塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

Tesla強気派ジーン・マンスター、ダン・アイヴスが決算会見にダメ出し。

塾長です。

昨日(米国10.29)はパウエルの講演があり、市場はタカ派的と受け取った模様。国債利回りが上昇し、株安。

 S&P500、4,278(-0.85%)

 Nasdaq、13,186(-0.96%)

【米国市況】株続落、FRB議長発言で乱高下-ドルは一時149円96銭 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、90.34

 10年債、4.9880

 ドル円、149.8150

 Bitcoin、28,676

 

 

経済指標:

 10月 フィラデルフィア連銀景況指数、-9.0(予想-6.5)

 9月 中古住宅販売件数、396.0万件(392.0万件)

 同[前年同月比]、-2.0%(-3.5%)

フィラデルフィア連銀製造業指数、10月はマイナス9-予想マイナス7 - Bloomberg

米中古住宅販売、2010年以来の低水準-価格は9月として過去最高 - Bloomberg

 

米新規失業保険申請、19万8000件に減少-1月以来の低水準 - Bloomberg

  今後の見通しとしては、全米自動車労働組合(UAW)によるストライキが失業保険申請件数の増加につながる可能性がある。ステランティスゼネラル・モーターズ(GM)、フォード・モーターはこれまでに数千人の従業員を一時帰休としている。

 失業保険申請件数のデータは週によって変動が大きくなりやすい。特に祝日の前後でその傾向が強く、今回はコロンバスデーを含む週だった。より変動の少ない失業保険申請の4週移動平均は7週連続で減少し、2月以来の低水準となった。

ジム・ビアンコがこんなツイートをしていた;

UAWストライキ[の影響は]どこに行った?ストライキをしている工場に納入している全てのベンダー、サプライヤーレイオフをしていないのか?

労働市場のモデルが壊れている。

失業保険申請件数は単に数を数えて発表しているだけだと思っていましたがが、部分的なデータをモデルに入れて算出しているのでしょうか?

米国ではよく「年収1,000万円世帯のうち60%がその日暮らし」的なサーベイを目にするが、これだけ物価が上がっているのに、その人達が普通に暮らしている(破産していない)のは、そのサーベイが間違っていた事を示していると思う。

米国の経済統計やサーベイは信用できない。

 

 

金融政策:

■パウエル、ボスティック、グールズビー;

パウエル議長、FOMCは「慎重に進んでいる」-利上げの選択肢残す - Bloomberg

  議長はまた、長期債利回りの上昇がもたらしている金融環境の引き締まりにも言及。「金融環境の変化が根強く続けば、金融政策の道筋に影響を与え得る」と説明した。

アトランタ連銀総裁、インフレ目標達成が当面の優先課題 - Bloomberg

シカゴ連銀総裁、米国はリセッションを回避できるとなお期待 - Bloomberg

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

トランプ氏、激戦州支持率でバイデン氏をリード-有権者は経済を懸念 - Bloomberg

 

 

個別株:

■決算情報。American Airlines、BlackStone、AT&Tなど。

 

ブラックストーン決算、12%減益-金利上昇とディール不振響く - Bloomberg

 分配可能利益は12億1000万ドル(約1800億円)と、2年ぶりの低水準だった前四半期からほぼ変わらなかった。1株当たりでは94セントと、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均の1.01ドルを下回った。

社長兼COO ジョン・グレイのインタビュー。気になった部分だけ抜粋;

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ーdislocationはどこにありますか?dry powderをどこに配分しますか?(今後の投資機会・戦略は?)

金利が高く、FED金利を高く保つと言っているのはチャレンジである。成長が鈍くなるだろう。住宅ローン、自動車ローンが8%。私は2つのエリアを示したい。一つはソリューションプロバイダーだ。private credit business。我々は企業や消費者を助けることができる。戦術的な機会のある会社がレバレッジを減少させたい時に流動性を提供できる。2つめはマルチプルの増加に頼らず、GDPの成長にのみ依存する、とても長期に追い風の吹いているエリア。エネルギートランジション、AIによって駆動されているデータセンターなどのデジタルインフラストラクチャー、インド。

ー商業不動産の状況は?

・2つの逆風が吹いている。一つは明らかにオフィスビル。リモートワークなどの恒常的な変化に晒されている。我々にとっては小さい。2つめは資本コストの増加。我々の主要な投資先はロジスティクス学生寮、データセンターであり、それらはコスト増を吸収するのに良い立場にいる。商業不動産の新規建設が30~70%減少しており、それが将来回復するためのフレームワークを提供する。短期的にはきついが、我々は長期投資家だ。

という事で、

・投資先として有望なのは、高金利で苦しくなった企業・個人への金貸しと、今後成長が見込まれるエネルギー転換(再エネ発電)、データセンター、インド。

・商業不動産はしばらく苦しい。(”我々は長期投資家だ”=短期的には儲からない)

 

株価は-7.90%、94.22ドル。

 

 

AT&T、フリーキャッシュフロー予想を上方修正-7~9月決算好調 - Bloomberg

  7-9月期の調整後利益は1株当たり64セント。アナリスト予想の平均(62セント)を上回った。売上高は前年同期比1%増の304億ドルだった。  

  携帯電話の契約者数は46万8000人の純増となり、伸びは市場予想を上回った。フリーキャッシュフローは52億ドルと、市場予想(46億ドル)を超えた。

+6.56%、15.26ドル。forward yield 7.75%と、まだ高い。

 

American Airlines posts third-quarter loss and trims 2023 profit forecast

・American Airlines posted a third-quarter loss on Thursday and trimmed its profit forecast for the year.

・The carrier said Thursday it expects to earn between $2.25 and $2.50 a share, on an adjusted basis, for the year, down from an estimate in July.

 

 

■昨日のテスラ決算発表・会見を受けて、テスラ強気派のジーン・マンスターがコメント;

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ーTeslaの3Q予想は84セント/株だった。それが73になり、66となった。他社から受け取る排出権クレジットを除いたマージンが注目されている。

・マージンは危険領域にある。最終的に彼らはマージンを改善しなければならない。イーロン・マスクは来年のマージン改善を期待するなと言った。マージンは戦場である。マージンが上昇すれば、Teslaがテック企業として扱われ、下がれば典型的な車会社となる。クレジットを除いたマージンは1年半前に29%だったが、今9月期は16.3%となった。伝統的な自動車会社に近づいている。彼らはEVでカネを失っているが、Teslaはそれらのマージンに近づいている。辛抱が徳である。今回イーロンは”チャレンジングな期間”という言葉を2回使った。7月には一度も言っていない。私を含むTeslaがテック企業だと考える投資家は1年以上マージン改善を待たなければいけない。

 別のことでも期待を裏切られた。Teslaは安定的に50%成長してきた。イーロンはその言葉から距離を置き、その率を保つのは無理だと言った。Teslaの5~10年のストーリーであった2000万台@2030年が遠のいた。私は長期的な理由から楽観的であるが、prettyな四半期[決算]でなかった。

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同じくTeslaブルのダン・アイヴスも昨日の決算会見にダメ出し;

www.youtube.com

ーターゲットを315から310ドルに引き下げたが、outperformを保持している。なぜか?

・昨日の決算会見は辞書に載っているdisaster(大惨事)そのものだった。問題は、市場は詳細を聞きたかった。価格切下げはいつまで続くのか?gross merginは?2024ンの需要は?といった疑問。マスクはマクロ経済に文句を言うだけだった。詳細が欠けていた。Cybertruckなど将来のテーマはあったのに、バラ色のメガネ(rose-colored glasses)が提供されなかった。

ー違ったものを期待していたのですか?90%が借り入れで運営されている会社ですよ?それは自動車会社だ。

・それは彼を助けてきたが、今は痛めつけられている。しかし、大きな問題は、値下げにある。値下げがいつ終わるか分からず、CFOが去って信頼を失った。投資家としては多くの疑問が残った。昨日の頭を掻くような決算会見によって、株は余計なプレッシャーを受けている。

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Tesla決算会見も貼っておきましょう;

www.youtube.com

 

 

(かつての日本を見習って)中国が国策としてEVを推進しているので、純粋な資本主義企業が太刀打ちするのは難しい。

欧州もようやく気付いたようですが※1、VWが負けた今※2、時すでに遅し※3?

※1:EU 中国製EVの調査開始 “国の補助金で市場競争ゆがめている” | NHK | EU

※2:VWグループ、中国シャオペンとEV開発で提携 2026年以降にプラットフォーム共有も(AUTOCAR JAPAN) - Yahoo!ニュース

※3:VWが頼る中国EV新興が24年ドイツ参入、300kWの急速充電で打倒テスラ | 日経クロステック(xTECH)

 

Tesla、昨日の終値は-9.30%、220.11ドル。

 

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