塾長です。
ドラッケンミラーやテッパーの弱気発言は、どうせポジショントークだから気にしなくても良いけれど、パウエルの発言はイマイチだった:
・経済的な対応は、時期も量も適切だった。
しかし、これが終わりではないだろう。
将来は不確かで、下降リスクが大きい。
最良の時でも、経済見通しは不確かだ。
こんにち、ウィルスが新たな疑問を投げかけている。
どれだけ早く、継続的にウィルスを制御できるようになるのか?
社会的距離を取らなくなっても、アウトブレイクは防げるのか?
通常の消費をしてよいと信頼が戻るまで、どれくらいの時間がかかるのか?
治療薬、検査、ワクチンはいつできるのか?
これら疑問への回答が、経済回復の時と速さを決める。
答えが分かっていないのだから、政策は幅のある結果への対応となる。
全編見たい人はこちら。30分程度。ずっとこの暗い調子でしゃべっている:
CNBCの常連はどう見ただろう?
<ガイ・アダミ>
・ケニー・ロギンス「Danger Zone」をかけて欲しい。
心配して当然だ。
今日、良かった事を上げるとしたら、S&Pが2790で跳ね返ったこと。
<ダン・ネイサン>
・2790は、2月の最高値と3月の最安値の丁度中間くらい。
また、1か月前の水準であり、1年前の水準でもある。
市場は、長期間かけて、進歩していない。
3月23、24日、ここの出演者はみな、ピークから35%下がったのは、やり過ぎだと言っていた。
弱気相場のラリーを期待していた。20%程度の戻りだ。
実際は35%戻した。それは、財政出動、金融緩和と同程度の額。
今、投資家は決断しなければいけない。
テッパーやドラッケンミラーの言う事を聞くべきだ。
特に、今のテクニカル的に重要な水準においては。
<ティム・シーモア>
・FEDは債務支払いの問題を解決できない。究極的には、マイナス金利の問題でもある。
FEDは利益(EBITDA)の出ない企業を救えない。いずれ維持できない水準に達する。
パウエルは、今日、現実的だった。
経済はもっと多くの助けを必要としていると言った。
今やっているのは、流動性という救命ボートを投げているだけ。
米中関係も悪化している。
中国は、中国をコロナで訴えようとしている州、個人、企業に対して、報いを受けると脅した。
昨日より前に6日間上昇した市場にとっては、手に余る問題。潮目が変わった。
<キャレン・ファインマン>
・ダンが言うように、これまでの上昇は凄かった。
これから経済がどのように再開できるのか、速さはどうか、まだ十分なデータがない。
2日間株は下げたが、それでも悪くない水準だ。早期回復を織り込んでいる。
いずれ回復するが、どれくらい簡単なのかが分からない。
そう考えた上で、常にロングの私としては、今何をして良いのか分からない。
何か起こるまで待つか、ちょっとヘッジをかけておく以外は。
ヘッジのために、QQQを少しショートしているが、Googleは最大のポジションだし、Facebook、Appleも持っている。銀行も。
HYGをショートしているが、今のところうまく行っていない。
FEDが救命筏を投げている間、何をして良いか分からない。
<ティム・シーモア>
・Wells Fargoの株価が心配だ。
S&Pとの比較において、銀行株は最安値を付けている。恐ろしい、マイナス金利の心配がある。
Wells Fargoは、それより大きな心配事だ。
4大銀行の一つ。ご存じのとおり、コンプライアンス問題や、顧客ロイヤリティーへの疑問もある。
XLFを37%もアンダーパフォームしている。92日連続で。
それは何か大きな事を暗示している。
持続不可能なのではないか。
2008年、2009年、銀行合併の時を思い起こさせる。
今そのステージにはないと思うが、Wells Fargoが長期に渡り他社に比べて非常に悪いのは、とても心配。
皆さん、弱気ですネ。
株が上がり過ぎたので、S&P500投資信託の積み立てを減らしているのだけれど、さらに5%くらい下がったら、買付額を増やします。
あと、Wells Fargoを持っている人は気を付けて。