塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【キース・フィッツジェラルド】ザッカーバーグが辞めればFacebookの価値は3倍

塾長です。

昨日(米国10/5)の米株市場は、反発。日ごとに上下の繰り返し。底を探る動き。

 S&P500、4,345(+1.05%)

 Nasdaq、14,433(+1.25%)

【米国市況】ハイテク買われ株反発、国債下落-雇用統計待ち - Bloomberg

 

 

債券、為替、コモ:

 原油、79.03

 10年債、1.5290

 ドル円、111.47

 Bitcoin、51,562

ビットコイン、5万ドル回復-「無視するには大き過ぎる」とBofA - Bloomberg

 

 

経済指標:

米ISM非製造業景況指数、9月は予想外に上昇-業況が改善 - Bloomberg

 

 

金融政策:

ハト派発言。

シカゴ連銀総裁、高物価の状況は緩和へ-ボトルネックの緩和に伴い - Bloomberg

 

そろそろ次期FRB議長候補を決めないと(パウエル続投を含む)ネ。

ウォーレン米上院議員、パウエル議長は「リーダーとして失格」 - Bloomberg

バイデン大統領、パウエル議長への信頼表明-ウォーレン議員の批判後 - Bloomberg

パウエルFRB議長、上院銀行委の共和党議員の過半数から支持獲得 - Bloomberg

 

 

個別株:

昨日Blog記事にしたFacebook関連ニュースで溢れている。内部告発者が議会で証言した、とか。Facebookは持っていないので、あまり興味がないのですが、Yahoo Financeでキース・フィッツジェラルドが面白い事を言っていた。3:55より。

www.youtube.com

ーこれが話題になっているとは言わないが、マーク・ザッカーバーグがCEOを辞めれば、Facebookはもっと投資として魅力的になるか?

・すぐさまに、だ。もしザッカーバーグが前に出て「我々は間違いを犯した。これからこれらの対策をしていく」と話せば、投資家を、世界中を動機づける。今がそれをやる時だ。そうならなければ、株は容易には上がらない。

マーク・ザッカーバーグがCEOを辞めるべきだと思うか?

・そう思う。もし言われている事が本当だとしたら、彼はCEO職を追われて、アドバイザー職などに就くことになるだろう。取締役会は「リセットの時だ。道徳的な罪を犯した。対応策を行い、前に進むべき」と言うべきだ。そうなれば、会社の価値は3倍になる。

 

なるほど。ザッカーバーグは、そんな風に見られていたのですね。Facebook、買いますか・・・。

Facebookスキャンダル。

塾長です。

昨日(米国10/4)の米株市場はドーンとサゲて、その後一定を保持。一昔前は米株が売られると「安全資産である円が買われて、円高」などと言われましたが、最近その傾向は無いですネ。

 S&P500、4,300(-1.30%)

 Nasdaq、14,255(-2.14%)

【米国市況】ハイテク売りでナスダック大幅安-ドル安、商品高 - Bloomberg

FAANG+MTの株価を見てみると、こんな感じ:

f:id:alibertarian:20211005083850p:plain

FAANGMT 2021/10/4 - Yahoo Finance

Facebookだけは個別要因があって売られていますが、その他は約2%ダウン。テスラは少し違った動き。原油価格上昇→EVが売れる、の連想かな?

 

 

債券、為替、コモ:

 原油、77.65

 10年債、1.4810

 ドル円、110.9550

 Bitcoin、48,991

商品指数が最高値、天然ガスや原油の上昇目立つ-インフレ懸念強まる - Bloomberg

ビットコイン、再び5万ドルが視野-エルサルバドル法定通貨化以来 - Bloomberg

 

 

経済指標:

 8月 製造業新規受注[前月比]、1.2%(1.0%)

 

 

金融政策:

タカ派発言一件。

セントルイス連銀総裁、米インフレは数十年来の高さ-リスクは上向き - Bloomberg

 

 

個別株:

Facebookが騒がしいですネ。Facebook参加のInstagramが、内部調査によって若者に悪影響があるとの結果が出たにも関わらず対応を怠った、という事らしい。この程度であれば「ふーん、営利企業だから仕方ないよね」で済む話。むしろこの手のスキャンダルで株価が下がれば、「買い」。

ただし、昨日、この内部告発者の弁護士がCNBCに出演し「Facebookはユーザ数を誤魔化している。我々はその証拠を持っている」と発言(3:50~)。これはイタダケナイ。その証拠とやらを示さなかったので、真偽の判断は保留しておきます。

www.youtube.com

 

 

日本でもSNS上のイジメや、売春問題が話題になるし、某大型掲示板に行けばとんでもない書き込みにあふれている。ただ、あまりこのコンテンツの取り締まりについて語られる事が少ないように感じます。Facebookなどは「モデレーター」を格安でアウトソースし、過激なコンテンツを削除しているらしい。そのモデレーターの中には、生の過激投稿を見続けることにより、PTSDを発症する人もいるのだとか。映画にもなりました。こちらその映画監督のインタビュー:

www.youtube.com

 

投資家としては「Facebookのような汚いビジネスには投資しない」とするのか、「汚い仕事はカネになる。投資しよう」とするのか。人間性が問われる部分であります。

【キャシー・ウッド】マクロ、中国、サプライチェーン、Zoom問題を語る

塾長です。

10/1(金)キャシー・ウッドが市況やARKの投資方針などを解説してました(ビデオ投稿されたのは10/2)。

当然ですが、ポジション・トークもりもりですので、その点は注意しながら聞きましょう。

40分もあるので、要約して:

www.youtube.com

・財政政策。債務上限が問題になっているが、いつものこと。なんとかなる。インフラ法案は興味深いことに民主党内で立ち往生。中間選挙を1年後に控え、大きな増税が通るとは思わない。

・金融政策。M2成長率は今年初め27%でピークを付け、先月13%まで落ちた。問題はいつテーパリングが始まるか?と、いつ金利が上がるか?我々の見立てでは、どちらも起こらない。もしかしたらテーパリングはあるかも。FEDQEによってローン貸出を増やしたいのだが、銀行は増やしたくない。なぜならDeFi(Decentralized Finance)が心配だから。去年の今頃、イーサリアム上にロックされた金額は$10B以下だったのが、今は$120Mに増加。

・我々が心配すべきはデフレである。在庫が積みあがっている。その在庫は家庭にある。店舗は注文を2倍、3倍にしていて、顧客はモノからサービスに消費を移しているので、今後驚くほど店舗に在庫が積みあがるだろう。その兆しが見れるのは、石炭とBed Bath and Beyond(の決算)。

・別の心配は中国。中国は20年間世界の成長エンジンであったのに、その減速を経済見通しに組込んでいるアナリストは少ない。共同富裕への転換がスローダウンを招くだろう。欧州の受ける影響は大きい。

・それでは何が高成長株に影響を与えているのか(なぜARKが持っている株が下がっているのか)?市場はインフレを心配しているのだ。物価、CPI、PPI、PCE Deflatorが上昇している。これはベース効果(base effect)の後も物価上昇が続いているのは、一部はサプライチェーンの問題。半導体不足。そして、去年コロナで操業を止めた企業は、給付金によって喚起された需要に追いつくために、2倍、3倍の発注をかけている。特に半導体、その中でも自動車。これはやがて解決するだろう。半導体を作っているのは台湾と韓国。私の経験では、韓国はやると決めたら、大きくやる。自動車に関して言えば、消費者は次に買う車をEVにすると決めているのだろう。それが自動車販売に影響を及ぼしている。

・物価は下がるだろう。既にいくつか下がっている。木材、銅、鉄鉱石、DRAM。そしてドルの上昇。5月、6月に起こった事だ。物価が下がり始めると、在庫を放出する企業が出てきて、それを加速させる。

 石油は2018年の高値を超える勢い。そこに抵抗線があるようだが、間違っているかも知れない。何が石油に影響を与えているのか。中国は工場を止めて、冬季オリンピックに備えているようだ。ピカピカの環境を用意したい。また、我々は石油需要のピークは2019年だったと考えている。中国と、EVへのシフトが進んでいる。供給側は、年金基金とアクティビストはESGのために石油会社に資本投資を抑えろと言っている。銀行はフラッキングにカネを貸さなくなった。OPECは規律が取れている。長期的には、石油価格は下がる。

 我々はデフレが最大のリスクだと思っている。それは広く共有されたものではないが。実際、他にそう言っている人を知らない。

 家賃はどうか?と聞いてくる人がいる。確かに家賃は上がっている。NYやシリコンバレーなどの家賃が高いところから、人が移動している。それが家賃上昇を緩和するだろう。

 賃金はどうか。賃金上昇は生産性向上で埋め合わせる。我々は今後5~10年で生産性はイノベーションにより飛躍的に上昇すると考えている。

・株式市場。S&P500は今年15.6%上昇、Nasdaqは12.7%上昇。ARKKは下げた。去年は素晴らしい結果を出せたのだが。2月から5月までで35%下げた。市場ではローリング・コレクションが起きている。割安株、ディフェンシブへのシフトが起きている。これから在庫や中国が織り込まれるだろう。その後はどうなるか?成長率が下がり、インフレが収まる。恐れは、インフレもしくはスタグフレーションから、デフレもしくはリセッションに向かう。GDP成長率は2、3%に落ちる。そのような環境で、我々が持っている株の売上成長率は25%を超える。その時、市場は、それらの株の売上成長率が経済成長の10倍だと気づくだろう。楽しみにしている。債券利回りは下がる。1.12を下回るかも。社債利回りは上昇する。コモディティ価格は下がり続ける。石油も同様。

 暗号資産は上昇するだろう。エル・サルバドルは興味深い。政府が用意したBitcoinのウォレット「Chivo」のダウンロードが、270万に達した※1。この国では、120万人しか銀行口座を持っていないのに。DeFiの力だ。また、地熱発電でBicoin採掘を始めた。エル・サルバドルはBitcoinを準備金とするのではないかと考えている。それはスマートだ。なぜなら、発展途上国はドル高に弱いから。他に国も続くかも。我々がBitcoinに強気なのは、このような新興国の動きもそうだし、08、09年のような相手方リスクの上昇に対する保険になるからである。

・最後に、議決権行使助言会社ISSが、Five9株主に対し、Zoomによる買収に反対票を投じるよう勧めた件について※2。機関投資家ISSに従った。ISSはZooomとFive9の組合せが何を意味するか知りもしないのに。ISSは技術アナリストやポートフォリオマネージャを持たないのに。我々はこれに関していかにISS機関投資家が株主責任を放棄しているかのレポートを書いて、tweetした。

・次のローテーションでは成長株が見直されるのを楽しみにしてる。

 

※1:

エルサルバドル、ビットコインウォレット急普及 人口30%利用

※2:

ズーム、147億ドル規模のファイブ9買収白紙に-株価下落で条件悪化 - Bloomberg

 

ふぅ。今日も長くなってしまいました。

高成長株に手を出したい気持ちは強いのですが、なかなか。例えばZoom。キャシー・ウッドはZoomが企業で使われるコミュニケーションの基盤になる、Zoomが最も良いテクノロジーを持っている、この世界では勝者一人勝ちだ、と言うけれど、それほどの確信が持てません。Teamsでも良くない?他の新興企業が出てくる可能性もあるよね?Zoomは中国リスク抱えているし、等々と考えてしまいます。EVが伸びると思っても、Teslaを買えないのも同様。10万円程度でも良いので買っておくべきなのか(10倍化したら100万円)・・・。むむむ。

【インフレ or デフレ】ウィルソンとウッドの論説を並べてみた。

塾長です。

昨日(米国10/1)の米株市場は、10年債金利が下がったからか、上昇。

 S&P500、4,357(+1.15%)

 Nasdaq、14,566(+0.82%)

【米国市況】株が反発、経済再開トレード盛り返す-ドルは下落 - Bloomberg

 

 

債券、為替、コモ:

 原油、75.74

 10年債、1.4650

 ドル円、111.0600

 Bitcoin、48,012

ビットコイン急騰、一時10%近く上昇-当局圧力の緩和を楽観 - Bloomberg

前日の日中にパウエル米連邦準備制度理事会FRB)議長が発したコメントが、米国の規制緩和を示唆するものと受け止められた。

「暗号資産を禁止するつもりはない」パウエルFRB議長 | coindesk JAPAN | コインデスク・ジャパン

ジェローム・パウエル議長は、暗号資産(仮想通貨)を禁止するつもりはないと30日に開催された米下院金融サービス委員会で述べた。一方でステーブルコインには規制面での監視強化が必要とした。

 

Bitcoin法定通貨にしたエル・サルバドル。今度は火山の力でBitcoinを採掘。

El Salvador Mines First Bitcoin With Volcanic Energy — CoinDesk

どんな凄い事が起こったのか?と思ったら、もともとエル・サルバドルでは地熱発電が使われていて、国営電力会社がBitcoin採掘者に電力を供給しただけみたい。

むしろ、なぜ日本でこれができないのかが不思議。もちろん、政治家、官僚、電力会社、地元利権者・・・を考えれば「できなくて当然」なのだけれども・・・。世の中進んでるんですけどネー。

 

 

経済指標:

 8月 個人支出(PCE)[前月比]、0.8%(予想0.6%)

 8月 個人所得[前月比]、0.2%(0.3%)

米インフレ指標のPCE価格指数、1991年以来の伸び-予想上回る - Bloomberg

米消費者マインド指数やや改善、なおコロナ禍の低水準近辺 - Bloomberg

米ISM製造業景況指数、9月は予想外の上昇-4カ月ぶり高水準 - Bloomberg

 

 

金融政策:

クリーブランド連銀総裁、バランスシート縮小を支持-どこかの時点で - Bloomberg

「私個人の見解としては、前回と同様に、どこかの時点で資産のロールオフ(償還金を再投資しないことで保有高を減らすこと)を始めてバランスシートを縮小させる。その後バランスシートは基本的に正常化され、通貨需要などの要素に応じて拡大するのみという形になる」

 

 

財政政策:

米下院、インフラ法案採決を先送り-民主党内の対立解消に至らず - Bloomberg

 

 

個別株:

Tesla、ガバナンスが機能していないって事でしょうか。成長期の企業にはありがちと言えば、ありがち。

中国の裁判所、テスラに賠償金支払い命令-販売で不正と顧客が主張 - Bloomberg

 

 

 

さて、昨日から10月相場。9月は、金利上昇を見越して成長株が売られたので、ARKKから資金流出が多かったというのも頷ける。

キャシー・ウッド氏の旗艦ETF、7-9月期は過去最大の資金流出へ - Bloomberg

短期的にはインフレ基調なわけですが、これが一時的か、恒久的かでマクロな方向性が変わってくる。

インフレ恒久派の方が比較的多いかな。マイク・ウィルソンもその一人。

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ー6,000ft上空から見た時、ボルカーからマイク・ウィルソンまでディスインフレが続いた。これが変化するのだろうか?

・我々はその見方を取っている。去年のコロナのパンデミックがその触媒だった。20年間続いたディスインフレ、もしくはデフレから抜け出す。その前から多くの事が起こっていた。反グローバル化、富の不平等を唱えたポピュリストの動きだったり、汽車は駅を出発している。パンデミックは典型的にはインフレ的。パンデミックが金融政策から財政政策への転換の道筋を付けた。通常それらは、我々がkick-off moveと呼ぶものと共に起こる。Kick-off moveは多くのインフレ指標に見て取れる。私の想定では、インフレは収まるだろうが、トレンドの変化は起こってしまった。旅の先は長い。ここまで来るのに35年かかった。金利のピークが来るまで35年かかるだろう。汽車の進みは遅い。インフレでは、dipで買うべきだ。

ーあなたは10%の下落を予想している。今はS&P500最高値から5%落ちたところだ。もっと悪い、20%といったレベルまで落ちると思うか?

・前回この話をしたのは中国恒大のときだった。今はさらに多くのデータがある。FEDは引締めをしようとしている。経済のスローダウンが来る、企業決算が悪くなるだろう。供給側のコストの問題などがある。一方、復讐的な需要(payback demand)がある。サプライチェーンについては多くが語られているが、復讐的需要については十分評価されていないようだ。結論を言うと、(20%下落の)リスクは増大した。我々の基本線ではないが、その可能性は高まった。

ーそれらは数か月に渡って話題にされてきた。なぜそれらが株価に十分織り込まれていないのだろう?

・セクターによっては織込まれている。3月以来ローリング・コレクションが起きている。高品質で時価総額の大きい株にシフトしている。市場は、シェルターに籠る、と言っている。市場のカネはどこかに行かなければならないのだから。洪水が起きたときに、高台に避難するようなものだ。その高台に高品質な株がある。典型的に、真実の時、すなわちそれは今、まさに企業決算が下方修正され、FEDが引き締める時、高台でさえ守り切れなくなる。それがMid-Cycle Transitionの終わり方だ。第4四半期に終わりが来る。

ー大型テック株は既に下落している。20%下落が来るとしたら、何がそれを駆動するだろう?

・大型テックは今まで大きく上昇してきた。それが平均を押し上げた。それらが天罰を受けるのだ。それらが3月の値段まで落ちなくても、大きなドロップである。それらは金融引締めに脆弱である。全てとは言わないが。

金利が上がってテック株が売られるということか、それとも決算がきっかけになるだろうか?

・どちらもだ。炎と氷。炎を金融引締め、マルチプルが下がる。氷は経済の減速。経済回復がとてつもなく大きかったので、減速も大きいと想定すべきだ。そうでないとしたら、知的に不誠実(intellectually dishonest)である。

ーあなたは株式リターンが一桁台になる世界がやってくると予見しているのか?

・7年平均でのリターンを言うのは、1年よりも易しい。7年のリターンは、あなたが支払った価格に付随するものだ。皆が知っているように、資産価格は高い。債券、株、全てが高い。スタートが悪ければ、終わりも悪くなる。珍しい事を言っているわけではない。これが経済的抑圧だ。我々はリターンの低い世界に入った。世界の終わりではないが、事実である。

 

 

少数派であるデフレを唱えるのはキャシー・ウッド。

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・我々はすばらく前から言ってきた。経済へのリスクはインフレではなく、デフレであると。コロナが混乱を作った。サプライチェーンが混乱した。インフレが起こった。投資家はそれを当然の事と織り込んだ。金融政策にフォーカスするとき、それを言う。私自身、経済学の学生だった。70年代、私が学生だったときビジネスを始めた。インフレが猛威を振るっていた。私はインフレがどういうものかを知っている。私は、その時代に戻らないと固く信じている。それに向けて計画する人は、多分間違いを起こすだろう。

 デフレの理由を少し細かくみてみたい。技術革新。かつて電話、電気、自動車の3つが同時にイノベーションの根源となった時代があった。今は5つだ。DNAシーケンシング、ロボット、エネルギー貯蔵、AI、Blockchain。全てがデフレ的である。それぞれが「ちょっとだけ」ではない。

 ガンドラック、ハワード・マークス、ドラッケンミラー、レイ・ダリオがデフレの破裂を心配している。デフレによってバランスがとられるという点には同意する。しかし、彼らは世界が変わらないと思っている。より多くの借金と自社株買いによって短期的に数円の利益追加を望んでいる人達の世界だ。しかし、それらの製品やサービスは今起こっているイノベーションによって時代遅れになるだろう。負債を返済するために、価格を下げるしかない。最終的に、それら製品、サービスから撤退する。私はその方が心配だ。これに関しては多くの混乱が見られる。我々はイノベーションに目を向ける。それがバランスを取るからだ。また、トラディショナルなGDPというのは非常に低くなる事を意味している。成長が非常に小さく見えるようになる。時間の経過とともに、GDPは急増すると思っているが。我々が株を持っている株のいくつかはインデックスに採用されていない。それゆえ、多くの投資家はそれらを持っていない。それらには多くの機会がある。

・今後、多くの職に置き換えがある。我々が会社を始めた2014年、オックスフォード大学が、自動化とAIによって、2035年までに47%の職が失われるとの論文を出した。多くの注目を集めた。彼らは物語を完結させなかった。

 自動化とAIによって、生産性は飛躍的に向上する。生産性向上によって、より多くの富が作られる。GDPが増える。米国GDPを今の傾向のまま線を引くと、2035年、$28Tとなる。我々の推計では、$40Tとなる。我々の仕事は、イノベーションのみに焦点を当て、その$12Tが来る場所を探し当て、投資家だけでなく子供の親を導くことにある。興奮する機会がそこにある。

 

 

どちらを信じるべきでしょうかネ。ふふふ。