塾長です。
昨日(米国7/8)の株式市場では、対イラン戦争再開/原油高懸念に反応して全体的に株は売られましたが、なぜか半導体&半導体関連に資金が流入。誰も株式市場から退場したくないようデス。
S&P500、7,482(-0.28%)
Nasdaq、25,870(+0.02%)

原油、74.43
10年債、4.5690
ドル円、162.5430
Bitcoin、62,211
5月 卸売在庫[前月比]、0.1%(予想0.3%)
5月 卸売売上高[前月比]、3.4%(0.9%)
■FOMC議事録にはほとんど情報が無かったという報道;
Fed minutes June 2026: officials split on rates
・Fed policymakers were split on the future of interest rates at their June meeting, with officials offering competing cases for hikes or cuts, according to minutes released Wednesday.
・The meeting summary provided few details of what new Chairman Kevin Warsh described as a “family fight” over policy direction.
・True to Warsh’s disdain for forward guidance, the meeting summary provided little information on where policymakers stand for the future, noting that decisions would be made based on “incoming information.”
■トランプとその仲間たち;
U.S. military strikes Iran, Trump says not sure he wants deal
Trump challenges NATO unity at Turkey summit
Trump says he doesn't want anything to do with Spain: 'Cut off all trade'
“Spain is a terrible partner in NATO. They don’t participate. They don’t pay. I don’t want anything to do with Spain. Cut off all trade with Spain,” Trump said at a news conference in Ankara, Turkey.
Trump asks Supreme Court to rehear birthright citizenship
■リーバイスなどが決算;
Levi Strauss (LEVI) Q2 2026 earnings
・Levi Strauss beat Wall Street’s second-quarter expectations on the top and bottom lines.
・The denim maker raised its guidance and its dividend.
時間外-5.13%
■久しぶりにSimplify Asset Management マイク・グリーンがインタビューを受けていたので、ご紹介;
ー今年は企業決算が市場にパワーを与えてきました。利益が増加し、利益予想が引上げられたため、株価は上昇していますが、PE倍率は年初よりも低くなっています。
・人々は利益が上昇している企業の数が少ない事を認識すべきです。それらは基本的に半導体、AI、ソフトウェア企業です。また、そこには循環的な投資が存在します。例えばGoogleはAnthropicのような会社に投資しています。Anthropicは今年後半にIPOが期待され、2次的な市場において価格が上昇しているわけですが、彼らの利益の急上昇が引き起こされています。直近四半期のGoogleの利益の半分はAnthropicの評価増によるものです。そこにマルチプルをかけるというのはまったくもって完全に馬鹿げています。しかし、それでも、人々はそうしているのです。
その反対側において、私が”ジョージ・ソロスの反射性(reflexivity of George Soros)”と呼ぶものがそれらの企業決算の中で起きています。nVidiaが強い株価によって、顧客企業に貸付をする、もしくは貸付を約束するのです。貸付を受けた顧客企業は価格交渉をしません。それは人工的なnVidia半導体不足となります。それは複数の側面からチャレンジを受けています。特に、中国のLLMはnVidiaの最高級半導体を使わずに作られています。中国製LLMの利用、利用者は増加しています。特に低価格のAIを求める団体が使っています。
なので、私は企業利益が株高を説明できると考えていません。彼らの利益を取り除いて考えれば、全体的な株のパフォーマンスと強い関連はありません。「企業利益が強いので株高だ」というのはデータに合わせるための言い訳になっています。
あなたは私が2年前に番組出演し、パッシブ投資のインパクトについて説明したのを覚えているかも知れません。当時それは異端に聞こえたでしょう。しかし、それは今、広く議論されています。例えばSpaceXがNasdaq100に含まるので、パッシブ投資が株価にどのような影響を及ぼすのか?といったようにです。不幸にも、我々は議論の残りの部分が正しいと知ることになるでしょう。すなわち、残りの部分というのは、ファンダメンタルズが株価のパフォーマンスと有意義にリンクしていないという点です。
ーSpaceXについても話をお聞きしたいのですが、まず最近のテックの売り(sell-off)の意味について教えて下さい。何か投資の計算に変化があったと思いますか?あなたはクレジット・スプレッドについて言及しています。AI企業、ハイパースケーラーズが社債市場で資金調達しています。これは他のリスクに波及するかも知れません。
・それは2つの方法で影響します。まずあなたの指摘は重要です。正しくない価格付けがなされている重要な証拠があります。個別の株価は極端に高いボラタリティを示しています。それらは例外的なボラタリティを示しています。レバレッジ投資商品がそのボラタリティをさらに高めています。しかし、それはパラドックス的に、より広いインデックスであるS&P500の暗黙的に示されるボラタリティを下げる方向に働きます。なぜならそれらボラタリティの高い株は、単にパッシブ投資から影響を受けるだけでなく、外部の力によって動くからです。それが実現し、かつ、暗黙に示された関連性の度合いを大幅に引き下げるのです。
クレジット・スプレッドに関しては・・・問題なのは、社債というのは通常、突然死(jump-to-default)に対する保証によって価格付けされます。要するに、資本構成を見て、「この会社は1兆ドルの価値のある会社だ。破綻することなどあり得ない」と判断されるのです。問題なのは、その会社が株価で評価されている点です。しかし、先ほど述べたように、それは正しくありません。社債の価格がその発行会社の市場価値によって支えられてしまっています。株価が下がれば、その会社が同じ条件で借換えようとしても、はほぼ不可能です。それは私が考える企業利益の方向性についての正しさを2倍にします。
ー利益が増えているので、社債発行が正当化されるとしましょう。そこには十分な流動性があります。しかし、もしFEDがバランスシート縮小を始め、流動性を取り除けばどうなるでしょう?決算に影響があるのではないでしょうか?今回の決算シーズンでなくても、その後の決算において。
・半導体株の値段が下がっているのは、主にレバレッジ型の投資商品に影響です。SOXXに3倍のレバレッジをかけたSOXLのようなものです。そのようなラバレッジ型投資商品の日々のリバランスによって作られ、破壊されるドルの量は大変大きなものです。人々の何が起きているのかを理解してもらうために説明しましょう。もしあなたが$100で3倍レバレッジのETFを買ったとしましょう。それは$300分の株を買った事と同じです。もし株価が10%上昇すれば、ETFは$130となります。300×10%です。そうなれば、次は$130に対して3倍のレバレッジをかけることになります。このようにしてレバレッジにかかる費用が増大していきます。場合によっては数ビリオンドルに達します。これはどちらの方向にも働きます。それが日々リバランスが行われるレバレッジ型ETFの機構です。それは投資家が新たな投資を始めなくても、内因性の資金フローを作り出すのです。最終的に、韓国のような国はレバレッジ型ETFをたくさん買っている事について、大きな心配を抱えることになるでしょう。
途中で少しだけ言及しましたが、今回は(いつも言っている)「パッシブ投資が株価を押し上げている。正当な値付けを阻害している」というお話ではなく、少し補足しつつまとめると・・・;
・企業利益の増加は主にAI関連会社によるものだ。
しかし、例えばGoogleの場合、それはAnthropicの評価増によって作られてものだ。
nVidiaの場合、顧客企業の資金提供し、顧客企業がnVidia半導体株を値引き交渉せずに買っている。それがnVidiaの利益を(不当に)増加させている。
なので「企業利益が増えているから、株高は正当化される」というのは間違っている。
・彼らの中には社債で資金調達している者もいる。社債というのは、市場価値(=株価)によって評価されていて、株価が間違っていれば正しい値段がつかない。将来彼らの株価が下がれば、同じ条件で借り換えることは不可能となる。
(なので、「社債のスプレッドが低いのは、市場が(AI企業に)不安を持っていない証拠」と考えるのは間違っている。)
・半導体や人気(or ミーム的な)個別株に対するレバレッジ型ETFの流行がそれら株価のボラタリティを高めている。レバレッジ型ETFというのは、ボラタリティが高まれば高まるほど、それ自身の借り入れが膨らむ仕組みを持っていて、持続的ではない。
特に韓国のような国ではレバレッジ型ETFの人気が高く、最終的には問題化するだろう。
と言っているようです。
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