塾長です。
昨日(米国7/16)の米国株式市場は下落。
S&P500、3,215(-0.34%)
Nasdaq、10,473(-0.73%)
特に事件、事故はなく、上がり過ぎたものが下げた感じ。
指標は
新規失業保険申請件数、130.0万件(予想125.0万件)
失業保険継続受給者数、1733.8万人(予想1760万人)
6月 小売売上高[前月比]、7.5%(予想5.0%)
同(除く自動車)、7.3%(予想5.0%)
7月フィラデルフィア連銀製造業景況指数、24.1(予想20.0)
小売り売上高が伸びているのは良いニュース。
それ以外は、こんなものかという感じ。
Bloombergは、小売り売上高がコロナ前の水準に戻った&失業者の減り方が少ないと言っている:
米小売売上高:6月は予想上回る伸び-パンデミック前の水準回復 - Bloomberg
米新規失業保険申請件数、3月以来の小幅減少-回復鈍化を示唆 - Bloomberg
昨日、市場が開く前、ジム・クレイマーは先物の動きを見て、こんな解説をしていた:
・今日の先物は何があっても下げるようだ。JPMorganの好決算は関係ない。J&Jも関係ない。TSMCも関係ない。Apple目標株価引き上げも関係ない。
・こういうときは、売りたいヤツに売らせておけ。
彼らは小売売上指標や失業者が減ったニュースに反応していない。
誰かが売りたいようだ。Big Moneyを持っている誰かが。
もしかしたら、今日の昼ごろに反転するかも知れない。
心配することはない。
・銀行に関して言えば、損失の少なさを見るべきだ。これは歴史的なストレス・テスト。でも、人々はこのグループが嫌いなようだ。なぜか分からん。
失業に関して言うと(相場とは関係ない)、LinkedIn ダン・ロスがCNBCに出演し、オモシロイ事を2つ言っていた。
コロナで新しくできた職で、非常にデマンドが多いものの一つが”Contact Tracer(コロナ感染者追跡)”。日本では保健所の職員がやっていて、そこの人出が足りたい&誰でもできるわけではない、と問題化していたが、米国では(素人を?)ジャンジャン雇っているみたい。
医療関係者が遠隔医療を経験したら”Telemedicine expert”、学校の先生が遠隔授業をうまくこなせるようになったら”online teacher expert”になれる。この3か月にうまく対応できた人は既にexpoert、なんだそうだ。これも日本では考えにくいネ。雇用の流動性、システムの柔軟さの違い。
詳しくはこちら:
こういう話を聞くと、米国の回復力にかけてみたくなる。
柔軟性という点で、先日NY在住者に「最近外食した?」と尋ねたら、こんな答えが返ってきた。
「まだ店内飲食できない。ストリートを封鎖して、複数のレストランが席を並べている。どのテーブルが、どの店のものか分からない状況で食事をするのは楽しかったよ。」
この方式、日本でも一部やられているようだけれど、規模は小さい。日本、もっとガンバレ!
梅雨だから、ダメか・・・。