塾長です。
昨日(米国2/5)の米株市場は、連騰。
S&P500、3,886(+0.39%)
Nasdaq、13,856(+0.57%)
Russell2000、2,233(+1.40%)
【米国市況】株続伸、低調な雇用統計で経済対策期待強まる-ドル下落 - Bloomberg
債券、為替:
10年債、1.1700
ドル円、105.3720
徐々に債券利回りが上昇。
経済指標:
1月 非農業部門雇用者数変化[前月比]、4.9万人(予想5.0万人)
1月 失業率、6.3%(6.7%)
1月 平均受給[前月比]、0.2%(0.3%)
同[前年同月比]、5.4%(5.1%)
12月 貿易収支、-666億ドル(-657億ドル)
米雇用者1月は予想下回る4.9万人増、前月も大幅に下方修正 - Bloomberg
バイデン米大統領顧問、雇用統計は支援の必要性を明確に示している - Bloomberg
個別株では、先日好決算を発表したPaypalが、消費者金融保護局(CFPB)から調査を受けていると報道があり、株価が下落:
ペイパルの個人送金サービス「ベンモ」、米規制当局が調査 - Bloomberg
ググってみると、この件、しばらく前からもめているようで、こんな記事が見つかった:
ポイントだけ要約すると・・・、
・CFPBはPayPalのdigital walletを通常のdebit cardと同様に扱い、利用者がdebit cardの支払不足に陥った場合に備えて積立金を用意しておかなければいけないと定めている
・PayPalはdigital walletとdebit cardは別物だと主張し、裁判。
・2020年12月30日、PayPalが地裁で勝利。CFPBは上訴するだろう。
あまり大した話に聞こえないが、どうなんでしょう?
CNBC、Yahoo Finance、Bloombergでは、相変わらずGameStop・Robinhood(er)・Reddit・short seller・・・の話題を多く扱っている。
昨日あたりから新たに盛り上がっているのが「Clover Health」。
ロイターの記事が一番まとまっていて、読みやすい(かな?):
要約すると・・・、
・Cloverはメディケアを裏付けにした保険を売る会社。チャマス・パリハピティアのSPACを通じて上場。
・(最近ではNikolaを批判するレポートを出して話題になった)Hindenburg Researchが2月4日、CloverはDOJから調査を受けているのを隠していると批判。株価が下落。
・2月5日、Cloverは重大な情報(material information)ではないので、公表しなかったと釈明。
みないな感じ。
背景として、
・チャマス・パリハピティアは元Facebook幹部で、富豪。自身を「大衆の味方」と位置付け、ベンチャーキャピタルSocial Capitalを設立。SPACはプライベート・エクイティーを民衆化する手段だと言って、自らのSPACを通じて数社を上場に導いている。
・チャマスはCloverをUnited Healthなどの既存の保険会社と違い、効率的で隠れたフィーが無いなどと(社会にとって良い会社だと)宣伝していた。
・GameStopをめぐるRobinhooderとshort sellerの戦いが「ダビデ(一般・小口投資家)とゴリアテ(Wall Streetの機関投資家)」と言われるように、short sellerは大衆からの批判は強い。
という辺りを押さえつつ、(嫌われ者の)Hindenburgが、(人気者の)チャマスは民衆代表みたいな顔をして一般人からカネを巻き上げている構図を暴いている、というのがこのストーリーの面白さなんだけど、、、誰も興味ないか・・・。
注:Hindenburgの主張が正しいかはまったく分からない。言いがかりの可能性も十分ある。これはプロレス観戦のようなもの。あなたの投資に反映させるのは、まったくお勧めできない。