塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

ホテルに客が来ないなら、アパートにしちゃえばイイじゃない。

塾長です。

タイトルの通り、ホテルをアパートに改装する会社、Vivo Living社長 ダン・ノーベルがYahoo Financeに出演していたヨ。Vivoはコロナ前に創立されていたそうです(コロナ狙いの商売ではなかった):

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・住宅問題は10年以上前から存在する。私の母はシングルで私を育ててくれた。毎月の家賃支払いが負担だった。20年、30年も前からの問題で、悪化している。L.A.のダウンタウンでは高層ビルが建ち、高賃金でない人々を押し出している。300万人、400万人といった規模の人々が家賃が払えず苦しんでいる。こんな時期では、同居も難しい。

 我々が提供するアパートは主にStudio仕様(日本で言うところのワンルームマンション)になっており、キッチン、バスルームもついている。我々はそれをaffordable housingとは呼ばず、value housingやreasonable housingと呼んでいる。

 ホテルというのは、通常のアパートとは違い、アメニティースペースを持っている。競合となる1970年代80年代に建てられ、リノベーションしていないアパートとは違うのだ。我々のアパートには、共同作業場、ゲームルーム、ソーシャルスペースが付いている。我々が大切にするは、社会(social)、利益(profitable)、環境(green)だ。環境面では、古くなったホテルを取り壊して埋め立てしまうのを考えて欲しい。最も環境に優しくない。我々はそういったホテルを再利用、リサイクルするのだ。

・我々は未だ市場を見つけたとは言えない。正直に言うと、まだ探しているところだ。ただ労働者向けアパートの需要はある。労働者向けとして、800~900ドルが適正価格となるだろう。総収入の30~40%だ。新しい立派な(Class A)アパートに入ると、収入の50%を持っていかれてしまう。

・我々が重視するのは、人口動態、Class B、Cの家族向けアパートの空室率。若い人、ミレニアム世代、Gen Zが多い地域が良い。彼らは、賃貸の割合が高い。そういった所に需要がある。

・我々が買ったホテルをアパートに改装するには、通常許可が出てから4~6か月かかる。サービスホテル(extended stay hotel)だと、最短1か月だ。その建物によって変わるが、1~6か月だ。

・コロナでビジネスは加速した。我々はホテル業界で10年商売している。ホテルの管理もやっているのだ。2018から19年にかけて、2階建てで、外階段の古くなったホテルがあることに気が付いた。マリオットやヒルトンは、そういったホテルに見向きもしない。しかし、そういったホテルは、複数家族が住むようなアパートに最適なんだ。米国中にある。それらに将来は無いと言っていい。その領域に入っていくのが最高の戦略だと思えた。それが、コロナによって、全てのホテルが対象になった。

 

 

Vivo LivingのInstagramにはいくつか写真が載っている:

https://www.instagram.com/vivoliving/

 

 

動画のタイトル”Converting hotels into housing gains steam amid coronavirus pandemic”から、「コロナで苦しくなったホテルをチャッチャとアパートに改装して、逃げ切っちゃエ」という刹那的な商売かと思ったら、まったく違った!

Vivoの場合、古いモーテル的なホテルを対象に、自ら買い取って労働者向け住宅に作り変える、というのが特徴であり、やりたい事みたい。

ちょっと考えると、そんな古いホテルだったら、建て替えて高く貸した(or 売った)方がよっぽど儲かるような気がするネ。その辺がうまく回らなくて、まだビジネスモデル探求中の状態なのでしょう。

L.A. ダウンタウンを問題視しているので、例の問題が背景になっているのかな。Youtubeで、”skid row LA”と検索してみると、たくさんその手の動画見つかります。(カリフォルニアは左寄り・民主党寄りで、税金も高いのに、何やってんねん?金持ちがテキサスやコロラドに逃げるが良く分かる。という話でもある)

コロナをきっかけに対象のホテルを広げるようだから、うまく行って欲しいナ。