塾長です。
昨日(米国4/22)の相場は、前日の反動で上昇。そして先物が若干下げて推移。
企業決算も出てきて、なんとなく今年の利益水準の想像がついてきた雰囲気。
この辺りからS&P500は2700~2800のレンジで動く感じ?
ファンドマネージャ、アナリストには2番底を予測する人も多いけれど、S&Pがある一定水準(それが2700か、2600か、議論はあるにしても)まで落ちたら、機関投資家も一般投資家も買いに入るでしょう。
低金利、金余りで、キャッシュを持て余しているからネ。
さて、全体が落ち着いてくると、局所的な動きが気になってくる。
今は、初の原油、マイナス価格をつけた石油業界がホット。
Continental Resources会長 ハロルド・ハムが「コモディー価格がマイナスになるのは初めて。CFTCに調査を要求する」と言ったらしい。
そこでCME Group(原油先物の取引所を運営している) CEO テリー・ダフィーがCNBCのインタビューに答えてた:
・コモディティーがマイナス価格になるのは初めてというのは、は事実と異なる。
今までも天然ガスがマイナス価格になったこともあるし、一部の精製した石油の価格がマイナスになったことがある。
あの発言は非常にミスリーディングだ。
・CMEは中立的な機関であり、調査したいなら、それに応じる。
[マイナス価格となった4/20]月曜に何があったか話しておきたい。
月曜、154,000の取引きがあった。
80契約以下が価格ゼロ、10%の価格(←priceと言っているけれど、contracts=契約の間違いでは?)がゼロ以下だった。
ハムや市場参加者が、価格はゼロ以上だと思ったのなら、買いに来れば良かったじゃないか。
需要と供給、貯蔵庫が問題だったのだ。
彼[ハム]も知っているし、我々も知っているように、市場は想定通りに動いた。
また、OIL ETFについてだが、あれは5月物に直接紐づいているわけではなくロールアウトする。一般投資家も同じ。
取引の最後の1、2日には、こういう事が起こる。
ある商品があるべき価格以下で取引されているとしたら、それは買われる。
この場合は買われなかった。理由は上で述べた通り。
・価格がマイナスになったのは、原油を貯蔵する場所がない、船を素早く動かすことはできないからだ。
3/12、大統領が米国石油備蓄を埋めると言った。市場はそのニュースを織り込んだ。
しかし、$2T経済振興策にその資金は入らなかった。70Mバレルの石油を買えなかった。
これも一つの要因になった。
ファンダメンタルな問題がある。誰もそれについて議論しない。
マイナス価格になったのは、価格がゼロだとしても、コストがそれ以上にかかるから。
本当にシンプル。
一般消費財でも同じこと。店が閉まる。それでも経費はかかる。価格がマイナスになる。
・USOは通常市場から退出しないが、今回は出て行った。
USO ETFは毎日取引されるものではない。
先物に対して留まっている。
USOが15、20、25%を占めていても、毎日取引されるものではない。
我々はUSOなどに対して、取引最終日に向けて、継続的にコンタクト。
それが月曜の行動、5月物契約に参加しない、につながった。
・先物契約は100年の歴史がある。
最初の日から、誰もが、先物は無限の損失があるのを知っている。
ゼロ以下にならないと考えてはいけないし、我々はそれを述べてきたし、他のコモディティーでもゼロ以下になった事がある。
今回も例外ではない。
我々は2週間前から政府規制当局とともに、マイナス価格の取り引きを認めるとアナウンスしてきた。
我々は、商品価格がその商品のファンダメンタルを反映する価格になるのを認める。
先物市場は完璧に動作した。
機関投資家はショートによって損失を最小限にできる。
我々は一般投資家を対象にしていない。我々の想定顧客は合法なプロの参加者だ。
彼らは、その顧客に対してルールを周知する必要がある。
文字では伝わらないけれど、怒っている。
まー、そりゃそうだ。
一般投資家がコモディティーなんかに手を出しちゃ火傷するし、プロまでもアマチュアみたいな事を言っているのだから。
昔は、小豆相場は恐ろしい、なんて言われたんだけどね。
#小豆は価格操作されやすいという意味で恐ろしいのであって、今回の原油の話とはちょっと違うけど。
相場師が語る「小豆相場」で大負けし、一文無しになった思い出 | 富裕層向け資産防衛メディア | 幻冬舎ゴールドオンライン
若い人は「赤いダイヤ」なんて知らないヨネ。