塾長です。
昨日(米国5/29)の米国株式市場は下げて始まり、トランプの香港問題対応を「その程度か」と軽くあしらい、3指数ともに引けにかけて大きく上昇。
S&Pは3,044(+0.48%)。Nasdaqに至っては9,489(+1.29%)。
トランプの演説記事はこちら:
ポイントは3点。
1.香港の優遇措置(中国とは関税が違うなど)を停止
2.米国に上場している怪しい中国企業の精査
3.怪しい中国人へのビザ発給停止
それと、中国制裁とは関係ない話で、WHOとの関係を断つ、そうだ。
確かに、大した事なさそう・・・。
CNBCの常連は何と言っただろう?
JPMorgan マルコ・コラノビックが”サプライチェーンと米中貿易の断絶は、株価を大きく引き下げてもおかしくない”と表明した事を引き合いに出して解説:
<ティム・シーモア>
・マルコと彼のチームは称賛に値する。
彼らの言い分に耳を傾けるべきだ。
昨日を表す言葉はbluster(大言壮語、こけおどし)。
米中貿易政策において、両国とも大言壮語が必要。
みせかけであり、仕事としてやっている。
市場に目を向けると、終盤1時間、最後の10分間、中国ADR株、例えばAlibabaは254から約4%上昇、Tensentは198から207へ上昇。新興市場、半導体も上昇。
半導体は去年と同じ道筋をたどっているようだ。
これからも、この種の動きが見られるだろう。
<スティーブ・グラッソ>
・今日の市場は2つの事を交換した。
今日はMSCIリバランスの日。それが流れに大きく影響した。
中国は2次的な要素。
市場はパンデミックを織り込んだが、中国について未だ心配していない。
FEDが支えている、各国の中央銀行が支えている。今の所は中国を見て見ぬふり。
中国貿易[関係]は市場や経済にとって重大な逆風だ。しかし、それは以前にも聞いた話。市場は一笑に付した。
米中貿易合意があれば、市場は上昇。
パンデミックに対して近視眼的になっている。
経済再開し、患者数や死者数が増えなければ、株価は上昇するだろう。
なぜならFEDがそこにいるから。
<キャレン・ファイナーマン>
・ティムとスティーブに合意する。
今日トランプがやったのは、針に糸を通す作業。
彼のメッセージは、「コロナは中国の責任であり、俺のせいではない。(だから俺を再選させろ)」「俺は中国幹部にタフに対応する。(でも、何もしないよ、株価が下がるから)」、だった。
少なくとも後者はうまく行った。
市場はFEDと、経済再開がうまく行くか次第だ。
<ガイ・アダミ>
・中国からは非公式な反撃もあるあろう。サーブへのリターン。
言い争いはひどくなる。
皆が意見に同意する。
トランプは針に糸を通した。多分、月末だったのも影響した。
しかし、トランプの発言を良く聞くと、とてもタカ派だとわかる。
来週、中国からの反撃があるだろう。
大部分はFEDが制御する。
米中言い争い激化を見くびらない方が良い。
俺を疑い深いヤツだと思ってくれて構わない。
<ティム・シーモア>
・これから多くの政治的発言、スタンドプレーを見ることになるだろう。
中国は言い返してくるだろう。
これは長いやりとりになる。一夜にして終わらない。
両首脳は必要な事をやる。その一方で、どちらの国にも経済刺激策が注入される。
市場は刺激策の方に注目している。
[去年の]貿易戦争を思い出してくれ。貿易摩擦で株価が下げたところに、FEDが入って、貿易摩擦は[株価にとって]意味をなさなくなった。
良い悪いの問題ではない。FEDが資産を買い入れているのはハッピーな事ではないが、それが市場の動きを決めている。
<キャレン・ファイナーマン>
・米中摩擦激化と、中国における米国企業の成長は、両立できるかも知れないし、出来ないかもしれない。
中国の消費者はPopeyesの鶏料理を買ってくれるだろう。
前回の貿易戦争が企業に出したメッセージは、サプライチェーンに代替手段を用意しておけ、だ。それはまだ十分に実行されているとは言えない。
どちらの要素が大きいかは判断がつかない。
ここで話題にならなかったけれど、昨日、プリンストン大学主催のオンラインイベントでパウエルがしゃべった:
パウエル議長、前例なきFRB政策措置を擁護-新型コロナ対策 - Bloomberg
「コロナ対策で、FEDとしての一線を越えたぜ」
「メインストリートへの貸付を来週始める」
と言ったのは、好感されたはず。
(イベントは、市場が閉まった後だったかも知れない。朝6時頃、寝ぼけながら聞いた記憶がうっすらと・・・。)
株が上げた理由は分かったけれど、居心地の悪さは変わらない。
ひたすら長期保有しているだけだから、投資行動には何も影響しないのだけどネ。
パウエル頑張れ!黒田も負けるな!