塾長です。
コロナ対策で、製薬企業がウィルスや治療薬の開発に飛びつく、3Mがマスクを増産するのは当然。
それが仕事だから。
その一方で、異業種がマスク、フェイスシールド、医療ガウン、を作り始めたりしている。
昨日はジャック・ドーシーが$1Bをコロナ対策に提供するなんてニュースも流れた。
そして、Allstateが米国の自動車保険を割引くんだそーだ。
CEOのインタビューだヨ:
・我々は客を公平に扱いたい。
3月初め、人々は普通に車を運転していた。
3週目に入って、突然その量が減った。毎日、減る量が倍になるくらい。
州によって違うが、35~50%になるまで減った。
そうすると事故も減る。
・そこで我々は、この危機に、人々にできるだけ早く行動しなければいけない。人を大切にしなければいけないと考えた。
1週間のデータを元に、2週目、自動車保険の客にプレミアムの15%、4月と5月分を返却すると発表した。
・人々はデジタルで暮らすようになってきた。そうすると、ハッキングの可能性も高まる。
コロナに関連するフィッシング詐欺(phishing)が600%増加している。
そこで、Identity Protection(多分、マカフィーみたいなもの)を、無料で提供してはどうかと考えた。
事業用、家庭用ともにフリー。
使わせておいて、キャンセルしなければ、課金するようなモデルではない。今年いっぱい無料。
もちろん、一部の人は最終的に価値のあるものだと判断して欲しいが、今は危機に団結して立ち向かう時期だと考えてやっている。
・このビジネスを90年やっている。
トルネード、火事は集中している。コロナは長期間。
まず車の運転が減った。外出禁止になっていない州でも減っている。
通常ドライビングの1/3が通勤、1/3が日常の買い物、1/3が友達を訪問するなどに使われる。
そのうちの2つが大きく減った。
我々は23M台の車のデータを毎日追っている。この傾向は、全ての地域で見られる。
興味深いことに、運転速度が少し上昇。道が空いているからだろう。事故が増えるかどうかは、まだ分からない。
コロナ後の事はまだ分からない。
自宅で働く日が増えるかも知れない。
・自宅の保険についてはまだデータが完全ではない。
人が家にいるので泥棒はへるかも知れない。家族が一つの家に集まって暮らし、空いた方の家が泥棒に狙われるかも知れない。
・他の保険会社も後に続いてくれると良いと思う。
・長期的に、車は減ると考えている。
個人の移動に使う金のうち、$4Tがハードウェア、$2Tが[ソフトウェア?サービス?]。ピーク時でさえ、1/3しか使われていない。
なので、我々はテレマティクス、カーシェアリングといった車のコストを下げる分野に投資してきた。
車の使用が減れば、自動車保険のニーズは減る。なので我々はidentity protectionや携帯電話・コンピュータ等モノへの保険に事業を拡大している。
コロナ後、この動きが加速するかは分からないが、世界は違ったものになる。
自動車事故が減ったので保険金請求が減る→それを客に返すのは、当然と言えば当然。
来年の保険料に反映させても良かったのを、スピード感もって直ぐにやるのが、素晴らしい。
Identity Protectionはソフトウェアだから、9か月間無料キャンペーンをやったところで、懐は痛まない。
なかなか良く考えたじゃないか!
自動車の傾向についても重要な事を言っているネ。
米国で車が減る。
新車販売が減るのではなく、自動車が減る。
アメリカで本当にそんな事が起こるのだろうか。
人口もまだ増えるのに。
興味深い。
今後の企業選定に生かそう。