塾長です。
昨日(米国12/12)の米株市場はAI関連株が売られ(AVGO-11.43%、ORCL-4.47%、NVDA-3.27%・・・)、生活必需品(+0.79%)、一般消費財(+0.43%)、ヘルスケア(+031%)にローテーション。
S&P500、6,827(-1.07%)
Nasdaq、23,195(-1.69%)
【米国市況】株下落、AI関連銘柄に利益確定の売り-長期金利上昇
原油、57.53
10年債、4.1940
ドル円、155.7460
Bitcoin、90,359
なし。
■グールズビー、シュミッド、ハマックがタカ、ポールソンがハト発言;
FRB高官の見解対立、利下げ前向き論やさらに景気抑制的な金利望む声
なし。
■トランプとその仲間たち;
トランプ氏、議決権助言会社に関する規制の見直しをSECに指示
次期FRB議長レース、ハセットとウォーシュの2氏先頭-トランプ氏
トランプ、クリントン氏らの姿も-米民主党がエプスタイン新写真公表
H1-Bビザ申請料10万ドルは「違法」、トランプ米政権を19州が提訴
AIブームの陰で米有権者の反発拡大、旗振り役のトランプ氏に逆風も
■Oracleデータセンター建設に遅延;
オラクルのOpenAI向けデータセンター、一部で計画延期-関係者
・データセンター計画の一部、完成を2027年から1年延期-関係者
・契約義務履行に必要な拠点で遅れ発生していない-オラクル広報
-4.47%
■みんな大好きジェレミー・シーゲル教授;www.youtube.com
ー市場で起きていることをどう思いますか?Oracle、Braodcomの値動きは御覧になりましたね。他のAI株もです。現時点でAIトレードは好まれていないようです。
・そうです。株価が売上の30倍、40倍であれば、何の失敗も許されません。いくつかの物語(narrative)が揺らいでいます。それが警戒感を生んでいます。しかし、これらの株は年初から大きく値上がりしています。我々はローテーションについて語ってきましたが、それらは数週間後には消え失せていました。このローテーションは、今年初めに目にしたいくつかのものよりも、長く続くかも知れません。
ー他にも同じことを言っている人達がいます。Wolfe Researchは「値上がり株の広がり(broadening)がようやく起きている」と書いてます。FEDの利下げ以来、最前線に躍り出ているセクターは素材+4%、金融+3%で最高値、工業+2%最高値、ヘルスケアです。ある種のトレンド変化があるように思えます。
・確実なことは言えません。過去に多くのhead fakes(バスケなどで、顔を向けたのと逆の方向にパスを出し、相手を欺くプレー)がありました。しかし、先ほど言ったように、このローテーションは長く続くかも知れません。というのも、AIがどれほど大きな、そしてどれほど速く利益を出せるのか?について疑念があるからです。Oracleのデータセンター建設が遅れた理由の一部は、建設費が高すぎるからです。それは、どのように利益を出していくのか?に対して重しになります。その逆に、「建設の遅れは、AIデータセンター過剰を遅らせる(ので、良い事だ)」と言う人もいます。希望の兆しがあるかも知れませんが、AIの利益については、答えよりも、疑問の方が多いようです。
ー今日のOracleの話から何を得ましたか?すくなからず市場の神経に障ったようです。
・数百ビリオンからトリリオン(ドル)のカネがAIデータセンター建設に注がれています。このように大きな設備投資をしている企業がどうなるかについて、学術的な研究があります。その結果は良くありません。私の本では「Capital Pigs(資本の豚)」という章で扱っています。売上に対してより多くの資本投資をした企業は、最終的に、貧弱な(poor)リターン、低い利益しか得られません。AIについてそのような事が必ず起きるとは言いませんが、この物語(narrative)は頭に入れておくべきでしょう。なぜなら多すぎる設備投資は、株にとって悪いからです。
ーBofA マイケル・ハートネットは「K字型経済が2026年に加熱し、それが中型株、小型株、超小型株にローテーションを起こす」と言っています。あなたはこれを信用しますか?
・私はFEDの反応に勇気づけられました。パウエルはインフレ問題に対して、過去に比べ、より穏健な立場を取るようになったようです。「多くの関税が押し流された。一時的な値上がりだ」「インフレ期待は抑制されている」などと言っていました。(利下げに関する)判断は僅差でしたが、私は感銘を受けました。しかし、道には2つの突起があります。1つは、最高裁が関税に対してどのような判断を下すのか?です。そして、1月終わりには、もう一度、財政の崖があります。賭け市場では、政府閉鎖の確率が30%となっています。誰も政府閉鎖を望んでいません。政府閉鎖は第4四半期GDPを2%押し下げたかも知れません。もし再度閉鎖が起きれば、悪化します。誰もが避けたいと思っています。それら2つが過ぎたあとは、税金還付、税制法案があり、人々が思っていたよりも関税の効果は基本的にシステムをうまく通過・消化されており、2026年は、少なくとも私が今年半ばに思っていたよりも良くなるでしょう。
補足しつつまとめると・・・、
- 今回のAI株から他へのローテーションは長く続く可能性がある。AI設備投資に対する懸念が大きいからだ。
- 売上に比して大きな設備投資をしてきた企業は、十分なリターンが得られず、利益が低いという研究結果がある。必ずしもAIがそうなるとは言わないが、頭に入れておくべきだ。
- 12月FOMCにおいて、パウエルはもはやインフレ問題を重視していないように見えた。これで利下げが続く可能性が高まった。
- 2026年の始めには、関税に対する最高裁判断、財政の崖/政府閉鎖の可能性、がある。それらを通過すれば、良い経済環境になると思われる。
と言っているようです。
『Capital Pigs』については、”capital pigs jeremy siegel”でググると、AIによる要約が出てきました。
「あるテクノロジーの黎明期には、先端テック企業が投資家から多額の資本を集め、それを食い尽くすが、彼らが最終的に勝者になるとは限らない」という事象を表しているらしいです。
(”Pigs(豚)”は資本を貪り食っている企業の様子を示す)
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