塾長です。
昨日(米国10/15)も米株は上昇。Nasdaqのアゲ幅が大きいのは、半導体のおかげ?SOX+2.99%。Mag7はマチマチ;Meta+1.26%、GOOG+2.24%、AMZN-0.38%、NVDA-0.10%・・・。
S&P500、6,671(+0.40%)
Nasdaq、22,670(+0.66%)
【米国市況】S&P反発、米中摩擦で荒い動きも決算好感-ドル売り優勢 - Bloomberg
原油、58.63
10年債、4.0460
ドル円、150.97
Bitcoin、110,969
10月 NY連銀製造業景気指数、10.7(予想0.1)
NY連銀製造業指数、10月は予想外に拡大圏浮上-受注と出荷が改善 - Bloomberg
ベージュブック、米経済活動ほぼ変わらず-コスト一部で上昇加速 - Bloomberg
■マイランがハト派発言;
マイランFRB理事、利下げの緊急性高まる-貿易巡る不確実性で - Bloomberg
なし。
■トランプとその仲間たち;
トランプ氏、米中は貿易戦争のさなかと表明-財務長官は長期停戦提案 - Bloomberg
日本経済新聞によると、ベッセント氏は円相場について「水準についてはコメントしない」としながらも「日銀が適切に金融政策を運営し続ければ、円相場も適正な水準に落ち着くだろう」と指摘した。日経など米国内外の主要メディアを財務省内に招き、質疑応答に応じた。
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一方、G7会合出席のため訪米中の加藤勝信財務相が15日、ワシントンでベッセント財務長官と会談したと共同通信が関係者の話として報じた。円安・ドル高傾向にある為替相場について協議した可能性があるという。
さらにベッセント氏はロシア産エネルギーの輸入について、すべての国が代替の調達先を確保すべきとの考えを表明。日本についても液化天然ガス(LNG)の輸入削減を求める考えを示したと日経は伝えた。
■BAC、MS、UALなどが決算;
BofA、M&A回復で投資銀行業務好調-純金利収入も予想上回る - Bloomberg
+4.37%
モルガンS、株式トレーディングでゴールドマン凌駕-最高の第3四半期 - Bloomberg
+;4.71%
United Airlines’ summer earnings and profit outlook top estimates, but revenue falls short
・United Airlines posted higher-than-expected earnings for the third quarter but revenue that missed Wall Street’s estimates.
・The carrier boosted capacity more than 7% in the third quarter while unit sales fell for both domestic and international travel.
・United said it expects an adjusted-earnings forecast of $3 to $3.50 a share in the fourth quarter.
時間外-1.80%
■「FEDが利下げを始めたら、インフレ期待上昇→長期金利上昇する」との予想が外れてしまったマクロ・債券アナリスト ジム・ビアンコ;
ー人々はQTが終わったら(※)すぐさまQEが始まるように思っているようです。それは希望的観測でしょうか?
・そうだと思います。パウエルは数か月のうちにバランスシートの削減を止めると言いました。それはバランスシートを再び拡大するという意味ではありません。悲観的な人たちは「QTを止めるのは、(経済に)問題があるからだ」と言いますが、1年後になるでしょう。希望的観測だと思います。FEDは終えるところだったQTを終わらせるだけです。
ー哲学的な質問をさせて下さい。我々がFEDや金利の話をするとき、たいていウォールストリートの視点です。今日AXIOSは「銀行のディールを増やすために金利を下げる必要は無い」との記事を書いていました。あなたも最近、「S&P、Gold、Silver、Mag7、Bitcoinは最高値。米国住宅価格は最高レベル。なぜ利下げが必要か分からない」とツイートしていました。金融は引締め的であると言われています。FEDはMain Street(実態経済)のレンズで見ているのでしょうか?
・FEDは「金融チャネルと通して働きかける」という用語を使っています。金利を上げ下げすることで、金融資産に影響を及ぼすのです。株が上がったり、下がったりして、それが経済全体に影響を及ぼします。私がツイートで言いたかったのは「FEDは金融チャネルを通じて何の問題を解決したいのか?」です。全ての資産は最高値にあります。彼らは金融環境が引締め的だと言っていますが、どの資産の価格も引き下げられていないので、引締め的ではないのです。彼らはどのような問題を解決したいのでしょうか?あなたは低所得者層の困窮、インフレ率、住宅価格が高すぎて買えない、といった問題を指摘するかも知れませんが、それらを利下げで解決することはできません。金利を下げて、住宅ローン金利が下がれば、売手は毎月の返済額が同じになるように住宅価格を上げるだけです。
ー利下げサイクルの始まりと共に、かどうかは分かりませんが、長期金利は下がり始めています。画面に出ているのは30年債金利チャートです。マイランはこれが住宅ローン金利に良い影響を及ぼすと言っています。住宅の売り手も増えています。住宅市場を少しは動かしたと言えるのではないでしょうか?
・短期的には動くかも知れません。30年債金利が下がれば、住宅ローン金利は来週にも下がります。今すぐ家を買う、もしくは、住宅ローンを借り換える人にとっては助けになります。しかし、住宅ローン金利が下がり、そこで落ち着けば、・・・米国の平均住宅価格は$414,000であり、歴史上最高です。それが購入しやすさ(affordability)の問題です。売手が(買手の)月々の支払いが減ると知れば、先に言ったように、彼らは値上げするでしょう。月々の支払いが減るのは一時的で、再び元に戻るのです。それが心配です。
ー1,2日前、シルバー(のチャート)はcup & handleを形成したので、85ドルになると言うゲストがいました。あなたは75ドルか、100ドルになると言っています。どれくらいのタイムフレームで、ですか?
・貴金属市場について話をするとき、それらがとても小さい事を頭に入れておくべきです。過去のシルバー価格のグランド・スキームを考えれば、ここから2倍になるのは驚きではありません。私は「シルバー価格は上昇するだろう、とても大きく上がるだろう」と言いましたが、そこにはより広い経済的な意味はありません。シルバーのテクニカルな動きだけです。あなたの質問に答えると、それは「今後数か月のうちに」です。
ということで・・・、
- QT終了はQE開始を意味しない。そう考えるのは、希望的観測だ。
- FEDは「金融環境は引締め的(restrictive)だ」と言っているが、全ての資産価格が最高値もしくはその付近にあり、実際は緩和的である。彼らは何の問題を解決するために利下げをしている/今後もしようとしているのか、私には分からない。
住宅ローン金利が下がれば、売手は買手の毎月支払いが同じになるように住宅価格を上げるだけ。住宅の買いやすさ問題は解決しない。 - 貴金属市場は小さい。シルバー価格の上昇は、経済的な意味はほとんど無く、テクニカルな動きである。テクニカル的に、今後数か月のちに、シルバーが2倍になっても驚かない。
と言っているようです。
FEDは利下げで何の問題を解決しようとしているか?に真面目に答えると、「トランプにそうしろと言われたから」となるでしょうか。
トランプは中間選挙前に景気を良くし、共和党を勝たせ、彼の政策を通りやすくしたい、と思っているでしょう。
政府の金利支払いを減らしたいという願いもあるかも知れません。但し、景気過熱/潜在成長率を大幅に超えた経済成長/インフレ率上昇すれば、長期金利は上がってしまいますが。
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