塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

バイデンが巨大テックへの締め付け図るも、市場は無視。

塾長です。

昨日(米国7/9)の米株市場は、アゲアゲ。

 S&P500、4,369(+1.13%)

 Nasdaq、14,701(+0.98%)

【米国市況】株反発、広範な買いで主要指数そろって最高値-国債反落 - Bloomberg

一昨日の債券上昇(利回り下落)と株安は何だったのか?と机を叩いて問いたくなりますが、Microsoftを安く仕込めたので、良しとしましょう。

 

 

債券、為替、コモ:

 原油、74.63

 10年債、1.3560

 ドル円、110.0290

 Bitcoin、33,974

ビットコインは「クラッシュ」状態、保有する理由なし-マイナード氏 - Bloomberg

 

 

金融政策:

これが昨日の記事で紹介した中国の中央銀行(人民銀行)の預金準備率引下げお話:

中国人民銀、緩和姿勢に転換-予想超える幅で預金準備率引き下げ - Bloomberg

引き下げ幅は多くのエコノミストが予想していたより大きく、景気回復の足取りが鈍いことへの懸念の強まりを示唆した。

 

 

自動車:

EUが環境基準強化、35年からゼロエミッション車に全面移行へ-草案 - Bloomberg

陰謀論でも何でもなく、コロナ影響を除いてマクロに見れば、自動車販売台数は頭打ちになっている中での電気自動車への転換。ゼロサム、マイナスサムの市場では、競合からシェアを奪うのが正攻法。

そして基幹産業を政策で支えるのは普通のこと。

インダストリー4.0(=中国(労働力、市場)を使ってドイツ工業を復興させる政策)で中国と組んでいるドイツが「日本車からシェアを奪い、中国と分け合おう」と考えるのは、順当。フランスは、ルノー・日産の件で日本と喧嘩したし。

トヨタ(グループ)はどうするつもり何だろう???

自動車株は持っていないけれど、日本経済が心配(日本に住んでいるので)。

 

 

株に対する政策影響という意味では、こちらの方が重要かも知れない。

バイデン大統領が、特に巨大テック企業の独占的商習慣に対する締め付けを強化:

www.barrons.com

「かもしれない」のは、株価が反応しないから。

こちら、FAANGMT株、昨日の値動き(Teslaは関係ないけど):

f:id:alibertarian:20210710085131p:plain

FAANGMT 2021/7/10 - Yahoo Finance

Amazonが軽く下げているけれど、それ以外は上昇。投資家は無視を決め込んでいる。

多分、こちらのビデオでケビン・オリーリーが代表的な意見を語っていると思いマス(2:58から):

www.youtube.com

・この質問から始めようじゃないか。「(この大統領令によって)どんな問題を解決しようとしているのか?」だ。

素晴らしい経済回復、2桁のGDP成長が期待される、追加失業給付金と競い合っていて私のビジネスで労働者を雇えないという事実、地球上最高に成長率の高いテック企業をエンジョイしているという事実、欧州はそのような企業を排除してしまって存在しない。

このアメリカの何を直そうとするのか?

これは政策ではない。政治だ。議会を通過するチャンスはない。中間選挙を控え、通貨する可能性はゼロと言って良いだろう。何人の民主党議員が、自身の選挙区でジョブを作り出しているテック企業に強く出れるのか?しかもこれはテック企業に限っていない。医薬、ヘルスケア、hyper cloud infrastructure、これら全ての業界がぶっ壊れていて、政府が介入して直さなければいけないというのか?私には、そうは思えない。

私は、これがどこから来たのか、なぜ今なのか?を疑う。私の想像は、エリザベス・ウォーレンン議員やAOCアレキサンドリア・オサシオーコルテズ議員)、バーニー・サンダース議員が報道機関の注目を集めているからだろう。バイデンはそんなノイズに対応せざるを得なかったんだろう。

 

 

ということで、昨日開場後ニュースに反応して落ち込んでいたMicrosoftを仕込むことが出来ました。

さんきゅー、あめりか。

(注:「今が底で、今後一本調子に上がっていく」とは思っていません。dipを細かく拾っていく戦略デス。)

【シーゲル教授】来週のCPI、PPIがホットなら、FEDは対応を迫られる

塾長です。

昨日(米国7/8)の米株市場、急落。

えらいこっちゃ、えらいこっちゃ!

先週水曜日の水準に戻っただけですけどネ。

 S&P500、4,320(-0.86%)

 Nasdaq、14,559(-0.72%)

【米国市況】株が反落、コロナ感染の拡大で成長懸念-国債は続伸 - Bloomberg

 

 

債券、為替、コモ:

 原油、73.20

 10年債、1.2880

 ドル円、109.81

 Bitcoin、32,700

債券がリフレ見直し先導、米30年債利回り1.90%割れ-緩和継続の兆し - Bloomberg

ビットコイン再び3.3万ドル割れ、関連銘柄も安い-ライオット5%安 - Bloomberg

BofA、仮想通貨の調査チーム新設-投資家の熱狂に乗じる動き進む - Bloomberg

 

 

重要経済指標は、失業保険のみ: 

米新規失業保険申請、わずかに増加-コロナ禍後の最低近辺は維持 - Bloomberg

 

 

金融政策:

(本ブログのメイントピックである米国ではない)欧州の話ですが、ECBが2%超インフレを許容するらしい:

ECBがインフレ目標引き上げ、オーバーシュート容認-戦略点検 - Bloomberg

発表後の記者会見でラガルド総裁は、「新原則はあいまいさを全て取り除くとともに、2%は上限ではないと明確に伝えている」と説明。点検結果に関する合意は全会一致だったと付け加えた。

 

欧州の話をしたので、中国についても記しておきましょう:

www.cnbc.com

China’s top executive body said late Wednesday the central bank would stimulate the economy with cuts to the amount of funds banks need to hold in reserve.
“We think this policy signal suggests the economy likely slowed in June,” Zhiwei Zhang, chief economist, Pinpoint Asset Management, said in a note.

中国規制当局は、水曜日遅く、中央銀行は、銀行の準備資金量引下げを伴った経済刺激を行うと述べた。

Pinpoint Asset Management ジーウェイ・ジャンは「我々は、この政策は6月の経済が低調だったことを示していると思う」と述べた

 

米・欧・中の金融政策がハト派であることが示された格好。

それが米10年債利回り低下、株安を招いている、なんて解説が出回ってますナ。ふむふむ。

 

 

個別株でオモシロイ動きもないので、最後は愉快なジェレミー・シーゲル教授に〆て頂きましょう:

www.youtube.com

ー債券利回りの動きについてどう思う?10年債は1.30に近づき、30年債は1.90に近づいた。予想していたか?

・ノー、だ。市場は混みあっている。ほとんどの人が債券をショートしていた。金利が上昇すると思っていた。私は今でも金利は上昇すると思う。ショートスクイーズとは呼ばないけれど、トレードが混み過ぎると、ふるい落としが起こるものだ。それが今起こっている事だ。確かに、デルタ株への恐れなどもあるが、債券は超ヘッジ資産だ。世界中の金利は・・・(聞き取れず)。日本からの警告サインがあった(何の事でしょう???)。ショート側を恐れさせたのだろう。

ー経済のリバウンドは遅くなっているのだろうか?どのようなデータポイントを見るべきか?

・来週火曜日CPIだ。今の予測は、CPIが前月比0.5%。コアCPIは0.4%増。前月よりも0.1%低いが、それでも非常に高い数字だ。もしこれらが上振れたとしたら、市場を動かすだろう。FEDは引締めにアグレッシブになるはずだ。私はそうすべきだと思う。特にMBSの買入は、意味を成さない。

FEDジャクソンホールか、次回FOMCで政策変更すると思う?

・もしCPIと、次の日に出るPPIがホットであれば、FEDから引締めに関するアナウンスがあっても、私は驚かない。

 私はインフレが起こると思うし、FEDは対応を迫られると思う。

ーもし金利低下が一時的だとしたら、米国株にとって何を意味する?

金利低下は一時的だ。インフレ以外にも多くの要素があるのを忘れるな。ヘッジに使われる。保険のようなものだ。インフレが債券に良くないのは分かっているが、債券には多くの需要がある。年金基金や外国人。しかし、インフレがホットになれば、FEDの対応を引き起こし、株と債券に影響する。

 

 

結局、高インフレが起こるかどうかで見解が分かれちゃう。

シーゲル教授は、起こると言っている。

でも、高インフレは起こらない(今のインフレは一時的)と言っている人も多い。

比較的年齢の高いアナリスト(70年代の高インフレを経験した世代)には、前者の立場を取る人が多いように感じますが、個人的には、後者の立場を支持。

根本的に経済動向は人口動態に左右されると考えているので。

米株堅調。Goolge、反トラスト法違反で訴えられる予定。

塾長です。

昨日(米国7/7)の米株市場は、開場後ダラダラ落ちたものの、その後上昇。アゲてフィニッシュ。

 S&P500、4,358(+0.34%)

 Nasdaq、14,665(+0.01%)

【米国市況】S&P500最高値、FOMC議事要旨も意識-国債上昇 - Bloomberg

 

 

債券、為替、コモ:

 原油、72.26

 10年債、1.3210

 ドル円、110.62

 Bitcoin、33.954

米10年債利回り一時1.3%割れ、2月以来の低水準-既に頭打ちとの見方 - Bloomberg

 

 

重要経済指標の発表なし。

明後日、雇用統計です。

 

 

金融政策:

前回FOMC公表。「MBSの縮小が先」がコンセンサスかと思っていたけれど、そうでもないのですネ:

FOMC議事要旨、テーパリング開始に向けた進展は続くと予想 - Bloomberg

「幾人かの参加者は、住宅市場でのバリュエーションへの圧力を踏まえ、米国債よりもMBSの購入縮小を速いペースで進める、あるいはより早期に開始することの利点を指摘した」「他の幾人かの参加者は米国債MBSの購入を等しいペースで縮小させることを支持した」 

 

 

個別株では・・・、速報でこんな事を報じていた:

www.youtube.com

Bloombergがレポートしたところによれば、12の州がAlphabet、Googleを訴える準備をしている。不法に、Google Play Storeを通じて、開発者に力を行使した。州検事総長によると、開発者から取っている手数料(fee)が問題。最速で水曜日に訴えを起こす。

 

株価は時間外で少し下げている様子:

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Alphabet 2021/7/8 after hours - Yahoo Finance

多分、プロレスなので、楽しみにしておきましょう。

10年債利回り低下、再び成長株が上昇

塾長です。

昨日(米国7/6)の米株市場、独立記念日3連休でどうなるか?と心配しましたが、途中までガタガタだったものの、終わってみればほぼヨコ。

さすが米国は強い。

強いのは良いけれど、徐々にアナリストが弱気派に転じてきました。

 S&P500、4,343(-0.20%)

 Nasdaq、14,663(+0.17%)

【米国市況】S&P500種が反落-10年債利回りは2月来の低水準 - Bloomberg

 

 

債券、為替、コモ:

 原油、73.68

 10年債、1.3700

 ドル円、110.629

 Bitcoin、34,107

え~っと、どうして10年債利回りがこんなに下がっているのでしょう?コロナ再拡大懸念(デルタ)?

 

 

経済指標は、ISM非製造業景況指数が悪かったと一部で騒がれていましたが、まぁ、いいでしょう。

米ISM非製造業景況指数、予想以上の活動鈍化-雇用が縮小圏 - Bloomberg

 

 

個別株では、これを取り上げないわけには行かないでしょう。

滴滴のADR急落、公開価格下回る-中国当局の締め付け強化が直撃 - Bloomberg

また国務院(政府)は6日、データセキュリティーや国際間のデータ移動、機密情報に関する規則を改定し、国外で上場している同国企業への監督を強化すると声明で発表した。国外上場についても規則を見直す方針を打ち出した。

  ジョーンズトレーディングのチーフ市場ストラテジスト、マイケル・オルーク氏は「中国政府の戦術は2つの目標を持っているように見受けられる。企業幹部を締め付けつつ、中国よりも米国の投資家が主に痛手を被るよう仕向けることだ」と指摘した。

バイトダンスがIPO延期とバリュエーションカットも-CNBC記者 - Bloomberg

う~ん???DidiやByteDanceを痛めつけ、株価を下げれば、そこに投資している外国人は損をするけれど・・・。骨を断って肉を切る、みたいな事になってませんかね???

 

 

そして、マイクロソフト・ファン、アンチ・ベゾス派に残念なニュース。

米国防総省、マイクロソフトに付与した100億ドルのクラウド契約破棄 - Bloomberg

おかげでAmazon株価は+4.69%。しかしMicrosoftは変わらず:

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FAANGMT 2021/7/6 - Yahoo Finance

Amazon高に加え、10年債利回りが下落したこともあり、Nasdaqは最高値更新らしい。CNBCの常連コメンテーターが解説しているので、聞いてみましょう(そんなにオモシロクナイので要約/ポイントのみ):

www.youtube.com

Nasdaqが最高値。AmazonAppleが高い。ジョシュ、あなたの持っているCrowdStrike、nVidiaも高い。

<ジョシュ・ブラウン>

・2か月前、景気敏感株に走った。その裏で、成長株が上昇機会を伺っていたのだ。Amazonが良い例だ。去年の7月以来の高値を更新。投資家は、経済成長率がピークを迎えたとしても、これらの会社が成長し続けると思っている。FAANGだけではない、Shopify、Zoomなども上昇している。

ー10年債利回りが低下している。心配はないのか?

<ピート・ナハリアン>

AppleMicrosoftなどの株が一時停止状態になっていると、ずいぶん語ってきた。Facebookは例外だったが。

 10年債利回りが1.4を切ったらどうなるだろう?心配ではある。しかし、まだ1日だけだ。心配し過ぎるのはよくない。ただ、金融や素材を売り急ぐ人もいる。俺自身はまだエネルギー、素材を信じているが、去年11月から上昇している。ここで一旦停止してもおかしくない。テクノロジーにカネが流れているのは確かだ。Amazonに巨額のコールの買いが入っている。

ー10年債利回りが下がったら、株も下がるだろうか?

<ジョー・テラノバ>

・10年債利回り低下は謎だ。6月1日、1.60%だった。25 basis pointも下がった。グロース株は8%上昇し、割安株は2%下がった。市場は利回り低下に反応している。これはディフェンシブな動きだ。この流れは続くだろう。なぜ利回りが下がっているのか?デルタ株か?経済再開したものの、オーガニックな経済成長が見込めないからかも知れない。

 

 

ピートが言っているように、短期の値動きで大きな流れを判断することはできませんネ。性急な動きは控えておきます。