塾長です。
昨日(米国5/22)米国株式市場は下げて始まり、上げて終了。
VIXが28.16まで低下。
S&Pは+0.24%の2,955。横と言って良いかも。
Nasdaqは+0.43%、9,324。
ドル円はヨコ。107.6。
重要指標の発表は無し。特に目新しいニュースも無かったかな。
ここ数週間の大きな動きとしては、米中摩擦の激化。香港問題など。
市場は「どうせトランプ、口先だけだろ」と思っているのか、株は下がらない。
2019年は、あんなにドタバタしたのに。FEDのおかげ?
CNBC、常連コメンテーターが、その辺解説してたヨ:
<ピート・ナジャリアン>
・日替わりでニュースがあり、株は上下。決算、失業者数、米中、ワクチンなど。
今日励まされたのは、昨日・今日で中国ニュースが出たのに、市場は振り払った。
1、2週間前の金曜日だったら、400ポイント下げていたかも知れない。
VIXを注視している。
大きなスパイクが出ないのは良い傾向。健康的。
Big5に注意が行っているようだが、もうBig5だけではないぞ。
バイオ・テックなど、他の分野でも、上昇可能性がある。
<ジェフ・ミルズ>
・これは未来の暗示だ。中国では国の成長予想を取り下げ、米国では企業が今年の収益予想を取り下げた。
米中の緊張は増すだろう。さらに[反中国の]法案が提出されるだろう。
ドル・元をみると、別の何かが起こっている(元安)。
ポジティブな話としては、巨額の財政刺激、金融緩和、経済再開。
これらを勘案して、今の株価が示している企業収益を達成できるのか疑問だ。
20年間のS&P500とForward EPS予想の相関[係数]は0.9.
それが、3月23日のボトム以降、反転し、-0.9になった。
すなわち、市場は上昇し、利益予想は下落した。
”Pain trade is higher”と言う。私も2週間前まではそうだった。その範囲を超えた。
Put/Callレシオは非常に低い。0.53を下回るあたり。
前回その水準に達したのは2018年1月と今年の初め。その後何が起こったか、知っての通り。
ようやくMMFから資金が流出。200日移動平均線からの逆風。
今の市場に反する要素がたくさんある。
ここから下がっても驚かない。
<マイク・コー>
・ジェフにも同意するが、ピートが言った事にも同意する。
市場は先を見る。VIXは、未来のボラタリティーを示す。中国ニュースにも関わらず、今日は少し下がった。
中国ニュースは毎日徐々に出てきており、市場が突然暴落するようには思えない。
ジェフが言った中で注目すべきは、大企業の未来のEPS。いくつかの企業は当然落ちる。いくつかは免疫を獲得するだろう。そうでない会社は長期に渡ってプレッシャーに晒される。
今が一部のポジションを落とす良い機会かも知れない。
<ブライアン・ケリー>
・我々は経済再開がいつになるか、どのようなものになるか、分からなかった。
今は、ビーチや公園がオープンするのを見て、人混みが出来ているのを見ている。
強気に見ると、FEDが流動性を供給、社債も買っている。企業は嵐を乗り切れる。
弱気に見ると、コロナ第2波がくる。米中摩擦により、反グローバル化が進む。それは長期の逆風になる。
それらが日々の市場の動きを決めている。
今後2週間の動きが、その後の6か月の方向性を決めるだろう。
<ピート・ナジャリアン>
・これから市場をけん引するのは、巨大テック企業に加えて、いくつか上げておきたい。
Big5の中ではFacebook。FacebookはInstagram、メッセンジャーなどを持っている。ショッピングもある。Zoomにも対抗。それら複数やっていることが、今の[株価上昇の]状況を作っていると思う。バランスシートも良い。
AmazonはAmazonだ。PEは高すぎるが、いつものこと。AWSは強い。
なぜかあまり議論されないが、大手バイオ・テックのパフォーマンスはとても良い。Amgenなどだ。上昇余地がある。
他のセクターにも同じことがいえる。
俺は、少し前より強気になっている。パンデミックに中長期に対応できる企業に対して。
・・・。
あまり役に立たないアドバイスだったかもネ。
ピートは強気、ジェフ、マイクは弱気、ブライアンはニュートラル。
皆方向性が掴めなくて、戸惑っている感じかな?