塾長です。
昨日(米国9/1)の米株市場は、ヨコ。
S&P500、4,524(+0.03%)
Nasdaq、15,309(+0.33%)
【米国市況】大型ハイテク株高い、指標弱く守りの姿勢-ドル下落 - Bloomberg
債券、為替、コモ:
原油、68.17
10年債、1.3020
ドル円、110.046
Bitcoin、48,580
OPECプラス、供給量の段階的引き上げ維持で合意-短時間会談 - Bloomberg
経済指標:
米ADP民間雇用者数、8月は37.4万人増-予想を大幅に下回る - Bloomberg
米ISM製造業景況指数、8月は予想外の上昇-受注残が高水準 - Bloomberg
金融政策:
パウエル議長再任観測に思わぬ追い風、民主党進歩派が対抗馬示せず - Bloomberg
個別株:
NTTはREITを組成したりしていないと思うのですが、データセンターはカネがかかる(資産集約型)なので、ROAの悪化とか気にしないのかしら?もともと資産集約型の業態ですが。
NTT、世界でデータセンターを2割拡大へー今年度2000億円投資 - Bloomberg
SECがEVメーカー Workhorseの調査に入った模様。
下のニュースは、空売り専門ヘッジファンドFuzzy Panda Researchの訴えを元に、SECが調査を開始したのを伝えるもの:
U.S. SEC opens probe into EV company Workhorse Group -letter | Reuters
またEVメーカーがやらかしたのか!?(Nikola、Lordstown)という感じですが、今回オモシロイのは、WorkhorseとLordstownの関係。
時系列的に整理すると・・・、
- 1998年、スティーブ・バーンズ(Steve Burns)らが、GMの生産設備の一部を買取り、Workhorse(の元となる会社)を創業。
- 2015年、EV専業メーカーに転換し、Workhorseに社名変更。
- 2019年、Workhorse CEOを務めていたスティーブ・バーンズが辞任&Lordstown Mortorsを創業し、CEO職に就く。LordstownはWorkhorseから資金と技術の提供を受ける。
- 2020年、LordstownがSPACで上場。
- 2021年2月、Workhorse、USPS次世代EV失注。
- 2021年3月、Hindenburg Reserachが、Lordstownは受注台数を誤魔化しているとして株をショート。
- 2021年6月、SECがLordstownを調査開始。
- 2021年6月、Lordstown CEO スティーブ・バーンズ、辞任。Lordstownは決算報告書に継続性に対する疑義を記載
- 2021年9月、SECがWorkhorseを調査開始(今回のニュース)。
今回Workhorseが疑われているのも、受注台数のごまかし(など)。
スティーブ・バーンズがWorkhorseを離れたのは2019年なので、断定的な事は言えませんが、彼が両社の詐欺首謀者である可能性・・・。
こちら、Workhorseの株価。昨日は-6.83%の9.14ドル。グラフは年初来(Year-To-Date)。2月のサゲ(USPS失注)がキツ過ぎて、今回のサゲが霞んでいる。
参考までに、Lordstownの株価。昨日は-1.22%の6.50ドル。ゴミ化している。グラフは同じくYTD:
リアルな事件は面白い。
これにセックスの要素が入れば、映画化決定だネ!
※2021年7月19日付けCar and Driver記事によると、WorkhorseはEVトラックの選定が公正ではなかったとUSPSを訴えているらしいので、負けたと決まったわけではない様子:
Workhorse Sues USPS over $6 Billion Oshkosh Mail Truck Deal
左派政治家がOshkoshの受注にケチを付けていた件、実は何の根拠も無かった、という話になるかも知れない:
Three U.S. lawmakers call on USPS to freeze Oshkosh vehicle contract | Reuters