塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

ジェフリー・ガンドラックのインタビュー。

塾長です。

4/27、CNBCにDoubleLine Capital CEOジェフリー・ガンドラックが出演、インタビューを受けていた。

ようやく動画がアップされたので、見てみよう。

なぜかCNBCではなく、DoubleLineから上がってた。

いつものキレがなかったから?誰かの悪口を言っているわけではない。

www.youtube.com

・市場はFEDのおかげで回復した。

 4月9日、連邦準備銀行法を犯してまで、社債を買うという行動に出た。

 正確に言うと社債を買ってはいないが、同じ事。

 4月9日以来、投資適格社債ETFであるLQD、ハイイールド社債ETFであるJNKが上昇。

 債券市場の中で、LQDは最も過大評価されている。FEDのおかげで、最高値から3%しか離れていない。

 JNKは株式市場と同じような動きだ。半値戻し。

 最近は、市場は疲れたようだ。センチメントがシフトした。

 投資家が投資機会を探している。気を付けた方がいい。

 市場は経済再開や何やらを祝福している。

 人々は、今後起こる予期しない結果を理解していない。

 例えば、CARES ACT。PPPなど。

 多くの人にとっては、失業した方が、金がもらえる事態になっている。

 失業手当もある。

 それはビジネス再開を不可能にする(高額に設定する)。

 コロナ前でさえ、レストランは5%程度のマージン。超運が良くて10%。

 テーブルを50%しか使っちゃいけないなら、金を稼げない。

 州や地方政府の財政も問題だ。

・株式市場は大きく戻した。すぐに再度底を試すことはないだろう。

・人々が理解していないのは、社会不安が生じる。2千6百万人が失業。

 2009年の底から作り上げた全ての職を失った事になる。

 同じ仕事ではないが。数的に。

 まったく驚きだ。

 ゼロ金利に、歴史上の量的緩和を全て合計した以上の量的緩和

 言ってみれば、世界金融危機から何も進んでいないのと同じだ。

 しかも、失業率は、当時より悪い。

 金融危機時にも、おかしな政策と思った事を、まだやっている。ステロイド漬けだ。

 12年経って、元に戻った。

 次の危機はいつか?5年後か?

 米国の、負債を基礎に据えた経済というものが、また明らかになた。

 CNBCに出た多くの識者が指摘してたように、多くのアメリカ人が雨の日に備えていないと。

 コロナ危機が人々にトラウマを残す。

 貯蓄と呼ばれる古びた考えに戻るのかも知れない。

 40年前は、モノを買う前に金を貯めたものだ。

ベイルアウト(借金救済)もおかしい。

 できる所からという事で、大企業向けになっている。

 航空業界など。

 人々はフラストレーションを溜めているだろう。航空各社は自社株買いを続けてきたのに、どうして救済されるべきだろう。

・チャマス・パリハピティヤ(Social Capital CEO Chamath Palihapitiya)のインタビューを見たよ。

 興味深かったね。考えさせられたよ。

・これはベイルアウトやバイバックだけの話ではない。

 もちろん、自社株買いをする会社が、何度も政府に助けられるなんておかしい事だ。

 それを超えた話だ。

 人々は家を抵当に借金して生きている。

 借金して豪華なバケーションを楽しんだり、高価な携帯電話を買っている。

 我々、社会として、この債務を基礎にしたモチベーションに制限をかけるべきだ。

 俺の友達に赤ん坊がいる。生後6か月でクレジットカードの申込書が送られてきた。

 俺が若い時は、クレジットカードを持つのは、社会に認められるという事だった。

 誇らしかったよ。

 今は、全てが借金の上に成り立っている。カーローンも何年にもわたって組まれている。

 真面目に、人々が借金する気をなくさせる策を考えた方がいい。

 悪いときのために。最終的に悪い時は来るのだから。

・それは長期的には非常に良いことだ。

 残念なことに、維持できない生活を捨てて、生活様式をダウングレードしなくてはならない。

 そういう意味で、株式市場は下がると思う。

・例えば、州立大学が再開しなかったらどうする?これは悲観的な考えだが。

 州立大学は廃校になるかもしれない。

 人々は、州や地方政府に生じる結果を分かっていない。

 先週ラジオを聴いていたら、Los Angeles市は最悪の財政状況だそうだ。

 3か月前までは、とてもよかったのに。

 失業、税金納付の先延ばし、家賃支払いをしないなど、本当に大きな構造的ダメージが起こったのだ。

 株式市場も債券市場も、まだ現実世界がどうなったかを理解していない。

・ジャネット・イエレンが、FEDは緊急時に資金提供するために作られたと言ったのには、賛同しない。

 FEDは消防士ではない。

 FEDは火事が起こらないようにするべきだ。

 3月にFEDが対応したのは、そうせざるを得なかったから。

 しかし、FEDが問題の片棒を担いでいた。低金利政策。

 何度も言っているが、2019年に成長はなかった。全て借金。

 2019年名目GDPの伸びよりも、負債の増加の方が大きかった。

 そして、2019年GDPの伸びの全てが消費活動からだった。全てが一般消費者の借金。

 2019年GDPの90%が消費。通常は70%程度。

 今年はそれが元に戻る。消費が70%になる。

S&Pが2863というレベルでは、下落の可能性が大きい割に、上昇する幅が小さい。

 どんなに行っても3000だろう。

 今の値段でS&Pを持っているのは、悪い取引だ。

 2月の時よりはマシだが。少しポジションを持っている。

 今は現金(liquidity)を持った方が良い。

 俺は3月半ばでは、100%キャッシュだった。今は50%。ショートポジション。

 どの市場も好きになれない。

 コモディティーは駄目だ。投機だ。

 実物と乖離している。ゴールドを買う。物理的に配達されることはない。

 参加者に規制が必要なのではないか。

 

 

 

いやいや、アメリカ人が借金して消費してくれないと、世界経済がまわらない。

代わりに中国人が消費してくれると言うのだろうか?老齢化しているので、それはない。

州政府の借金も、連邦政府FEDでなんとかするでしょう。

その結果がどうなるか?ガンドラックは、そこを心配している。

バフェットに聞けば、「そんな事分からないんだから、考えても仕方がない。人間はなんとかするだろう。」と答えそう。