塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【JHI リチャード・バーンステイン】FEDが流動性を吸い上げ、投機的な株が売られ始めた。彼らは炭鉱なカナリアだ。

塾長です。

昨日(米国10/16)の米株市場では、AI設備投資恩恵株だけでなく、ハイパースケーラーズも売られました。売ったカネの一部はディフェンシブ銘柄にローテーション。

原油高、10年債利回りヨコ。円もヨコ。

 S&P500、7,659(‐1.09%)

 Nasdaq、26,140(‐2.14%)

S&P 500 Heatmap 2026/10/16 - UnusualWhales.com

 

債券・為替・コモ:

 原油、99.04

 10年債、5.10

 ドル円、157.9870

 Bitcoin、81,698

U.S. crude oil tops $100 as Iran escalates Hormuz attacks

 

 

経済指標:

 9月 輸入物価指数[前月比]、1.1%(予想0.6%)

 同[前年同月比]、8.1%

 9月 輸出物価指数[前月比]、2.2%(1.0%)

 同[前年同月比]、11.6%

 9月 鉱工業生産指数[前月比]、0.7%(0.3%)

 9月 設備稼働率、76.9%(76.5%)

 

 

 

金融政策:

■ケビン・ウォーシュがタイ旅行。金利についての言及無し;

Fed's Warsh withholds rate signal, praises recent global tightening

 

 

財政政策:

 

 

 

地政学:

■トランプとその仲間たち;

Trump rules out nuclear weapons, ground troops in Iran

Marco Rubio to visit Reliance refinery in Jamnagar, India

Katie Zacharia out as Trump White House press secretary

 

 

個別株:

■イーロン・マスクがTeslaとSpaceXを合併させるため、新型Roadstarにスラスターを付けて公開;

Tesla Roadster reveal: What to know about the delayed EV

Tesla-SpaceX merger odds rise on Kalshi

TSLA-2.13%

SPCX-1.75%

 

 

アナリスト/ファンドマネージャコメント:

■いつの間にかタイトルが変わっているJanus Henderson Investors リチャード・バーンステイン。

彼は自分の会社 Richard Bernstein Advisors(RBA)を設立し、CEO/CIOを務めていましたが、今年Janus Henderson Investorsに売った模様。RBAのウェブサイトは未だ残っているので、会社丸ごとJanus Hendersonの参加に入ったという形に見えます;

www.youtube.com

ー今週の株の動きをどのように解釈していますか?一時停止ですか?Sell-offですか?

・サイクルの中で、FEDがパンチボールをパーティーから取り去る時点に居るのだと思います。FEDが引締めサイクルを始めましたが、人々はそれが引締めの始まりだと信じるのを拒否し、1回限りだと思っています。しかし、究極的に言って、FEDはパーティーから流動性というパンチボールを取り去っています。なので、あなたは株式市場の中で最も投機的な部分が炭鉱のカナリアになっているのを目撃しています。人々はそれらがとても成功している企業だと思っていますが、投機的な株です。それが起き始めています。先ほどマイクが言っていましたが、これによって市場は広がりを見せています。FEDがパンチボールを取り上げていると、多くのシグナルが発せられています。

 

ー値上がり株の広がりは健全なプロセスですが、それが続くとは限りません。適切な言葉ではないかも知れませんが、ローテーション先であるオールドエコノミー株が無傷でいられる保証はありません。

・反射的な動きもあると思いますが、株価値上がりが広がるのは経済にとって健全です。それが経済の大半にとって資本コストの低下を意味するからです。AI、データセンター建設をやっている者達は、基本的にフリーマネーを得ています。その一方で、経済の他の部分では資本に飢えています。株価上昇の広がりが起きています。市場の残りの部分でバリュエーションが調整されています。それは経済の広い部分において、資本コストの低下となります。これはとても健全な事だと主張したいと思います。なので、この株価の動きは、2つの理由、反射とファンダメンタルズの両方によるものだと思います。

 

ーあなたが資本の規模が減り、資本コストが少なくなるのは経済の他の部分に良いと考えているのですから、小型株、中型株を好んでいるのですか?

・そうです。そこがとても重要な点です。多くの人は「市場が下がっている。小型株はもっと悪いだろう」と思います。過去数日(several days)目にしているのは、長期金利が低下し、小型株のパフォーマンスが上回っています。なぜなら彼らの借金に対する金利が下がると期待されるからです。そうなれば小型株にとって良い事です。先ほど述べた点に戻りますが、市場の中で値上がりが広がるのは、おそらく米国経済全体にとって健全です。データセンターやテックにとっては健全では無いかも知れませんが。しかし、全体経済の資本コストの微調整を、私は強気に見ています。

 

ーあなたはインフレが簡単に収まらないと考えています。今週、CPI、PPIが出て、その証拠となりました。このインフレの波が一時的なものかどうは分かりませんが、フィードバックループはまわっています。インフレは粘着的で、FEDはそれを引下げようとしています。小型株は今週下げていますが、彼らはどのようにしてこれからの心配から開放されるのでしょうか?

・私は自身に都合の良い解釈をしているのではありません。FEDがパーティーからパンチボールを取り上げるとき、ハイベータ株が良い成績を出すと言っているのではありません。もしFEDがインフレに対して本気なのであれば・・・私はインフレが本当に問題だと思います。CPI、PPI、輸入物価がとても高く出ました。多くの注目を集めていませんが、コア輸入物価指数はコアCPIを上回る率で上昇しています。米国はインフレーションを輸入しているのです。これは過去30年間、我々が経験してきたのと逆です。FEDは本当の問題を抱えています。FEDがうまくやり、リセッション無しに乗り切れる事を望みますが、生活必需品株のパフォーマンスが少し上回っているのは、市場の中にリセッションに対する恐れが入り込んできているからだと思います。

 

ー先ほどの値上がり株の広がりに話を戻しますが、それはテックからローテーションしろという事ですか?テックの持ち分を減らせと?それともそのセクターの収益を得る力に疑いを持っているのですか?そうであれば、全体の経済成長に疑いを持っているのでしょうか?

・両方です。どっちつかずの回答をして申し訳ないですが、両方です。それらの会社の将来の収益性に疑問があります。人々が通常見るようなCDSのスプレッドなどに、それが表れています。実際に起き始めています。この株だけ、あの株だけ、ではありません。彼らは炭鉱のカナリアです。リスクは突然明らかになるのではありません。小さな変調が、そこここで現れます。市場はそれを消化し始めているのだと思います。しかし、現実的に考えると、資本コストが安くなれば、良いことです。

 2番目に言いたいのは、市場でリーダーが変わる時、その前にボラタリティが高まります。今それを目にしています。市場は他の部分にローテーションしようとしています。私は長期のストーリーを信じています。市場のリーダーは過去3年間とは違ったものになるでしょう。これは米国、米国以外の両方で起こります。

 

彼は「テックに集中していたカネが抜け、値上がり株が広がると、長期金利が低下する」という因果関係でしゃべっているように聞こえるのですが、理解が追い付きません。

「テックから抜けた資金で長期国債が買われ、金利が下がり、中小型株の業績向上が期待できる」なら分かるのですが?

 

 

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【Rockefeller Capital グレッグ・フレミング】高い物価指数に対して10年債利回りが反応しないのは、上昇停止のサインかも知れない。4.5~5.25%のレンジはスイートスポット。

塾長です。

昨日(米国10/15)は(前日の高いCPIに続き)9月PPIと10月小売売上高が高く出て、さらに株安が進むかと思いきや、10年債利回りが急低下し、株高。

但し、CoreWeave破綻懸念と共に、(全てでは無いが)半導体関連、コンピュータHW、ネットワーク等は引き続き下落;

CoreWeave credit default swaps hit distress levels as investors sour on AI debt

AI stocks tumble in global tech rout on AI funding worries

 S&P500、7,744(+0.33%)

 Nasdaq、26,713(+0.08%)

S&P 500 Heatmap 2026/10/15 - UnusualWhales.com

 

債券・為替・コモ:

 原油、96.15

 10年債、5.09

 ドル円、158.0790

 Bitcoin、82,143

 

 

経済指標:

 9月 小売売上高[前月比]、0.8%(0.3%)

 9月 小売売上高コア[前月比]、0.9%(0.5%)

 9月 PPI[前月比]、1.3%(0.5%)

 同[前年同月比]、6.3%(5.3%)

 9月 PPIコア[前月比]、0.7%(0.3%)

 同[前年同月比]、5.0%(4.4%)

 10月 フィラデルフィア連銀景況指数、20.9(予想26.8)

 10月 NY連銀製造業景気指数、25.5(12.5)

 8月 企業在庫[前月比]、0.4%(0.4%)

September producer price index, retail sales data

 

 

金融政策:

なし。

 

 

財政政策:

■動画はありませんが、デイヴィッド・ザボスがIMFの警告を批判;

U.S. Treasury dismisses IMF debt warning and 'messy' forecasting

・Treasury counselor David Zervos told CNBC the IMF should examine its own forecasting record before criticizing U.S. fiscal policy.

・IMF Managing Director Kristalina Georgieva said economic growth alone would not reduce U.S. debt fast enough and called for fiscal measures.

・The exchange comes as U.S. debt exceeds $40 trillion and 10-year Treasury yields remain above 5%, intensifying scrutiny of the fiscal outlook.

 

 

地政学:

■トランプとその仲間たち;

Trump says Nidal Hasan execution won't be livestreamed

米司法省、加州を提訴 「非市民」有権者2万人の郵便投票集計差し止め要求

米エヌビディアとアップル、ホワイトハウス宴会場建設に各2500万ドル寄付=報道

米、AIから「SI」への呼称変更主張 IMF声明巡り=財​務次官

 

 

個別株:

■TSMCなどが決算;

Nvidia, Apple, Broadcom in 'fierce' battle to make chips at TSMC

-1.80%

 

■Netflixがリストラに続き、Chief Content Officeを交代;

Netflix Chief Content Officer Bela Bajaria is leaving, will be replaced by Peter Rice

+2.89%(YTD-22.56%)

 

■KFCが飲料供給メーカーをペプシからコカ・コーラに変更;

KFC to switch from Pepsi to Coca-Cola in 2027

Some of KFC’s international markets serve Coke products, but the chain’s U.S. restaurants have stuck with PepsiCo drinks ever since Pepsi bought KFC in 1986. At the time of the acquisition, KFC was Coke’s second-largest fountain account, trailing only McDonald’s. Pepsi later spun off KFC, along with sister chains Pizza Hut and Taco Bell — but even as the combined Yum Brands, the company stayed loyal to its previous owner. Without Pepsi, Taco Bell would not serve its iconic Mountain Dew Baja Blast.

以前、KFCはPepsiが親会社だったのですね。知りませんでした。

YUM(現在のKFCの親会社)+2.82%、KO+0.24%、PEP-0.69%

 

 

アナリスト/ファンドマネージャコメント:

■一昨日Anthropic Q3売上が一部投資家に開示され、専門家の解説・見解を待っていましたが、昨日の段階では出てきませんでした。

Bloombergがニュースとして中身を掘り下げていたので、それを貼っておきます。「一部の投資家はQ1、Q2、Q3と伸びが鈍化しているのを心配している」的な事を言っています(詳細割愛);

www.youtube.com

 

 

■元Morgan Stanley Investment Management社長、現Rockefeller Capital Management 社長兼CEO グレッグ・フレミング;

www.youtube.com

ーあなたはMerril Lynchにもいましたね。

・残念ですが、売らなければなりませんでした。

ー売るには良い時期でした。

・売るには良い時期でしたが、素晴らしい会社だったので、売らなければいけない状態にはなるべきでありませんでした。

ー昨日は少しおかしな動きがありました。昨日の10年債の動きを説明できますか?

・我々はこの業界で働いて、まもなく40年間になりますが、この10年債の動きは驚きです。

ー動きの幅としては・・・もっと大きく動いたことはありますが、急激に5.35%まで上昇し、急激に5.08%に下がりました。

・急激な上昇は、高いCPIが出た事から予測できました。もしかしたら債券市場は、株式市場を見て、「AIトレードは十分下がった」「経済は冷えるだろう」と思ったのかも知れません。この時点で判断するのは困難です。今朝出るPPIの数字、それに対して債券市場がどのように反応するか見てみましょう。これは私の初期の憶測ですが、債券市場は、金利がリセットされた後、落ち着こうとしているのかも知れません。とても急激な動きがあったので、その反動かも知れません。もしかしたら、トレードのカバー、一部のトレードの巻き戻しかも知れません。しかし、動きの幅としては驚きでした。

 

ー安全資産への逃避だと思いますか?

・それも理由だと思います。

 私が今日話そうと思っていたのは、とても肯定的な事があると同時に、問題もあるという点です。ビクビクした動きが増えています。これはサイクル終盤に起きるものです。2026年に入る時点で、3年間強い株式市場を経験しました。市場は狭まっています。先日聞いた統計によると、80%の株が最高値より10%下にあり、中央値は最高値から-17%だそうです。好調な株のグループは小さくなっています。人々を不安にさせています。値上がり株を広げる、株式市場をさらに上げるためには、人々が金利がどこに行くのか見極められるよう落ち着く必要があるでしょう。私が最後に番組に出たとき、あなたは「昔に比べれば、この金利は高くない」と言っていましたよね。

ー今は高いと思っていますよ。

・高くなり始めていますが、もしここで(金利が)落ち着いたらどうなるでしょう?10年債利回りが5%で落ち着いたとしたら?

ー企業は大丈夫でしょうね。

・企業は大丈夫です。株も値上がるでしょう。金利によってプレッシャーがかかっている一部のグループは、そのプレッシャーから解放されるでしょう。これは現実的な可能性です。

 

ーあなたが人生を掛けた賭けをするならば、10年債の新たなレンジは4.5~5.25%ですか?それとも5.25~6%ですか?

・AIがもたらす生産性、住宅のような一部のプレッシャーがかかっているグループの事を考えると、私は4.5~5.25%の可能性が高いと思います。

 

ースコット・ベッセントはバズーカを持っている等と言っています。彼が本気になって、10年債に関連している住宅ローン金利等を下げようとするならば・・・、もし10年債利回りが4.5~5.25%に収まると知ることが出来るのだとしたら、それは$40Tの債務にとってより持続可能な場所です。あなたにとって国の債務が最も大きな心配でしたよね?

・それは私の最大の心配事であり続けています。それ(4.5~5.25%)は落ち着き先として素晴らしいと思います。経済の他のポケットが参加できるようになります。市場がAIだけに注目しなくて済むようになります。

 

ーしかし、そうなれば(経済が活性化し)再び金利は上昇するのでは?AI以外の経済が安堵の溜息をつき、「さぁ、競争しようぜ」となった場合です。

・それは良い指摘です。しかし、少なくとも、それは金利が上がる理由としては、良いものです。この金利上昇は複数の理由があります。そのうちの一つはインフレーションです。特にエネルギー価格です。2つ目は債務です。債券市場にとってよ大きな問題になり始めています。3番目は、経済です。アトランタFED GDPNowは第3四半期GDPを4%だと示しています(注:2026/10/16の最新情報では3.6%)。金利が上がっている理由のうちポジティブなのは1つです。もし経済成長が4%で、それが金利上昇の理由だとしたら、私は受け入れます。

 

ー鶏と卵です。金利が下がれば、AIデータセンター建設が盛り上げり、金利が上がれば、「なんてことだ、それほど速く建てるべきではない」となります。データセンター建設にはレバレッジが用いられています。

・なので、ジョーが示した良い方、すなわち10年債が4.5~5.25%のレンジに落ち着けば、それがスイートスポットかも知れません。投資サイクルは継続するが、レバレッジが過大にはならないというレンジです。そして他の経済の部分が活性化できます。

 

ー4.5~5.25と言っているのは、それがジョーの示した値だからですか?あなたはむしろ5~5.75%の方を好んだりしますか?あなたが数字を選べるとしたら、それはいくらですか?

・4.5~5.25%は良いレンジだと思いました。なぜならセンチメントがそれらバケツの中の一つに入るからです(???)。もしかしたら高い方であれば、レンジは5~5.75%かも知れません。しかし、経済は過熱しておらず、インフレが落ち着いたという理由で、金利が4.5~5.25に落ち着くのであれば、それはポジティブです。もし金利が上昇を続け、6%に近づくのであれば、それは問題です。経済のより多くの部分に問題が広がります。

 

ーあなたはリスク管理者です。$40Tは大きすぎます。一つ好ましい事があるとすれば、金利が上昇しても、自動的に国の利払いが増えるのではありません。既に発行された国債の利払い額は変わりません。とは言え、助けにはなりません。AIが生産性を上げる、経済が強く成長すれば、これは管理可能でしょうか?少しは気が安らぎますか?

・彼らには問題を解決してもらいたいと思います。どうやるかは後で話すとして、$40Tという債務の大きさだけが問題なのではありません。財政黒字にして、債務を減らせと言っているのではありません。まず債務の割合を減らすべきです。

ー彼(ベッセント)は3%だと言いました。

・就任時、彼はそのように言いました。彼が制御できる部分が限られているのは理解しています。私としては、GDPに対する債務の比率が下がり始めるのを見たいのです。ちなみに、そうなれば、債券市場はとても大きな良い反応をするでしょう。

 あなたの質問の別の面は、米国の金利はどこが公正で、現実的なのか?です。ここが米国が他の国と違う所です。米国はこのレベルの債務を抱えていたとしても、なんとか管理しつつ、成長を続けられます。世界経済の中で、これができるのは米国だけです。先ほど言ったように、AtlantaFEDは3QGDP+4%と示しています。もし4%成長を持続させられるなら、それはとても大きな助けになります。しかし、債務のGDP比が下がり始めれば、それは多くの人にとって良い事です。

 

まとめると・・・、

・CPIが高く出ても(このインタビュー後、高いPPIが出ても)10年債利回りが上昇しなかったのは、これまでの急速な債券売りが止まる兆候かも知れない。

 もしかしたら、一部のトレードの手仕舞いかも知れないので、今後の動きに注目し続ける必要はあるが、もし10年債利回りが4.5~5.25%のレンジで落ち着くのであれば、そこはスイートスポットになり得る。すなわち、AIデータんセンタ建設へのレバレッジが過大にならず、金利の先行き不安によってプレッシャーを受けている領域、例えば住宅等、の活動が活発化できるレンジである。

・長期債利回りが上昇している原因は高インフレ、国の債務の大きさ&増加、経済成長。

 AIによる経済成長はGDP比での債務の大きさを減らす事に役立つが、米国はそれに頼るたけでなく財政的な債務削減努力をすべき。

 しかし、米国はこれほどの債務をかかえつつ、成長できるという他国に無い特性を持っている(≒欧州、日本の方が、債務増加、長期債利回りに対して脆弱/経済下押し圧力となる)。

と言っているようです。

 

本当にここで長期債利回り上昇が止まるかどうか分かりませんが(分かるほど頭が良くないし、市場を読む能力がありません)、債券、株、不動産価格・・・全てにおいて、人間はそれらがしばらく同じ方向に動いていると、今後も同じ方向に動くだろうと考えてしまうので、注意が必要だという事だと受け取りました。

 

 

彼らが「10/14の10年債の動きが激しかった」と言っているのは、下の画像、黒枠で囲った部分;

 

こちら(↓)がAtlanta FED GEPNow;

Evolution of Atlanta Fed GDPNow real GDP estimate for 2026:Q3 2026/10/15 - Atlanta FED

 

 

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【ジム・ビアンコ】労働者階級の雇用を優先する政策がインフレ率を3%に留めている。これは意識的な選択であり2%には戻らない。

塾長です。

昨日(米国10/14)はCPIが高めに出て株安。先物も下落中。

売られたのは主にAI関連(データセンターを建てている会社と、そこに部品・資材を供給する会社の両方)。ヘルスケア、生活必需品、エネルギーは上昇。

最近「値上がり株の幅が狭まっている(breadth is narrow)」と指摘されていましたが、(CPIとは関係なく)その修正がやって来たのかも知れません。

 S&P500、7,718(-1.11%)

 Nasdaq、26,692(-1.88%)

S&P 500 Heatmap 2026/10/14 - UnusualWhales.com

 

債券・為替・コモ:

 原油、95.04

 10年債、5.19

 ドル円、158.1160

 Bitcoin、81,562

 

Container ship sinks in Strait of Hormuz as Iran steps up attacks

More than 20 vessels, mostly oil tankers, have come under attack this month in Hormuz, the Persian Gulf and Gulf of Oman.

 

 

経済指標:

 9月 CPI[前月比]、0.6%(予想0.6%)

 同[前年同月比]、3.7%(3.6%)

 9月 CPIコア[前月比]、0.3%(0.2%)

 同[前年同月比]、2.6%(2.5%)

米9月CPI、前年比+3.7%に加速 利上げ観測再浮上

 

 

金融政策:

■デーリーが中立的な発言;

FRB、追加利上げ必要の公算も緊急性ない=SF連銀総裁

ロイターのインタビューで「追加の調整が必要になる可能性の方が高いが、時期についてはまだ議論中だ」とし、「限られた情報で決定を​下さなければならないという切迫感はない。必要な時間はあると考えて​いる」と述べた。

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学:

■トランプとその仲間たち;

Trump appeals ruling against White House ban of MS NOW, CNN, Politico

米司法省、加州に「非市民」有権者疑惑の確認要求 対応なければ法的措置警告

 

 

個別株:

■BofA、Morgan Stanley、BlackRockなどが決算:

Bank of America shares drop after third-quarter revenue miss and regulatory penalty

-4.76%

モルガンS、7─9月期は利益が予想上回る 株式取引収入40%超増

-2.75%

BlackRock draws $205 billion in client funds as quarterly profit beats estimates

+0.72%

 

■Anthropicがpre-IPO meetingを開き、第3四半期売上を開示。多いのか少ないのか分からないので、エライ人の解説待ち;

Anthropic's Q3 revenue surges 45% to nearly $17 billion

Anthropic Q3 revenue climbs to $16.8 billion: Report

 

 

■成長に陰りが見えているNetflixでリストラ;

Netflix to lay off roughly 1,000 employees, or 6% of workforce

+0.16%(YTD-24%)

 

 

アナリスト/ファンドマネージャコメント:

■Barclaysが「企業はAIに投資を増やしているのではなく、単にメモリが高くなっているからDellやSuper Microの業績が伸びているだけだ」と言って、Dell、HPE、Oracle、Super Micro、NetAppを格下げ;

Dell stock plunges after Barclays downgrade on enterprise AI

“There is growing sentiment about enterprise AI adoption creating a hardware refresh,” the Barclays analysts wrote, adding that businesses are typically allocating just 5% of their IT budgets to AI. “We believe the strong enterprise revenues are more of a function of memory costs than a move to enterprise AI at this time.”

DELL-11.27%、HPE-8.28%、ORCL-8.83%、SMCI-8.42%、NTAP-7.03%

但し、例えば、DellはYTD+303%。

7月にメモリ企業が高値から半分くらいに下げたのと同じような感じかも知れません。Micronは7月のドタバタを乗り越え、現在はYTD+220%。

AI関連で昨日の値下がり幅がさらに大きかったのはCoreWeave-15.46%(YTD-8%)

 

■債券屋さん ジム・ビアンコ。残念ながらCPI発表前のインタビューですが、彼の主張は「インフレ率は3%にスタックする」というものなので、9月CPIはそれを確認した形になりました;

www.youtube.com

ーCPI発表は数分後です。ジム・ビアンコさんに来てもらいました。彼は「インフレーションの問題は、それが上昇する事ではない。問題は3%のレンジに落ち着くことだ。経済を崩壊させなければ、2%に戻すことは出来ない」と書いています。

 FEDはどこまで利上げするでしょう?

・良い質問です。2024年9月から2026年9月までの2年間、FEDの利下げ中、10年債利回りは130 basis points上昇しました。利下げサイクル中に10年債利回りが上昇したのは50年ぶりです。市場からのメッセージは「金融環境が緩すぎる。引締め的な政策が必要だ」でした。10月FOMCで利上げしない理由を見つけ、不用心に金利据え置きを決めれば、ジョン・ウィリアムズが言ったように「今年追加利上げを1回やって、おしまい」とすれば、過去2年間の繰り返しを見ることになるかも知れません。市場は「金利が低すぎる」と言うかも知れません。

 

ージョン・ウィリアムズはFED議長と同意見だと思いますか?

・ジョン・ウィリアムズが実質的な(De Facto)フォワードガイダンスになっています。なぜならケビン・ウォーシュが語らないからです。ウィリアムズが議長と同意見か?というと・・・、彼はハト派です。多分彼はFOMCの中で最もハト派的でしょう。なので、彼は議長と同意見ではないかも知れません。

 

ー彼はFEDの経済予想にあるドットプロットの中央値に合っているように思いますが、彼の使う言葉はFED議長のそれとは合っていないようです。

 そこが前回FOMCで興味深いところでした。マイク・マキーが指摘していたように、彼らがインフレを2%にタイミング良く戻すと言っていましたが、それと経済予想の数字とズレがあります。経済予想の方ではタイミング良く戻っていないし、金利を大きく変えようとしていません。言葉の方が勝っていると思いますか?

・ドットプロットはこれが最後かも知れませんね。タスクフォースが廃止するかも知れませんから。

 問題なのは・・・、私なら言葉よりもドットプロット側を支持します。なぜなら、フォワードガイダンスを出すというアイディアは・・・、議長はフォワードガイダンスを出していません。彼はどこに向かうべきかを示していません。その空白地帯を、ジェファーソン副議長や、NY FED ウィリアムズが埋めています。最後に彼らが市場を動かしたのは何時でしょう?特にジェファーソンです。

 

ーケビン・ウォーシュは政策コミュニケーションを他の人にアウトソースしているのでしょうか?

・そうだと思います。そして、我々は誰が適正なスポークスマンなのか分かっていません。霧の中に居るようです。そして、我々は、ウォーシュが我々に望んでいない事をやっています。我々は(CPIの)数字を待っていて、その数字がFEDの行動を決めると思っています。それこそが、FED議長が我々にやって欲しくないことです。

 

ー他のメンバーはウォーシュからの封鎖(sanction)がかかっていると思いますか?

・それは分かりません。しかし、推定されているのは、ジョン・ウィリアムズやジェファーソンがスピーチをするとき、そのスピーチはレビューされ、許可を与えられているという事です。その意味で、de factoの封鎖がかかっていると言えます。 それが我々の推定です。ウォーシュは我々に対して「あれは彼らの考えだ。私の考えと同じである必要は無い」と言うことができます。しかし、そうすると彼は「だったら、あなたの考えは?」と聞かれてしまいます。我々は誰の言う事を聞くべきか、彼らのメッセージは何か、を判別するために苦戦しています。

 

ーあなたはインフレ率が2%に戻ると思っていません。バーキンは「2%はユニコーンではない」と言っています。

・そうです。目標2%達成するための最も大きな問題は・・・、2010年~2020年に安易がインフレ率を2%にしていたでしょうか?中国は2001年にWTOに加盟しました。中国は我々に定常的なモノのデフレを提供しました。もはやそれはありません。あるのは、デグローバリゼーション、関税、戦争、慢性的なサプライチェーンの問題です。モノの値段は、過去のようなデフレに戻りません。これは政策による選択です。サンフランシスコFED総裁が「モノにインフレは関税から来ている」と言ったとして、それは正しいのですが、それ(関税による物価高)は意識的な選択なのです。「関税が物価を上げているって?そうか、関税を止めよう」となるでしょうか。いえ、我々は雇用を守るために関税が必要なのです。

 

ーホワイトハウスと戦っていることですか?

・そうとも言えますが・・・ホワイトハウスは異なるアジェンダを持っています。彼らのアジェンダは雇用です。労働者階級の雇用です。それがある意味、2016年、トランプを大統領にしました。労働者階級の雇用を作ろうという政策を押し進めれば、モノのインフレは粘着的となります。高くはないですが、ディスインフレは起こせません。3%のインフレが4%になるような力はありません。中東の戦争が悪化しない限り、そうはならないでしょう。3%のインフレ率を2%に戻せないということです。なぜなら、サービスのインフレは下がりません。モノのディスインフレを起こせません。アクセルを緩めたくないからです。中国が米国にモノの輸出をして欲しくないのです。

 

ー「インフレは選択だ」というのが、新議長の言葉ですね。彼は3%を許すでしょうか?

・そうなれば、彼は大きな政治的問題を抱えます。米国はK字型経済で、下側の人は3%インフレに苦しんでいます。もし彼が「3が新たな2だ」と言えば、彼は50%の国民に対して「幸運を願ってます。私は物価をどうにもできません」と言うようなものです。

 

ーしかし過去5年間の行動は、「3が新たな2だ」と言ってきたのと同じです。

・行動はその通りですが、公的なステートメントではありません。彼らは未だに全てのスピーチで2%が目標だと述べています。

 

ー2%の戻す前に、ゴールポストを動かすことは可能ですか?

・できないと思います。それは政治的な決定です。2022年5月に遡ります。パウエルがバイデンと会談を行いました。バイデンは国民に向け、パウエルを指さし、「こいつがインフレを退治する」と言いました。FEDはそれを受け入れました。それが彼らの責務です。もし2%を動かすなら、それは彼らが仕事を達成できないと認めることになります。

 

ーもし彼がインフレ問題を解決できないとしたら?多くの人はパウエルの仕事に興奮していますが、彼はQEによって財政支出拡大に寄与しました。それは素晴らしい事ではありません。物価が目標を上回るのを許してきました。それも素晴らしくありません。議長2期目が確認できるまで、金利を動かすのを待ちました。これも素晴らしくありません。そして、金融が引締め的であるという証拠がほとんど無い中、利下げをしました。前政権のずさんな移民政策により、多少のディスインフレがあり、それが救済(bailout)となりました。今回、どこから救済がやってくると思いますか?

・この時点で、私には分かりません。あなたが言うように、国境を封鎖し、低賃金労働者の賃金が少しばかり粘着的になっています。サービスのインフレ率を3%より高くしています。そこにモノのディスインフレが無いので、全体のインフレ率を2%に戻せないのです。これが我々の生きる世界です。良いニュースもあります。インフレ率3%の世界です。インフレ率は5%に向かっていません。悪いニュースとしては、これに慣れてしまう事です、それが意味するのは、中立金利4.5%です。そうなると、ほとんどの金利が5%以上になるべきでしょうし、実際そうなっています。だから、私は債券市場に建設的になっています。正しいレベルにようやく到達しました。

 

まとめると・・・、

・トランプが労働者階級の雇用を優先する政策を敷き、それがインフレ率を3%に留めている。この政策を掲げて2016年トランプは大統領になっているので、高物価は米国民の選択であると言える。

・FEDは金利をどんどん引上げ、経済を崩壊させ、物価を引き下げることはできるが、そうはしない。彼らがSEP(Summary of Economic Projections)で示したように、緩やかに金利を動かし、緩やかに物価が下がるのを待つだろう。例えそれが2%に下がらないとしても。

・10月利上げを見送れば、債券市場はさらに長期国債を売るかも知れない。

と言っているようです。

 

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【Morgan Stanley マイク・ウィルソン】債券、金利が景気過熱を収束させ、景気サイクルは中盤に移行。来年はAI採用によって利益率を上げる株が買われる。

塾長です。

昨日(米国10/13)、大手銀行4社を手始めに決算シーズン本格化。決算内容はボチボチ、株はヨコ。

明日はBank of America、Morgan Stanley他。

 S&P500、7,805(-0.02%)

 Nasdaq、27,204(-0.15%)

S&P 500 Heatmap 2026/10/13 - UnusualWhales.com

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、94.72

 10年債、5.22

 ドル円、158.3410

 Bitcoin、83,420

 

 

経済指標:

 9月 中古住宅販売件数、399.0万件(予想398.0万件)

 同[前月比]、1.5%(-0.8%)

 

 

 

金融政策:

■ウィリアムズが奇妙な形でハト派姿勢を示してきた;

来年は米追加利上げ不要、インフレ鈍化見込む─NY連銀総裁=報道

 米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、年内にあと1回の利上げが適切との見方を​依然として維持しているものの、現時点で連邦準備理‌事会(FRB)が2027年に再び利上げする必要があるとは考えていないと述べた。ブルームバーグ・ニュースが13日に伝えた。

普通「今年1回利上げが適当。それ以降はデータ次第」と言いそうなところですが、彼独自のフォワードガイダンスを出してきました。

 

 

■コリンズは普通にタカ派姿勢;

年内追加利上げ適切、インフレなお高水準=米ボストン連銀総裁

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学:

■トランプとその仲間たち;

Kimberly Guilfoyle resigns as ambassador to Greece amid controversy

トランプ氏、フーシ派が米中間選挙前に原油価格つり上げと非難

 

 

個別株:

■JPMorgan、Goldman Sachs、Wells Fargo、Citi、Johnson & Johnson、などが決算;

Bank earnings takeaways: Here’s how JPMorgan, Goldman, Wells Fargo and Citi performed in Q3

JPM-0.86%、GS-0.23%、WFC-3.10%、C-5.60%

 

Johnson & Johnson stock falls despite strong earnings as investors focus on medtech unit

Johnson & Johnson (JNJ) stock is tumbling even after the healthcare giant raised its forecast again for full-year earnings and revenue. 

Investors are focused on the company's medtech unit, which posted disappointing sales growth of 2.5%.

-5.73%

 

UnitedHealth Group stock trims gains on profit outlook increase

What happened: UnitedHealth Group (UNH) stock trimmed gains after jumping as much as 5% on Tuesday.

What's moving the stock: UnitedHealth Group raised its full-year profit forecast and posted third quarter earnings that beat Wall Street estimates.

-0.20%

 

■明日に決算発表を控えたBank of Americaが、マネーロンダリング等で巨額の罰金;

Bank of America fined $1.2 billion over money-laundering violations

・The Treasury Department announced more than $1.2 billion in penalties against Bank of America for allegedly violating anti-money laundering and sanctions laws.

・Bank of America admits willfully violating Bank Secrecy Act regulations and failing to “timely report” more than $5 billion in “suspicious” transactions, Treasury said.

・Treasury’s Office of the Comptroller of the Currency imposed a record $750 million civil money penalty against the bank, which counts toward the $1.2 billion total.

・Treasury separately announced an $11.6 million settlement over sanctions violations.

-1.14%

 

■Appleが新型スマートホームデバイス、Apple TVを発表;

Apple releases HomeView smart home hub to showcase Siri AI

Appleから新キャラ。画面付きスマートホーム端末「HomeView」を発表 | ギズモード・ジャパン

HomeViewの価格は299ドル(約47,000円)。卓上モデルと壁掛けモデルは同価格です。

+0.09%

 

■中国の半導体メーカー CXMT(ChangXin Memory Technologies)が実装密度を上げたメモリ構造を発表して、メモリ半導体関連株が下落;

Micron sinks, other memory-linked names dip for a second day

MU-3.62%、AMAT-6.69%

 

■Six Flagsのジェットコースターが死亡事故;

Six Flags stock plunges after Goliath roller coaster rider dies in Georgia

-14.43%

 

 

アナリスト/ファンドマネージャコメント:

■Morgan Stanley chief US equity strategist マイク・ウィルソン;

www.youtube.com

ーあなたは「最悪期を脱するサインを探るため、金融株の相対的パフォーマンスと債券のボラタリティに注目」と書きました。最悪期を脱するサインは見えていますか?

・そうですね。人々がようやく話題にし始めましたが、我々はbreath(値上がり株の広がり)を見てきました。6月に戻って話をしたいと思います。それが広く株価の修正(correction)が始まった時でした。最初は内部の修正でした。我々はそれがmid cycle(景気サイクルの中央部分)への移行だと指摘しました。一部のearly cycleで値上がりした株が叩かれました。半導体等です。今、それらは2段目のサゲに入っています。金融もearly cycleで値を上げました。市場は景気サイクルの初期段階から中央段階への移行に沿って動いています。市場は金融環境がとても引締められていると理解しています。市場の中の弱い部分の株が、市場平均よりも下回って取引されてきました。私はそれで良いと思います。市場はこれら全てを理解し、消化しているのです。

 我々が答えを未だ知らない質問があります。それは「この修正を終わらせるために、S&P500までもが修正される(catch down)必要があるのか?」です。私は、その答えは五分五分だと思います。しかし、私はそれ(S&P500の修正)を喜んで受け入れます。なぜなら、成長に問題が無いからです。

 

ー何がS&P500の修正が必要だと言っているのですか?

・今週のノートに書いたように、2つの事に注目しています。注目している事は多くありますが、この2つは特にです。一つは金融株の相対的パフォーマンスです。なぜなら、それが先行指標だからです。もう一つは債券のボラタリティです。なぜなら株のボラタリティは抑制されいて、追いついていません。なので、株のボラタリティが債券のそれに追いつく必要があるのかも知れないのです。そしてそれが最後の大掃除になります。私はトレーダーなので、このように市場を見ています。もしかしたら他のストラテジストとは違うかも知れません。私はこれに囚われています。私は今見ている光景が好きです。このセットアップが好きです。しかし、全てがクリアであり、今が大きく買う時だとは確信が持てていません。

 

ーあなたは先ほど「市場がこれを消化しつつある」と言いました、一部の人々は「債券市場で起きている事を市場は消化していない」と言うかも知れません。あなたはそれに意義を唱えています。水面下で消化が起きているのでしょうか?

・小型株、質の低い株を見て下さい。サイクル初期の株はアンダーパフォームしています。AIの中でさえも、です。これは健全だと思います。AIを可能にする者達がアウトパフォームしてきたのが、AIを採用する者達に移ってきています。我々の調査でそれを示していますが、今、企業はこの技術を使ってマージンを拡大させています。これには勇気づけられます。この先に凸凹が無いとは言っていませんよ。直近ではAIの案税制や、選挙を前にニンビー主義(「ゴミ焼却炉等は必要だが、俺の近所に建てるなよ」という主張、この場合はAIデータセンターを指す)の問題が出てきました。忘れてはならないのは、3週間後に中間選挙を控えていることです。不安があります。市場は(選挙の)結果が出る前に、不安が最高潮に達する傾向にあります。私は、誰が選挙で勝とうと、どのような結果になろうとも、選挙をclearing eventだと見ています。選挙が終われば、市場は先を見ることができます。

 

ー選挙後、政策のボラタリティが高まると思いますか?

・そうは思いません。大きな政策変更が起きるほど、(民主党が)大勝しないと思うからです。

ーいえ、議会というより、大統領府の方です。

・(笑)それは無いでしょう。もし民主党が両院を取ったとしても、トランプ大統領は拒否権を持っています。短期的に政策を買えるのはとても難しい状況です。

 

ー何がS&P500の修正(catch down)を起こす可能性があると思いますか?中間選挙は?

・それは起きています。先ほど述べたように、市場は消化中です。だからこそ、人々はS&P500に引き付けられているのです。世界で最も質の良いインデックスだからです。これが起きているのには理由があるのです。典型的には、値上がりが分が狭まっている時に修正があれば、それは”将軍”に達します。それが私の言い方です。市場の中で最も質の良い部分です。私は洪水に例えます。洪水があれば人は高い所に逃げますが、最後には水は高い所にまで達します。その後、水が引いていきます。これはポジティブです。私は喜んで受け入れます。なぜなら、再度言いますが、私は、成長にはいかなる実施的な問題が無いと思うからです。今後6~12か月の間、企業利益の観点から、成長に問題が起きるとは思いません。

 

ー一部ではブレーキが少し踏まれるのでは?

・それが望まれる事です。経済はブームを起こしています。第3四半期名目GDP成長率は8.5%です。

ー問題は経済が過熱している事ですか?

・経済は過熱しています。それが去年の我々のcallでした。市場はそれを理解し、マルチプルを上げました。今、マルチプルは下げています。金融環境が引き締まっているからです。

 多分、FEDについて語るのに良い時でしょう。ウォーシュは「市場がFEDの代わりに金融環境を引き締めてくれている」という立場を取ってきました。そして彼は何をしたでしょうか?25 basis points利上げして、次の行動を明らかにしませんでした。彼は市場が中立金利に向かうのを許しました。それは秩序だって行われました。あなたは債券のボラタリティを見て、少し無秩序的だと思うかも知れません。しかし、成長問題を引き起こすような動きはしていません。これについて最後に言いたいのは、国債周りで起きた驚きです。あなたの友人であるフランスはより大きな問題を抱えています。これは登山者の類似性で説明されます。登山者グループは、そのグループの中で最も遅い者の速さでしか市場を登れません。なので私は米国の財政問題を心配していません。世界の他の所でより急性の問題が起きているからです。それが1番目の理由です。さらに、もし米国民が選択すればですが、米国は債務をファンドするために最もフレキシビリティがあります(注:フランスなどは既に税率が高いので、これ以上上げる余地がないが、米国はそうではない、という意味)。

 

ー今朝、同じようなことをジョン・グレイ(BlackStone COO)が言っていました。

 あなたは「他がもっと悪いので、米国は悪くない」と言っているのですね。だから米国を好んでいる、と。

 次のゲスト、ドイツ銀行の人に聞こうと思っていましたよ。米国債が嫌なら何を買う?と。フランス国債か?と。

 さて、FEDと金利の話に戻します。この番組に出てきた人の多くが「テック・トレードの金利は無関係」と言っています。金利に敏感でない、と。ジュリアン・エマニュエルが今朝言っていましたが、少しナーバスになり始めているようです。あなたはどう思いますか?AIデータセンター建設は、どれくらい金利に影響されますか?

・それは起き始めています。FFレートだけではなく、実際、一部のハイパースケーラーズの社債のスプレッドが広がっています。私はこれを社債の信頼性の問題というより、供給量の問題だと見ています。なぜなら、(これら社債でファンドされる)データセンターは未だ建っていないからです。なので信頼性の問題には成り得ません。金利を払い始めていないのですから。一部は、他より弱い、という状況です。金利上昇と、スプレッドの拡大のコンビネーションは、まさにFED議長が言うように、「私は市場が行くべき所に行き、事態を落ち着かせるのを許容する」です。これは今のところ秩序だって行われています。これによって、少しばかりの供給の減速が起きています。今、これは良い結果となっています。私が予想するのは・・・、このAIデータセンター建設設備投資の中で、弱い部分があり、そこが信頼性の問題を起こすでしょう。しかし、それがAIデータセンター建設を止めることは無いでしょう。今はその段階ではありません。

 

ー来年について大きなアイディアを考える中で、あなたは来年、テックから離れて、市場の他の部分を考えていますか?

・私は両方を考えています。先ほども言ったように、来年は(AI)採用者の年になると思います。この技術は利用価値のある地点に到達しました。1年前、我々はAI設備g投資があって、3つの株がそこから恩恵を受けている、という話をしていました。多くの人が「AIなんて分からない」という状況でした。テックに精通している人は「ああ、君たちには分からないね」と言っていました。今は、私のような間抜けな人向けにアプリケーションが作られています。私も理解できます。Muse、Calude、といったものです。普通の人々が「私の生活はより生産性が増した」と言えます。それが来年に来ると思います。そしてさらに移行が起きます。その機会を探すのが、我々の仕事です。

 

ー半導体はどうですか?

・3か月前にも話をしたと思いますが、当時、我々は大きな修正が行われるだろうと予想しました。半導体はある意味、コモディティだからです。半導体はその修正を通過しました。我々はシルバーとの類似性を指摘しましたが、3,4か月前、人々は我々を笑っていました。しかし、その道筋を辿りました。どうやらこれらの株は新たな底を付けそうです。これは調整プロセスの一部です。忘れてならないのは、彼らがearly cycle group(景気サイクル初期で買われる株)だということです。金融も同じです。2つの事が同時に起きています。1番目に、設備投資サイクルがAIのenablerから、採用者に移行しています。しかし、経済の観点から言うと、初期段階から、中央部分に移行中でもあります。典型的な動きとして、半導体や、金融が売られます。今、十分これが進んだと言えるでしょう。これらが再び魅力的になったと言える場所に立っています。

 

ーmid cycleのスイートスポットはどこですか?

・セクターではなく、ファクターです。品質です。セクターを横断して機能します。半導体の中でさえ、質の良い銘柄は、悪い者よりも良いパフォーマンスを出しています。金融株も同じです。質の良い金融株は買われています。これはセクターcallではなく、factor callです。私としては・・・、ヘルスケア、工業、そして最近では(???、「何とかgoods」と言っている)に注目しています。revisonsがとても良いからです。彼らは、とても良好なバックログのもとで、高いROICを出す傾向にあります。それらが我々の最初に見ている領域です。それらは下げています。金融もそうです。大手金融は20、30%も下げています。これらが割安に見えてきています。

 

超簡単にまとめると・・・、

・景気は過熱状態だったが、債券利回り上昇、FED利上げによって収束していくだろう。

 景気サイクルが初期から中期に移行しているという事だ。景気サイクル初期で買われる半導体、金融が売られているのが、それを示している。

・問題として残っているのは、株式市場が次の段階に移行するため、S&P500が(-10%というレベルで)下がる必要があるのか?だ。

 もしS&P500が修正されたとして、それは喜ぶべきこと。成長に問題がないので(リセッション懸念は無いので)、それがclearing eventとなり、その次の市場の動きは上向きになる。

 中間選挙がclearning eventとなり、S&P500の修正は必要なくなるかも知れない。

・2027年はAIによってマージンを増やす会社が買われるだろう。

・景気サイクル中盤で値上がるのは、質の良い株(マージンが高く、キャッシュフローが潤沢で・・・と言った株)である。セクターに依存しない。

 現在売られているヘルスケア、工業、金融といった辺りに割安感が出てきている株がある。

と言っているようです。

 

 

 

 

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