塾長です。
昨日(米国5/28)は、米株3指数ともに引けにかけて下落、前日の終値を下回ってフィニッシュ。
が、S&Pは3,000を割ってない。まだまだ固い。
下げた理由は、トランプが、米国5/29、香港問題で中国への制裁を発表(記者会見)すると発表したから、と言われている。
理由が何であれ、一本調子で上げてきたので、市場は一休みしたかったのでしょう。
前回blog記事に書いた以外(SNS規制、香港、失業)、他に注目すべきニュースはなかったかな。
企業調査会社CFRAのコリン・スキャロラが航空業界の見通しを語っていた:
・私の見立て(estimate)では、業界の平均としては、売上が前年比90%まで戻らないと、損益分岐点に達しない。
これは平均なので、それより良い会社もあれば、悪い会社もある。
今は[前年売上比]10%でしかない。
4月で底を打ったかも知れないが、まだまだだ。
ワクチンができたとして、消費者の支出が戻ってくるか。
多くの人が失業していて、旅行に金を使えるとは思えない。
来年も難しくて、損益分岐点に達するのは再来年、2022年になるだろう。
ー質問:American Airlineは$35Bの負債があり、市場価値は$5B以下。こんな会社を買うところはないだろうし、こんな財務状況の会社は生き残れないのでは?
・それにはまったく同意する。
競争も激しい業界だし、金利の支払いもあり、他社より効率も悪い。
私は構造改革の専門家ではないが、この業界の中では、最も構造改革のリスクがある会社だ。
国内線需要は相対的に早く戻ったとしても、国際線はいつ戻るのだろう?
どこの政府も企業活動に必要な人の行き来を再開させたいようだけど、日本から見れば、世界最多数のコロナ患者を出したアメリカから人を入れたいかというと・・・。
その逆に、今米国に出張しろと言われたら・・・。
そうすると、Americanは破綻?
需要はいつか戻るし、米国資本の国際線運航会社がゼロになる事は無いので、競争相手が減るDeltaか、Unitedを買っておけば良いのかな?
Americanの株主と、Americanのマイルをためている人は気を付けて!