塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

FEDが社債を買い始めた。

塾長です。

昨日(米国5/12)は、市場クローズにかけて大きく売られ、S&Pは-2.05%の2,870.12で着地。

DOW、Nasdaqも約-2%。

「コロナ感染第二波を警戒」というのが、通説っぽい。

 

それよりも昨日の大きなニュースはFED社債を買い始めた事。

CNBCの常連が解説:

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<ガイ・アダミ>

・俺は債券が専門ではないが、今は債券の売り時ではないと思う。

 この道はバカげている。

 この先には、個別の株、という話になってくる。まったく馬鹿げている。

 俺は、企業のダーウィン主義者。

 ダメな企業は潰れるべき。FEDが台無しにした。

 そうは言ってみたものに、FEDと戦うな、というように、債券に対しても同じだろう。

<キャレン・>

・まだLQDをショートしている。銀行へのヘッジ。

 FEDがやったことは素晴らしい。3月に債券買い取りを発表し、今日にようやく開始。

 企業債券市場を癒した。

 債券発行が巨額に上っている。

 これらは銀行を助ける。Citi、JPMorgan、Bank of Americaなど。

 債券発行業務は何年も暇にしていた。

 ”噂で買って、事実で売れ”が良いかも知れない。

 FEDは9月30日まで金を入れるらしいが、それも延長されるかもしれない、第一フェーズが最も大きく、企業債券市場の安定化が狙い。

 私の意見としては、それは達成済みだ。

 もしかしたら、週に一回、FEDが何を買ったか分かるかもしれない。

 目的である債券市場の安定化を達成したのだから、これ以上やる必要があるか分からない。

 それに、FEDがどうやって退出するのだろうか?

<ジム・ビアンコ>

FED社債を買うべきではない。やっかいな問題に手を出した。

 FEDにとって、企業の負債買い入れは初めて。手続き上の問題があるだろう。それは解決できるだろうが。

 キャレンが言うように、アナウンスの効果があった。

 多くの社債発行が発行された。

 FEDはアナウンスでやめず、今日買い始めた。

 大きな問題は、どうやって退出するのか?

 どうやって終えるつもりなのかも分からない。

 9月30日が終了日らしいが、技術的には、FED財務省の許可がいる。

 選挙の5週間前だ。

 トランプ政権は終了を許可しないだろう。その後も延期につぐ、延期だ。

 FEDは短期的な問題を解決したかも知れないが、バフェットが言ったように、長期的には大きなコストを支払う事になる。

FEDは2つの問題をかかえた。

 一つは、債務支払い能力の問題。Six FlagsやCarnival Crouseは多くの金を調達した。次の夏まで売上が無くても生きていけるだけの額だ。

 彼らは2021年夏までに業務再開しなければならなくなる。負債を返すために。

 社債保有者は、FEDがなんとかしてくれると知っているので、社債市場は2006年以来最も強気になっている。

 FEDがなんとかしてくれるのに、なぜ社債を買わないんだ?となる。

 2つ目の問題は、FEDが民間企業に関わるということ。潜在的にはリストラがある。企業活動に票を投じることになるかも知れない。

 FEDはやりたくないだろうが、そうならざるを得ない状況があるだろう。

<ティム・シーモア

・米国は日本や欧州と同じ状況か?

 ECBは2014年夏、同じことをした。FEDとECBや日銀との違いはなんだ?

<ジム・ビアンコ>

・違いは、マイナス金利になろうとしているのに、FEDは拒んでいる。

 パウエルは明日会見する機会がある。

 マイナス金利にしないと言うだろう。

 しかし画面には債券市場がマイナス金利を織り込んでいるのが映し出される。

 日銀がやったことをやりたくない。

 最も気を付けなければいけないのは、日銀が2016年に債券を買い増してから、債券市場から流動性がなくなった。

 債券市場を国有化。民間プレーヤーはいなくなる。

 日銀に他の打ち手が無かった。米国にはそうなってほしくない。

<スティーブ・グラッソ>

・ジムが言うように、そうなって欲しくない。

 しかし、代替手段があっただろうか。

 FEDは株式市場を救った。HYGは24%上昇した。

 FEDは債券を買い支え続けなければいけないだろう。

 今は待機状態。まだ引き返せない地点には来ていないと思う。

 

 

ジム・ビアンコは、日銀がやっている事を誤解していないかな?

(こっちの理解が間違っているだけかも知れないが)

ただ、中央銀行や国が、社債や株式市場を支えるために介入したら、底なし沼だというのは、同意しますヨ。

それによって、損をする人と、得をする人が生まれる。

得をする側に回りたいもんですナ。