塾長です。
配当大好きっ子に大人気のAT&T(T)。
株価が大きく下がっているので、買増しを検討している人も多いのでは?
そんな中、MoffettNathansonがAT&Tに関するレポートを出し、(それが全てとは言わないけれど)昨日(米国4/3)の株価は-4.52%の$27.46に下落。
Barron'sが解説記事を出してたヨ:
・通信は安定的、キャッシュフローの多いビジネスではあるが、AT&Tは景気に敏感。
・Moffettの結論は楽観的でない。売りのレーティングを維持。プライスターゲットを$23に引き下げ。業界では最低。
・2019年、AT&Tのフリーキャッシュフローは$29B。配当は$15B。
・配当だけなら支払えるが、債務が大きい。$151Bある。
DirectTVとTime Warner買収で$172B使ったため。
・AT&Tの収入の40%が通信。残り60%をWarnerMedia、ケーブル&サテライトTV、企業向けワイヤレスで分け合っている。
・S&P500は2月19日最高値から25%下落。AT&Tは27%下落。
一方、モバイル通信の割合が大きいVerison(VZ)は6%しか下落していない。利回り4.5%。
・Moffettの最悪シナリオでも、AT&Tの配当がフリーキャッシュフローを上回る事はない。
Moffettは、配当が支払えるか?ではなく、レベレッジをかけ過ぎているのが問題だと指摘。
・AT&Tの債務はMoody'sがBaa2、S&PがBBBと格付け。ジャンクの2段階うえ。
これを維持し続ける必要がある。
今後5年間、毎年$10B、返済期限(借換え期限)が来る。
Moody'sは、フリーキャッシュフローと債務の比率次第で格下げがあると言っている。
AT&Tの債務の一部は、債務がadjusted EBITDA比3.5倍を超えないこと、となっている。
・キャッシュ温存のため、AT&Tは既に自社株買いを取りやめた。
配当を減らして債務返済に回す必要があるだろうか?
配当が安泰だとは思えない。
最後はぼかしてるけど、以前から噂されているサテライト事業売却等の債務を減らす策を講じなければ、減配があると言っている。
そもそも、AT&Tに限らず、超高配当銘柄が減配しないと確信している投資家はいないよネ。石油株など。
リセッションが来ているのだから、会社存続のために、1年?2年?の減配は仕方がない。
減配見通しで、株価が下がるのも仕方がない。
(長期)投資家が検討すべきは、リセッション後、元通り(か、それ以上)になるか?
元通りになると思えば、買増し。ならないと思えば、売却。
大切なのは、株だけでない、他の資産、キャッシュ含めたポートフォリオ管理と、自身のキャッシュフロー管理。
会社経営と同じだネ。
逆にこれが出来ていないのであれば、その人の投資・資産運用は失敗する可能性が高い。