塾長です。
昨日(米国1/10)の米株市場は、なんとか踏ん張った。底打ちかな?
S&P500、4,670(-0.14%)
Nasdaq、14,942(+0.05%)
【米国市況】ナスダックが最終盤に上昇、押し目買い-ドル買われる - Bloomberg
債券、為替、コモ:
原油、78.45
10年債、1.7800
ドル円、115.2330
Bitcoin、41,711
経済指標:
12月 ISM製造業景況指数、58.7(予想60.0)
金融政策:
パウエルさん、タカ派発言。
パウエル氏、インフレ高進の定着阻止へ-上院銀行委証言テキスト - Bloomberg
「経済と力強い労働市場を支えるとともに、インフレ高進が定着するのを防ぐため、われわれは手段を活用する」「パンデミック(世界的大流行)後の経済は幾つかの点で異なる可能性を目にし始めるかもしれない。当局目標の追求に当たってはこうした相違を考慮する必要があるだろう」
個別株:
企業重役の退任、交代のニュースが2件。
Rivian COO ロッド・コープスが退任。
・Rivian株が4.5%下げている。COO ロッド・コープス(Rod Copes)が12月に辞めた。Dow Jonesが先に報じ、CNBCが確認した。Rivianによると、数か月に渡って計画していた引退計画である。12月と言えば、生産増を急いでいる時。3車種を同時に。これは既存自動車メーカーでも難しい、スタートアップならなおさら。Rivianによると、新COOを任命する予定はなく、周囲で仕事を吸収する。
CNBCも「変だな」というニュアンスを醸しだしつつ報じているこのニュース、そのまま受け取る事ができない。
Rod Copesは2020年に入社したばかり※1。
彼の経歴は、2輪車。任務に適していなかった可能性はある。歴史のある企業であれば、ある業務のトップが畑違いだったとしても、それまでのやり方を踏襲すれば良いので、ある意味問題なし。スタートアップであれば、基本的にはその業務にドップリ浸かって業務をリードする事が期待されるでしょう。
Amazonとの契約がモメた※2責任を取ったのか?Amazonは大株主で、主要顧客になる予定なので、普通に考えるとCEO案件だから、これは違うかな。
急な退任となれば、不正やハラスメントの可能性もある。
スタートアップにありがちな問題として、彼自身が「バブルの自動車スタートップに入社、未公開株をもらって、IPO後株価が上がった所でサクっと辞めちまおう」と考えていたのかも。個人的には、この線が一番ありそうな気がする。
※1:
Rivian makes cuts and names new chief operating officer - The Verge
※2:
Rivianはアマゾンとの「独占契約」を超えて他社とのEVデリバリーバンのフリート事業に進出 | TechCrunch Japan
アマゾンとステランティス、配送用EVで協力-リビアン株急落 - Bloomberg
次にIntelがMicronからCFOを引き抜いて、自社CFOに迎えた。
・Intel株が5%上昇し、その後落ち着いてきた。Intelが新CFOとしてデイビッド・ジンズナー(David Zinsner)の任命を発表したからだ。彼は20年、半導体の経験がある。驚きだ。彼はMicronのCFOだった。MicronのWebサイトに行ってZinsnerを探したが、既に情報は削除されていた。Micron株は1%程度下落。
:
新CFOを競合から引き抜いたくらいで、株価上昇しますか・・・。政府とのパイプがあるとか、裏の理由があるのでしょうか???
かつてIntelとMicronは大容量不揮発メモリの共同開発をしていて、Micronが生産を請け負っていたが、ビジネスとして立ち上がらなかったので、取りやめになっている※A。その喧嘩(?)が遠因だったりして。
※A:
マイクロン、インテルと共同開発のメモリー技術を断念-ユタ工場売却 - Bloomberg
Micron Sells Lehi 3D XPoint Fab to Texas Instruments for $900M
せっかく辞任や交代のニュースが続いたので、このニュースも並べておきましょう。FRB副議長が、インサイダー取引(?)で辞任。断定すると怒られるかも知れないので、クエスチョンマークを付けておきました。
警察官が万引きしちゃった、みたいな事件(?)。これについても、11日、パウエルさんは議会から責められるでしょうネ。
クラリダさん、普通に任期切れ退任していれば、民間企業に再就職したり、講演や執筆でもっとカネを稼げるような気がしますけど、どうなんでしょう?
こんな辞め方でも、再就職や講演依頼は来るのかもネ。結局、権力者・金持ちサークル内は、みんなお友達だから。