長です。

昨日(米国10/6)の米株は再び上昇基調へ。ただ、今オモシロイのは日本ですが・・・。

 S&P500、6,740(+0.36%)

 Nasdaq、22,941(+0.71%)

【米国市況】円一時150円台半ば、国債下落-半導体主導でS&P最高値 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、61.72

 10年債、4.1620

 ドル円、150.36

 Bitcoin、124,950

 

 

経済指標:

なし。

 

 

金融政策:

■シュミッドがタカ派発言;

カンザスシティー連銀総裁、追加利下げに慎重姿勢-インフレを懸念 - Bloomberg

「インフレ率がなお高過ぎる状況では、金融政策は需要の伸びを抑制すべきだ。供給拡大の余地を確保し、経済全体の物価圧力を和らげるためだ」と語った。

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

■トランプとその仲間たち;

トランプ氏が祝意、高市氏の勝利「日本に素晴らしいニュース」 - Bloomberg

トランプ氏、中・大型トラックに25%の関税賦課へ-11月1日から - Bloomberg

トランプ大統領、医療保険巡り民主党と交渉へ-政府閉鎖打開に向け - Bloomberg

 

 

個別株:

■OpenAIがAMD半導体新株予約権を買うのだそうで・・・

OpenAIとAMDが半導体契約、数百億ドル規模-AIインフラの構築で - Bloomberg

  発表によると、OpenAIは、今後数年にわたり合計6ギガワット規模のAMD製画像処理半導体GPU)を導入する最終契約を締結した。AMDはオープンAIに対し、一定の成果目標の達成に応じて権利が確定する最大1億6000万株分の新株予約権を付与した。この目標にはAMD株価の上昇も含まれており、将来的な権利行使の一部には、1株当たり600ドルとなることに連動する条件もある。AMD株は、3日の終値時点で164.67ドルだった。

AMD+23.71%

 

■AppLovin

モバイル広告技術のアップラビンをSEC調査、データ収集巡り-関係者 - Bloomberg

  関係者らによると、調査は今年に入り届け出られた内部告発や、ここ数カ月に公表された複数の空売りリポートを受けたもの。

「複数の空売りレポート」の一つはMuddy Watersから出ている;

AppLovin shares plunge 20% after third short-selling firm slams company’s ad technology(2025年3月27日付)

・Shares of AppLovin sank more than 20% Thursday after short-selling firm Muddy Waters went after the company’s ad technology.

Muddy Waters alleged that AppLovin’s ad tactics “systematically” violate app stores’ terms of service through “impermissibly extracting” user data.

・AppLovin was the tech sector’s best performer of 2024, skyrocketing more than 700%, but Muddy Waters is now the third short seller to publicly pronounce its concerns.

-14.03%

 

■Tesla Model Y廉価版が今晩発表されるもよう;

テスラ、主力SUV「モデルY」の廉価版を7日発表-関係者 - Bloomberg

+5.45%

 

 

アナリスト/ファンドマネージャコメント:

■強気派トム・リー

www.youtube.com

ー何度も言ってきたことですが、市場は政府閉鎖を気にしていません、株は割高だと心配されています。何が起きているのでしょうか?なぜ投資家は確信を持ち続けているのでしょうか?

・この経済には2つの根本的な駆動力があります。1つはAIの設備投資。2つ目は・・・、FEDは9か月間利下げをとめていました。ISMは31か月間連続で50を下回っています。FEDハト派となり、AI以外の経済にライフラインを提供するでしょう。政府閉鎖はあっても、この2つが株の追い風となっています。また、第4四半期はシーズン的に株の成績が良い。バリュエーションは・・・、nVidiaはまだ26倍です。株は年末に向けてさらに大きな上昇余地があります。

 

ーISMとはISM製造業指数のことですね。FEDが利下げをすれば、製造業セクターを押し上げると言っているのですね?

・その通りです。ISM製造業指数が31か月間、50を下回ったのは歴史上初めてです。ビジネスコンフィデンスは利益増加率に連動しています。ひとたび50をうわまわれば、拡張モードに入り、それは金融業にとって良い影響を及ぼします。小型株、テックトレードは継続し、広い分野の株が買われるようになるでしょう。

 

ーあなたが言うように製造業が強まれば、運輸、エネルギー価格にも良いですね。

 あなたはの『本日の言葉』はハト派(dovish)です。とても興味深い。FOMC前に雇用統計が得られないと、彼らはハト派になる、と予想している。なぜでしょう?

・彼らが先月言っていたのよりもハト派になるでしょう。なぜなら政府閉鎖が経済的な混乱を起こすからです。雇用統計が得られないとしても、政府はGDPにおいて大きなシェアを占めています。そのうえ、コンフィデンス(←消費者信頼感?)が弱まるでしょう。人々は政府閉鎖によって神経質になるからです。そうなればFEDはよりハト派にならなければなりません。そして株は上昇するでしょう。

 

ーあなたが先ほど述べたように、シーズン的な要素があります。あなたのデータによると、1950年以降、Q4の上昇率は平均して5%だった。今年は外れ値にならないでしょうか?政府閉鎖があり、企業は関税に取組んでいます。米国と中国の貿易戦争が継続しています。これらがシーズナリティを揺るがすとは思いませんか?

・そうです。シーズナリティというのは、ベースケースに過ぎません。変化はあるかも知れません。しかし、第4四半期に入る時点で、センチメントは押し黙っています。株が+30%のラリーを見せた後でもAAIIは強気が若干上回っているだけです。投資家はこのラリーに対して疑念を抱いています。我々がこのラリーを「最も嫌われたV字型ラリー」と呼んでいる理由でもあります。

 

ーあなたのpick(お勧め)についてお聞きしたい。あなたのお勧めは金融です。FEDが利下げをして、金利曲線がスティープ化するからですか?決算直前に金融株を買う、その他に理由はありますか?

・金融には根本的な順風が吹いています。FEDが利下げをして、経済活動を助けます。そのうえ、金融業界はAIをツールとして利用できます。AIが不正検知に役立ちます。AIがビジネスをより収益性の良いものにします。ファンドストラット(←トム・リーの会社の名前)が主張してきたことですが、金融はテクノロジー業界のようなバリュエーションを最終的に得る可能性があります。伝統的な金融の仕組みをblockchain上に移して効率化を果たした場合です。

 

ーあなたはEtherを信じています。金融業がEtherの上に構築される、と。

・そうです。その証拠の一つは・・・Tetherは世界最大のステーブルコイン発行者です。$500Bの価値があります。利益の25倍です。JPMorganに続き、世界で2番目の大きさの銀行です。彼らはビジネスをBlockchainの上に構築しており、効率化でき、少ない人員で運営できることを示しています。Tetherの人員は300人しかいません。JPMorganは313,000人がいます。Tetherは従業員一人当たり$1.8Bの評価があるのです。JPMは2.6です。これがEtheriumから得られる効果です。

まとめると・・・、

  • 経済はAIとAI以外に分けられる。AIはその設備投資で好調。製造業はISM製造業指数が31か月連続で50を下回るなど低調が続いてきたが、FEDの利下げでそれが上昇に転じるだろう。
    投資家は未だ用心深くしているので、株式市場は、広い銘柄のラリーとなるだろう。
  • 金融業はイールドカーブのスティープ化と、製造業の活性化によって業績が伸びるので、いまのうちに買うべきだ。
  • 金融業はBlockchain技術を活用することで、高効率化を果たすことができる。そうなれば、彼らはテクノロジー企業のようなバリュエーションを受けることができる。その例がTetherである。

と言っているようです。

 

彼はJPMとTetherを横に並べて比較していますが、彼らは規制のかかり方がまったく違うので、少し飛躍が過ぎるような気がします。

FTX破綻は記憶に新しいですし、最近ではこのようなニュースも出ていました;ECB総裁、ノンバンク規制強化を-金利巡り多くを実施し「良い状況」 - Bloomberg

 

別の言い方をすれば(トム・リーに寄り添った言い方をすれば)、「金融システムと規制がblockchain技術の上に乗れば、金融業はテクノロジー企業のような効率化を果たし、テクノロジー企業のようなバリュエーションを受けられる」と言う感じでしょうか。

 

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