塾長の資産運用

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【キャシー・ウッド】マクロ、中国、サプライチェーン、Zoom問題を語る

塾長です。

10/1(金)キャシー・ウッドが市況やARKの投資方針などを解説してました(ビデオ投稿されたのは10/2)。

当然ですが、ポジション・トークもりもりですので、その点は注意しながら聞きましょう。

40分もあるので、要約して:

www.youtube.com

・財政政策。債務上限が問題になっているが、いつものこと。なんとかなる。インフラ法案は興味深いことに民主党内で立ち往生。中間選挙を1年後に控え、大きな増税が通るとは思わない。

・金融政策。M2成長率は今年初め27%でピークを付け、先月13%まで落ちた。問題はいつテーパリングが始まるか?と、いつ金利が上がるか?我々の見立てでは、どちらも起こらない。もしかしたらテーパリングはあるかも。FEDQEによってローン貸出を増やしたいのだが、銀行は増やしたくない。なぜならDeFi(Decentralized Finance)が心配だから。去年の今頃、イーサリアム上にロックされた金額は$10B以下だったのが、今は$120Mに増加。

・我々が心配すべきはデフレである。在庫が積みあがっている。その在庫は家庭にある。店舗は注文を2倍、3倍にしていて、顧客はモノからサービスに消費を移しているので、今後驚くほど店舗に在庫が積みあがるだろう。その兆しが見れるのは、石炭とBed Bath and Beyond(の決算)。

・別の心配は中国。中国は20年間世界の成長エンジンであったのに、その減速を経済見通しに組込んでいるアナリストは少ない。共同富裕への転換がスローダウンを招くだろう。欧州の受ける影響は大きい。

・それでは何が高成長株に影響を与えているのか(なぜARKが持っている株が下がっているのか)?市場はインフレを心配しているのだ。物価、CPI、PPI、PCE Deflatorが上昇している。これはベース効果(base effect)の後も物価上昇が続いているのは、一部はサプライチェーンの問題。半導体不足。そして、去年コロナで操業を止めた企業は、給付金によって喚起された需要に追いつくために、2倍、3倍の発注をかけている。特に半導体、その中でも自動車。これはやがて解決するだろう。半導体を作っているのは台湾と韓国。私の経験では、韓国はやると決めたら、大きくやる。自動車に関して言えば、消費者は次に買う車をEVにすると決めているのだろう。それが自動車販売に影響を及ぼしている。

・物価は下がるだろう。既にいくつか下がっている。木材、銅、鉄鉱石、DRAM。そしてドルの上昇。5月、6月に起こった事だ。物価が下がり始めると、在庫を放出する企業が出てきて、それを加速させる。

 石油は2018年の高値を超える勢い。そこに抵抗線があるようだが、間違っているかも知れない。何が石油に影響を与えているのか。中国は工場を止めて、冬季オリンピックに備えているようだ。ピカピカの環境を用意したい。また、我々は石油需要のピークは2019年だったと考えている。中国と、EVへのシフトが進んでいる。供給側は、年金基金とアクティビストはESGのために石油会社に資本投資を抑えろと言っている。銀行はフラッキングにカネを貸さなくなった。OPECは規律が取れている。長期的には、石油価格は下がる。

 我々はデフレが最大のリスクだと思っている。それは広く共有されたものではないが。実際、他にそう言っている人を知らない。

 家賃はどうか?と聞いてくる人がいる。確かに家賃は上がっている。NYやシリコンバレーなどの家賃が高いところから、人が移動している。それが家賃上昇を緩和するだろう。

 賃金はどうか。賃金上昇は生産性向上で埋め合わせる。我々は今後5~10年で生産性はイノベーションにより飛躍的に上昇すると考えている。

・株式市場。S&P500は今年15.6%上昇、Nasdaqは12.7%上昇。ARKKは下げた。去年は素晴らしい結果を出せたのだが。2月から5月までで35%下げた。市場ではローリング・コレクションが起きている。割安株、ディフェンシブへのシフトが起きている。これから在庫や中国が織り込まれるだろう。その後はどうなるか?成長率が下がり、インフレが収まる。恐れは、インフレもしくはスタグフレーションから、デフレもしくはリセッションに向かう。GDP成長率は2、3%に落ちる。そのような環境で、我々が持っている株の売上成長率は25%を超える。その時、市場は、それらの株の売上成長率が経済成長の10倍だと気づくだろう。楽しみにしている。債券利回りは下がる。1.12を下回るかも。社債利回りは上昇する。コモディティ価格は下がり続ける。石油も同様。

 暗号資産は上昇するだろう。エル・サルバドルは興味深い。政府が用意したBitcoinのウォレット「Chivo」のダウンロードが、270万に達した※1。この国では、120万人しか銀行口座を持っていないのに。DeFiの力だ。また、地熱発電でBicoin採掘を始めた。エル・サルバドルはBitcoinを準備金とするのではないかと考えている。それはスマートだ。なぜなら、発展途上国はドル高に弱いから。他に国も続くかも。我々がBitcoinに強気なのは、このような新興国の動きもそうだし、08、09年のような相手方リスクの上昇に対する保険になるからである。

・最後に、議決権行使助言会社ISSが、Five9株主に対し、Zoomによる買収に反対票を投じるよう勧めた件について※2。機関投資家ISSに従った。ISSはZooomとFive9の組合せが何を意味するか知りもしないのに。ISSは技術アナリストやポートフォリオマネージャを持たないのに。我々はこれに関していかにISS機関投資家が株主責任を放棄しているかのレポートを書いて、tweetした。

・次のローテーションでは成長株が見直されるのを楽しみにしてる。

 

※1:

エルサルバドル、ビットコインウォレット急普及 人口30%利用

※2:

ズーム、147億ドル規模のファイブ9買収白紙に-株価下落で条件悪化 - Bloomberg

 

ふぅ。今日も長くなってしまいました。

高成長株に手を出したい気持ちは強いのですが、なかなか。例えばZoom。キャシー・ウッドはZoomが企業で使われるコミュニケーションの基盤になる、Zoomが最も良いテクノロジーを持っている、この世界では勝者一人勝ちだ、と言うけれど、それほどの確信が持てません。Teamsでも良くない?他の新興企業が出てくる可能性もあるよね?Zoomは中国リスク抱えているし、等々と考えてしまいます。EVが伸びると思っても、Teslaを買えないのも同様。10万円程度でも良いので買っておくべきなのか(10倍化したら100万円)・・・。むむむ。