塾長です。
昨日(米国2/26)の米株市場は、マチマチ。
S&P500、3,811(-0.48%)
Nasdaq、13,192(+0.56%)
Russell2000、2,201(+0.04%)
【米国市況】ハイテク株持ち直し、10年債利回り1.5%下回り安定回復 - Bloomberg
債券、為替、コモディティ:
10年債、1.4600
ドル円、106.5500
Bitcoin、45,813
原油、61.66
米国債急落の主犯は巨額の持ち高解消か、入札不調と流動性消失も共犯 - Bloomberg
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経済指標:
1月 個人消費支出(PCEデフレーター)[前年同期比]、1.5%(予想1.4%)
1月 個人消費支出(食品・エネルギー除く)[前月比]、0.3%(0.1%)
同[前年同期比]、1.5%(1.4%)
1月 個人所得[前月比]、10.0%(9.5%)
1月 個人消費支出(PCE)[前月比]、2.4%(2.5%)
2月 シカゴ購買部協会景気指数、59.5(61.0)
2月 ミシガン大学消費者態度指数・確報値、76.8(76.5)
米個人所得が急増、経済対策で-消費支出7カ月ぶりの大幅な伸び - Bloomberg
米消費者マインド、2月は6カ月ぶり低水準-期待指数が特に悪化 - Bloomberg
日本でも、もう一回バラマキやらないかな・・・。
個別株では、一旦収束したかのように見えたGameStop株が3日前くらいから盛り返している。一部の投資素人、ギャンブラーが遊んでいるだけ、と無視していたが、そうでもないよ、という話が2件あった:
1つ目、元SEC コンプライアンス・オフィサー、エイミー・リンチのインタビュー:
・(GameStop株価が大きく動く)タイミングが問題だ。1月の最終週(last trading week)に、最初の動きがあった。ショート・スクイーズが起こった。そして今、2月の最終週。これは偶然ではない。機関投資家、ファンドマネージャが最終週にやる事は、パフォーマンスの報告である。それらの機関は今、月末に向け、パフォーマンスの数字を作っている。私の意見だが、この動きの裏には、機関投資家がいる。彼らが月末のパフォーマンスを上げるために、取引をドライブしている。
・これは株価操作の可能性もある。規制当局が見ているところだ。2か月連続したパターンがある。2月のトレードは1月ほどうまく行かないだろう。理由は2つ。ショート勢がいないので、ショート・スクイーズができない。2月は他の月に比べて日数が少なく、最後の二日は週末だ。しかし、このトレードが続くのであれば、3月はデカくなる。四半期の締めでもある。誰もがパフォーマンスを報告しなければならない。もし私が考えている通りだとしたら、このトレードは3月に弾ける。そして規制当局が捜査に入り、彼らを捕まえるだろう。
ーしかし、規制当局が捜査すると言っても、アルゴリズムが掲示板を分析しているだけなら、立証するのは難しいのでは?
・その通りだ。規制当局は、彼らが持っている手段を使うしかない。誰も絵文字や写真を解釈するmagic keyを持っていない。古い分析手法、誰が誰といつ取引したかのデータを見る。そうすれば、誰が裏で何をやったかが分かるだろう。
2つ目は、Insider CEOヘンリー・ブロジェット。
ー昨日GameStopを6ドルとするcallが300あった。これだけ値動きが激しいと、どこまで損失が膨らむか分からない。私であれば、死ぬほど怖い。
・その「死ぬほど怖い」という感情は、投機アプリに飛びついている人達に届けるべきだ。多くの人が殺される。今後1、2週間で、我々は法医学的報告書を出すことになるだろう。その一つは、安全だと思って売ったショート側が殺された。
私は1990年代を生きてきた。この20年間、しばしば投機的な動きがあるたびに「これは1990年代と似ているか?」と聞かれた。今までは「いやいや、まったく違う。レベルが違う」と答えていた。そして、今、1990年代とまったく同じ状況になっている。気が狂った投機、熱狂、その熱狂を批判する者に対する怒りの量は、まったく1990年代と同じだ。最終的にどうなるかは誰にも分からない。今が1998年なのか、1999年半ばなのか、2000年の初めなのか。誰も答えを知らない。しかし、私は、数年後今の状況を振り返って、歴史的投機が繰り返されたのだと認識するだろうと思う。
ー金利が上がってバリュエーションが下がるのは当然という人もいれば、金利がテック企業の将来を変えることはない・株は上がると主張する人もいる。(金利は)株価に影響を及ぼすよね?
・まったくその通り。1990年代後半、私を含め、誰もがこう言っていた。Internetが世界を変える、驚くべきビジネスを生み出す、既存ビジネスを破壊する、と。実際、その全てが起こった。それは、1990年代後半に最も過激に考えていた人の想像を超えていた。しかし、そうだとしても、2000年から2002年にかけて、ほとんどのテック企業株は完全に破壊された(absolutely obliterated)。それが私の言いたい事だ。ファンダメンタルの分析が正しかったとしても、一時的に株は殺されるのだ。さらに付け加えたいのは、多くの巨大テック企業は、クレイジーというほど割高ではない。
ー1990年代と聞くと驚かずにはいられない。「今回は違うんじゃない?」的な質問はしたくないのだけど、多くの人が、今回の現象は市場のほんの一部だけだ、市場全体の事象ではないと言っている。
・それは、単なる気休めの言い回しに過ぎない。1990年代も同じだった。Internetはとてつもなくパワフルで、大規模で、素晴らしい企業を作る、と。まったく正しかったのだ。繰り返しになるが、中間地点での株式市場は厳しかった。とてつもなくキチガイじみた投機が、様々な領域に広がっている。SPACや、いつ利益が出るか・いつまでも利益が出ないかも知れない企業に対してだ。それと同時に、市場全体が歴史的に高い水準にいる。2000年に比べてもだ。それは金利のおかげだ。