塾長です。
高配当好きに愛されるAT&T、米国10/22に7-9月期、四半期決算が出ましたネ。
・売上、$42.3B(予想$41.59B)
・新規携帯電話契約者数、645,000(予想▲9,000)
・EPS、¢76(前年同期は¢94)
AT&T曰く、コロナによる影響は、マイナス¢21だった。
・HBO、HBO MAXのサブスライバー数が全世界57,000,000。
さらに、記事内動画で、アナリストのクライグ・モフェットが・・・:
・事業部ごとの数字は良かった。
課題は、キャッシュフローとEBITDA。特に、レバレッジ・レシオ。
市場は、AT&Tが今の配当を維持できると思っていない。
配当が減りそうだとなれば株価が下がり、維持できそうだとなれば株価が上がる状態。ナイフの刃の上にいる。
・適正株価は$24だろう。
AT&Tのようなコングロマリットは、10%程度ディスカウントされて取引される。
配当が高いので、高い価格で取引されてきた。
・アクティビストが入ったら、通常は会社を分割することになる。今、AT&Tは色々な部門を切り離そうとしている。しかし、どれに対しても、買い手をみつけられていない。
AT&Tは債務が多いので、部門を切り売りしないことには、意味のあるレバレッジ・レシオ低減はできない。
・HBOはサブスク数の目標達成して良かったかもしれないが、Disneyとは比較にならない。
Warner Mediaのコアは、HBOではなく、Turner Networkだ。Warner Mediaのoverall EBITDAは、年率で36%下落した。新作公開に苦労している。
HBOは良い部分かも知れないが、最大の部分ではないのだ。
こちら、昨日時点のAT&T株価。YTD。
昨日(米国10/22)時点の終り値は、+5.84%の28.28.利回りは7.78%。
減配をするなら、早く発表して、株価を落ち着かせて頂きたい。
「配当を減らし、HBOの世界展開加速に振り向ける」と言えば、市場も納得するのでは?