塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

新興企業で人員削減。クーパーマン「バブルは有害な金融・財政政策のせい。市場の低迷は数年続く」

塾長です。

昨日(米国6/14)の米株市場は、暴落後の反発を見せず、サゲ。

 S&P500、3,735(-0.38%)

 Nasdaq、10,828(+0.18%)

【米国市況】株下落、ハイテク持ち直しで下げ縮小-ドルは135円半ば - Bloomberg

S&P500種株価指数は引けにかけて下げ幅を縮小。それでも5営業日続落と、1月以来の長期連続安を記録した。

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、118.60

 10年債、3.4830

 ドル円、135.2920

 Bitcoin、21,775

 

久々に、日銀 vs. ヘッジファンドが表舞台へ;
日銀が屈するまで日本国債をショート-ヘッジファンドのブルーベイ - Bloomberg

 

 

経済指標:

 5月 PPI[前月比]、0.8%(予想0.9%)

 同[前年同月比]、10.8%(10.8%)

 5月 PPIコア[前月比]、0.5%(0.6%)

 同[前年同月比]、8.3%(8.6%)

米生産者物価指数、5月も堅調な伸び示す-FRBへの圧力強まる - Bloomberg

 

 

金融政策:

FOMC1日目。

 

 

財政政策:

 

 

 

地政学

ロシア制裁で米年金基金が損失、PIMCOが財務省に警告 - Bloomberg

 

 

個別株:

人員削減の話題が2件(3社)。あれ?人不足って言ってなかったっけ?という感じ。米国は動きが速くてついて行けません。

最初は不動産テックのCompass、Redfin。

www.youtube.com

 CompassとRedfinがレイオフを発表した。過熱した住宅市場で、金利が急上昇。急激なUターンを強いられた。Mortgage News Dailyによると今日だけで住宅金利が0.1%上昇し、6.28%となった。1週間前は5.5%だった。住宅販売戸数は6か月連続で減少。それがレイオフの理由となった。

 Redfinは8%削減。CEO グレン・ケルマンはblogに「この減少傾向は数か月ではなく、数年続く可能性がある。」と投稿した。

 Compassは10%の本社社員削減を計画。広報によると「経済減速は明らか。我々は様々な手段で事業を守る。それは、拡大の一時停止や、10%人員削減を含む」と言った。数にすると450人程度。

 この傾向は住宅業界に広がるだろう。住宅ローン申し込みは前年比50%減少した。

 

仮想通貨がクラッシュして、Coinbaseが人員削減;

コインベース、従業員18%を削減へ-「仮想通貨の冬」が悪化 - Bloomberg

米最大の暗号資産(仮想通貨)交換業者、コインベース・グローバルは14日、従業員の18%を削減することを明らかにした。

 コインベースはここ数年間で積極的に人員を増やしており、今年だけでも約1200人採用した。同程度の人員を削減し、4-6月(第2四半期)末時点の従業員数は約5000人になる見通し。

仮想通貨業界だけでなく、テック系スタートアップに人員削減の動きが広がっているらしい。

 

これらバブルが弾けた動きに関して、レオン・クーパーマン(またはリー・クーパーマン、Leon Cooperman)がコメントしていた;

www.youtube.com

ー今の市況は、長期的強気相場の中の循環的弱気相場か、長期的弱気相場なのか?

・弱気相場だ。前回出演した時、聖書にあるファラオの夢について語った。7年の豊作の後、7年の凶作が続くのだと。弱気相場が7年続くと言っているわけではないが、我々は長期間投機的な動きがあった。SPACや、仮想通貨、NTFなどの糞だ。そう簡単に強気相場には戻らない。長期間に渡って、株のリターンは控えめ(modest)だろう。

 個人的な経験を離そう。私がMBAを取ったのは1967年1月31日。今55歳になる私の息子は生後6か月だった。銀行預金は無く、余暇を楽しむカネもなかった。仕方なく翌日ゴールドマンサックスに入社した。DOWは1,000ドルだった。15年経っても1,000ドルだった。株を選ぶ事でカネを作った。そんな環境にあると思う。

 ここ何年も非常に有害な金融・財政政策を続けてきた。将来からカネを借りていたのだ。今はそれを返す期間だ。

ーバブルの大きさはどの程度だろう?

・バブルは債券にある。FAANGもだろう。これらの株は持っていないが、ティッカーで言うと、CLOVは93%下落、ROOTは92%下落、Robinhoodは86%下落。非常に大きな下落幅だ。ミーム株というゲームが行われた。とてつもない投機だ。この傷はすぐに癒えないだろう。失われた富は2008年と同じ程度。人々の思考に影響を及ぼす。キャシー・ウッドは頭の良い女性だが、その流れに飲まれてしまうのではないか。

CLOVはClober Health Investment。Medicare(国の健康保険)を提供。

ROOTはRoot, Inc.。これ何の会社でしたっけ?

潰れるスタートアップがあるのは仕方がないというか、それはそれでヘルシーな動き。ただ、かつてのDOWを引き合いに出して、今後数年株式市場全体が低迷するって・・・。

そうなったらそうなったで、証券口座を開かず、配当金だけ見て暮らそう。円安で配当金は増えている(見かけ上)。見て見ぬふり?いえいえ、確定したものだけが本当の利益(or 損益)デス。

 

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米国株パニック売り、金利上昇。ジャックダニエルズのコーラ割で全てを忘れよう。

塾長です。

昨日(米国6/13)の米株市場は、サゲたわねー。全面降伏するまで売られるのあかぁ。

 S&P500、3,749(-3.88%)

 Nasdaq、10,809(-4.68%)

【米国市況】S&P500弱気相場入り、利回り急伸-ドルは134円台半ば - Bloomberg

株が安く買えるのは良いが、円安が・・・(今年、この言葉を何度言ったか)。

「ドル以外は全て売れ」-米大幅利上げ観測、株・債券など一斉売り - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、120.77

 10年債、3.3660

 ドル円、134.2520

 Bitcoin、22,416

仮想通貨市場、時価総額が1兆ドル割り込む-ビットコインも急落 - Bloomberg

マイクロストラテジー株急落、ビットコイン関連損失10億ドルに接近 - Bloomberg

 

米国債市場でリセッションシグナル、2年債と10年債の利回りが逆転 - Bloomberg

米利上げの終着点、2023年中盤までに4%と短期金融市場が織り込む - Bloomberg

 

固定住宅金利が6%を超えたそうで;

www.youtube.com

前金をいくら入れるかによって変動するのだが、News Dailyによると、30年固定住宅金利は6.3%となった。

400,000ドルの家を今年1月に買った場合毎月の支払いは1400ドルだったが、今買うと1945ドルになる、ということ。

宅建ETFであるITBが大きく下げている。このETFは住宅建設だけでなく、HOME Depotなどを含んでいる。

住宅価格は高止まっている。ようやく在庫が増加する兆しが見えてきたところ。

家を所有するのと、借りるのを比較すると、所有の方が$839/月多くかかる。これは2000年以降のどの時点と比べても200ドル高い。

とは言え、賃貸への供給も多くないので、いつまでこの状態が続くか分からない(賃貸料が上昇するかも知れない)

全面降伏には、住宅価格の低下も必要。

 

 

経済指標:

なし。

 

 

金融政策:

FOMC前なので金融当局者はだんまり。外野の皆さんは「0.75%利上げだ」「いや、1%もあるぞ」などと言っているが、内容は「俺はこう思う」程度。飲み屋の会話じゃないんだから。。。

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

・・・。

 

個別株:

Oracleが好決算。時間外で約14%上昇;
オラクル株急伸、3-5月売上高と利益が市場予想上回る - Bloomberg

株価を5年チャートでチェック;

Oracle 5Y 2022/6/13 - Yahoo Finance

PERは昨日終値時点で24倍。コロナ暴落前の高値は58、59ドル。まだ高い。高い株が良いニュースで買われるのだから、市場は全面降伏しているとは言えない。

 

 

最後はこんなニュース。Coca-ColaがBrown-Formanと組んで、ジャックダニエルズをコーラで割った缶入り飲料を発売(予定);

www.cnbc.com

缶がカッコいい。

ここ数年、米国ではカクテル飲料が伸びいているそうで、Coca-Cola社が出すアルコール缶としては、Topo Chico、Simply Spiked Lemonadeに続く3種類目。

さらに、今年後半、Constellation Brandと組んでFresca Mixedというお酒を出す予定。

競合Pepsiもスポーツ飲料マウンテンデューブランドを使って「Hard MTN Dew(ハードなマウンテンデュー)」というアルコール飲料を数か月前に発売開始している。

Coca-Cola社のPERは約26倍。Pepsicoは約22倍。う~ん、高い。しかし、両社、Forward Yieldは2.8%台。配当狙いの長期保有ならアリかも。

それなら、VYMで良いじゃないかって話ですが(どちらもVYM構成銘柄だったはず。KOは確認したが、PEPは不明)。

 

さて、これらのアルコール飲料は、コロナで外出制限/レストランやバーが閉まり、清涼飲料屋さんやアルコール飲料屋さんが「こりゃ何とかしなくては!」と急遽作ったのでしょう。急遽作っても発売までに約2年かかる。商売のサイクルってそれくらいの長さなので、金融当局者や株屋さんが「インフレ率が高過ぎる、明日にでも1%利上げ!」と言っているのを聞くと「なんだかなぁ」と思ってしまうのデス。さすがに今回は出だしが遅すぎたとは思いますが(後知恵)。

 

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【ジェレミー・シーゲル教授】株価は来年のリセッションを織り込んだ。

塾長です。

昨日(米国6/10)の米株市場は、ホットなCPIで劇落ちクン。

 S&P500、3,900(-2.91%)

 Nasdaq、11,340(-3.52%)

【米国市況】株急落、積極利上げ警戒で短期債売り-ドル134円台前半 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、120.47

 10年債、3.1560

 ドル円、134.4200

 Bitcoin、29,154

 

 

経済指標:

 5月 CPI[前月比]、1.0%(予想0.6%)

 同[前年同月比]、8.6%(8.3%)

 5月 CPIコア[前月比]、0.6%(0.4%)

 同[前年同月比]、6.0%(5.9%)

 6月 ミシガン大学消費者信頼感指数、50.2(58.8)

米CPI、前年比8.6%上昇に加速-FRBとバイデン政権に圧力 - Bloomberg

ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は8.3%上昇

 :
今回の統計は、インフレがピークに達して落ち着き始めているとの希望的観測を打ち砕いた。記録的な高値で推移するガソリン価格に加え、食品と住居費の上昇にも衰えが見えず、消費者の生活は強く圧迫されている。

そもそも誰が予想してるの?って話ヨ。当たり外れの問題ではなく、そこに恣意的な何かが入っていないでしょうか。

 

米消費者マインド指数、過去最低に落ち込む-インフレ加速が打撃 - Bloomberg

米金融当局が注視するインフレ期待も上昇し、回答者の46%が悲観的な見方の理由として根強い物価圧力を挙げた。所得がインフレ以上に増加すると見込む回答比率はわずか13%と、ほぼ10年ぶりの低さとなった。

それでも10年ぶりなのネ。日本にいると米国の賃金上昇に驚かされる。裏返すと、日本はビックリするほどの速さで貧しくなっている。

 

 

金融政策:

なし。

 

 

財政政策:

またバイデン大統領が無責任な発言をしている。ロサンゼルス港でのスピーチ後、記者の質問に反応。原稿に無い発言をしている時、本性が出る;

www.youtube.com

誰もがExxonの利益を知っている。今年、Exxonは神より利益を出している。彼らは9,000の[国有地で石油・ガスの]掘削許可を持っているが、彼らは掘削していない。なぜか?その方が儲かるからだ。投資をするかわりに、自社株を買っている。税金逃れだ。Exxonよ、投資をしろ、税金を払え。

言葉もありません。

 

 

地政学

Bloombergによるウクライナ情勢まとめが復活;
【ウクライナ】ドンバスではロシア軍が有利、兵器供給加速を訴え - Bloomberg

 

 

個別株:

昨日の話題はインフレ、利上げ一色だったので、個別株の話題なし。

 

シーゲル教授のインタビュー。ジョシュ・ブラウンとの掛け合い(但しビデオが途中で切れていて全編見られない);

www.youtube.com

ー弱気市場の上昇(bear market rally)は今日死んだのか?

・S&P500は弱気市場(高値から20%下落)に突入していない。Nasdaqは弱気入りしたが。多くの企業の利益は予想に合致しそうだ。すると、S%PのPERは17倍。テクノロジーを除いたS&P500は13~14倍。この低さはほとんど見られない。金利が15%のときPER10倍はあったが。市場は23年のリセッションを織り込んだと思う。株価はそう言えるレベルにある。

ーあなたのデータを引用させて頂くと、リセッション時の株価変動は-31%である。それでもリセッションを織り込んだと言う理由は何でしょう?

・マイルドなリセッションを想定しているからだ。そのデータ(平均-31%)には巨大リセッションも含んでいる。金融危機、テックバブルだ。確かに私にリセッションがどの程度悪くなるかは分からないが、かつてより低金利な世界であるのを忘れてはならない。例えFFレート3%、3.5%になったとして、実物資産である株と競合するだろうか?配当利回りは3~4%あるのに。

ーエネルギーを除く高配当セクターを見てみると、例えばREITは利回り4%程度。インフレ率が8%だというのに。株価下落が1週間も続けば5年分の配当くらい吹っ飛んでしまう。

[残念ながらビデオはここで終了]

もしREITの中身である不動産価格が下がれば、NAV倍率も下がってしまうので、株価が見直されちゃう、って話ですネ。この先を見たかったらおカネを払ってね、という事か・・・。

なので、想像するしかありません。シーゲル教授なら「不動産価格を含むモノの値段は、長期的には上昇する」と答えるのではないでしょうか?長期的というのは、5年、10年といった長さ(株屋さんの”長期”は短いと6か月だったりするから、話が噛み合わない事がある)。

株を買いたいが、円安・・・(毎日同じ事を言っている)。

 

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【BofA サビタ】成長株から割安株へのローテーションは長期化する。

塾長です。

昨日(米国6/9)の米株市場は、アラアラ、って感じ。翌日5月CPIが出るので、その前に売ったのでしょうか?リークとかするんでしょうねぇ。

 S&P500、4,017(-2.38%)

 Nasdaq、11,754(-2.75%)

【米国市況】株続落、成長懸念で終盤に売り強まる-ドル134円台前半 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、121.18

 10年債、3.0440

 ドル円、134.4300

 Bitcoin、30,034

 

 

経済指標:

米新規失業保険申請件数、7月以来の大幅増-連休を含む - Bloomberg

 

 

金融政策:

ユーロ利上げ;
ECB、7月利上げを確認-9月に0.5ポイントの可能性も示唆 - Bloomberg

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

Bloombergウクライナまとめ記事が出なくなった。薄情なものネ。

 

 

個別株:

DocuSignが決算ミスで、叩き売られている(時間外);
DocuSign (DOCU) earnings Q1 2023

こちら5年チャート(チャートには昨日時間外で売られた株価は入っていないので注意);

DocuSign, inc. (DOCU) 5Y 2022/6/9 - Yahoo Finance

コロナ暴落前の高値は20年2月、約88ドル。下回っちゃいました。コロナ前より業績は良いし、これから上がるであろう金利(FFレート)もコロナ前とほぼ同水準の2.5%程度で打ち止めだろうと言われているのに。

コロナ前後で業績は上昇しているのに株価が下がってしまった株は、テクノロジー株の中に結構な数存在する。ナゼ??

 

Bank of America サビタ・サブラマニアン(Savita Subramanian)がテクノロジーセクターに超弱気発言をしていて、その辺りの理由を(ある意味)説明してくれている;

www.youtube.com

そのまま訳すと分かりにくいので、少し補足・意訳するとこんな感じ;

  • 株式市場では10年といった長期間、あるセクターが好まれ、他が嫌われる傾向にある。これまでの10年(もっとか?)好まれてきたのはテクノロジー株(成長株)。これからは割安株の時代が来る。それは長期間(少なくとも数年)続く流れである。多くの投資家はかつての傾向が続くと思いがちなので、テクノロジー株を見放すことができない、損をし続けるだろう。これは2008年金融危機でも見られた。投資家は金融株を3,4年間オーバーウェイトし続けた。
  • 次のリセッションでは、前回と違い、テクノロジーより銀行株の方が良い。
  • Cash is Kingである。金融株やエネルギー株はキャッシュを生み出している。銀行のバランスシートは金融危機時に比べてとても良い。貸し出しが少ない。リセッションへの耐性がある。

「セクターローテーションが起きている」と言われて久しいですが、それは長期化すると言っているのですネ。フムフム。

 

彼女の言い分がもっともだと思えば割安株を買えば良いし、トム・リーやキャシー・ウッドを信じるなら成長株を買えば良い。

どちらか決めたくなければS&P500。

もっと決めたくなければ全世界。

さらに決めたくなければ8資産均等(とか)。

投資に、学校テストのような正解は無い。

 

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