塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【ジム・ビアンコ】為替介入で円安を止めることはできない。このまま米国経済の強さが続けば利上げが議論されるだろう。

塾長です。

昨日(米国4/26)は米株爆上がり、米国債利回り低下。日銀ハト派で円安進行。

 S&P500、5,099(+1.02%)

 Nasdaq、15,927(+2.03%)

【米国市況】円が大幅安、158円台前半-物価指標受け株高・国債安 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、83.66

 10年債、4.6690

 ドル円158.2960

 Bitcoin、63,777

円が157円台後半、米指標発表後に下げ加速-介入警戒ラインも割る - Bloomberg

 サクソ・キャピタル・マーケッツの為替戦略責任者チャル・チャナナ氏は「日本銀行は、市場で最もハト派的な期待さえも上回るハト派的サプライズが可能であることをまたも示した」と指摘。

 

 

経済指標:

 3月 個人所得[前月比]、0.5%(予想0.6%)

 3月 個人支出[前月比]、0.8%(0.6%)

 3月 PCEデフレータ[前月比]、0.3%(0.4%)

 同[前年同月比]、2.7%(2.6%)

 3月 PCEコアデフレータ[前月比]、0.3%(0.4%)

 同[前年同月比]、2.8%(2.7%)

 4月 ミシガン大学消費者信頼感指数、77.2(77.9)

米PCEコア価格指数、3月は前年比2.8%上昇-インフレ圧力続く - Bloomberg

米消費者センチメントが低下、インフレ期待上昇-ミシガン大調査 - Bloomberg

 

 

金融政策:

■日銀がハト派なのは見透かされていて、行動で示さないと市場は反応しない状態;
日銀総裁、円安が基調物価に影響なら判断材料に-金融政策は維持 - Bloomberg

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

■Chevron、Exxonなどが決算;

Chevron (CVX) Q1 Earnings Beat on Strong U.S. Production

Exxon Plunges After Surprise Refining Costs Erode Returns

それぞれ+0.37%、-2.78%。

 

 

■〆はジム・ビアンコ。円に言及;

www.youtube.com

ー日銀が金利据え置きを決め、金融政策を緩和的にすると言ったあと、円がドルに対して34年間で最も安くなった。

 この質問を毎週しているようだが(笑)、介入はあるだろうか?

・やらないと思う。出来るのは明らかだが、彼らがやらない理由は、34年来安値を放置している理由は、[介入が]うまく行かないからだ。過去にはやったことがある。20年やってきた。毎回介入をするたびに、1.5日くらい効果が続き、市場は元に戻る。ドル円市場ほどの大きさの市場を動かすことはできない。円安を止めたければ政策か経済力を変えなければいけない。

 

ー$4.5Tのキャリートレードは安泰ということか?

・そうだ。3,4年前、コロナ前よりその度合いは減っているが。その頃は円に強さがあったので、多くのドアが閉じられていた。しかし、今キャリートレードをしているのだとしたら、円安はうまく機能しているし、心配する理由は見当たらない。

 

ー日本人の海外での消費力などの話を置いておいて、これが米国債に及ぼす影響は?

・日本が米国債の最大の買い手である。中国ではない。円が安くなれば、強い通貨への投資に向かう。米国ドルに向かうということであり、それは米国債だ。それがあっても、米国債金利は上昇し続けている。すなわち、米国債に基調的な弱さがあるということだ。米国債最大の買い手が買っているのに、債券が売られ、金利が上がっている。

 

ー来週の話をしたい。月曜にはQRAがあり、FOMC(注:4/30、5/1)がある。

・多くのニュースが来週ある。月曜にはQRAだ。去年11月のQRAではnotesを少なくして、billsを増やすと財務省が発表し、国債のラリーが起きた。彼らはそのカードを切った。もう一度切れるかどうかは分からない。誰もがそれを期待してしまっているからだ。市場を驚かすのは難しいだろう。財政赤字なので、国債の発行を減らすこともできない。QRAはボラタリティーを発生させるイベントになるかも知れないが、トレンドを変えることはないだろう。

 水曜日はFOMCだ。彼らは[金利やQTについて]何もしない。全てはFOMC後の会見だ。パウエルがタカ派発言をするかどうか?だ。

 金曜日に雇用統計があるのを忘れてはならない。250,000が予想値である。330,000からの低下である。過去2回は予想を上回った。再度上回るとなれば、経済が強い・インフレは粘着的という説を補強することになる。

 

彼は今朝のReal Vision Daily Briefingにも出ていて「経済は予想以上に強かった。債券は売られ、それそろ底。(10年債が)5~5.5%を超える事はないだろう。それに対して株はまだ下がる余地がある。強さが続けば、FEDは利上げを考える。それはgame changerになり得る」とも言っていた(↓);

www.youtube.com

 

ということで、彼の発言をまとめると・・・;

・円安は続く。介入は機能しない。円安を止めたかったら日銀が利上げするか、日本が予想以上に成長するか、だ。

財政赤字を埋めるために国債を(大量に)発行せざるを得ないのだから、米国債の安値基調は続く。来週月曜、財務省がQRAで債券市場を(上向きに)驚かせることはできないだろう。

・来週の注目はFOIMC後パウエルがタカ派発言するか?と強い雇用統計が出るか?だ。

・(強い雇用統計などで)米国経済が強いと示され続けば、利上げが議論の対象となる。そうなればgame changer(金利上昇&株安。・・・、そうなればさらに円安)だ。

という感じ。

 

ついこの間まで「1ドル160円もある」などと言っている人に対して「そんな事あるわけないじゃん」と思っていたが、視野に入ってきた感がある。

 

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