塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【トム・リー】2023年、個人投資家は弱気過ぎだった。来年予想は12月7日に発表するので、お楽しみに。

塾長です。

昨日(米国11/30)は月末。S&Pはチョイアゲ。12月のプレヴューかな?

 S&P500、4,567(+0.38%)

 Nasdaq、14,226(-0.23%)

【米国市況】S&P500種は月間で大幅高、国債急落-ドル148円台前半 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、75.68

 10年債、4.3520

 ドル円、148.0940

 Bitcoin、37,681

 

 

経済指標:

 10月 個人所得[前月比]、0.2%(予想0.2%)

 10月 個人支出[前月比]、0.2%(0.3%)

 10月 PCEデフレータ[前月比]、0.0%(0.2%)

 同[前年同月比]、3.0%(3.1%)

 10月 PCEコアデフレータ[前月比]、0.2%(0.3%)

 同[前年同月比]、3.5%(3.5%)

 11月 シカゴPMI、55.8(45.0)

 10月 中古住宅販売成約指数[前月比]、-1.5%(-2.1%)

 同[前年同月比]、-6.6%(-9.0%)

米個人消費支出、10月は伸び縮小-価格指数も鈍化で景気減速示唆 - Bloomberg

  米金融当局が注目する住宅とエネルギーを除くサービス業の価格指数は前月比0.1%上昇と、今年これまでにつけた最も小幅な伸びに一致した。

  インフレ調整後の実質ベースで、財への支出は0.1%増加。自動車など耐久財への支出が減少したことで抑えられた。サービスへの支出は0.2%増えた。

 

米中古住宅販売成約指数、過去最低水準に落ち込む-高金利が圧迫 - Bloomberg

 

米失業保険、継続受給者数が2年ぶり高水準-再就職の難しさ示唆 - Bloomberg

 

 

金融政策:

■ウィリアムズ、デーリー、

NY連銀総裁、景気抑制的な金融政策「かなりの期間」続くと想定 - Bloomberg

SF連銀総裁、利下げは現時点で全く考えず-金利「非常に良い位置」 - Bloomberg

 

■つまらなそうな記事だな~と思って読んだが、素晴らしい事が書いてある;
FRBなど主要中銀、危機対応の再考を-有力団体G30がリポート - Bloomberg

・当局者が危機回避のための措置を講じる用意がなければならないとする一方、量的緩和(QE)など非伝統的な政策には有効期限があることを明確にすべきだと指摘。政策金利に関する明示的ないし暗黙的なフォワドガイダンスなどを通じ、将来の政策運営の余地を必要以上に狭めることも避ける必要がある

・インフレ加速への対応が遅れたとしてパウエル連邦準備制度理事会FRB)議長率いる米金融当局などに極めて批判的な見解
 当局者は自分たちが約束した政策にとらわれると同時に、物価上昇が一過性の要因によるものだと誤って予測した経済モデルに過度に依存

・緩和策が公的債務や民間部門の債務の膨張を促した状況を受けて、それぞれ財政政策上や金融市場面の影響への配慮から中銀が身動きできなくなる「財政支配(fiscal dominance)」や「金融セクターの優越(financial dominance)」の危険性に警告を発した。

 財政支配を巡っては、中銀として財政当局とのチキンレースの関係で独立性を強く主張し、金利上昇が政府財政に打撃となって公共サービスの削減につながるといった警告に屈することがないよう呼びかけた。

 金融優越のリスクは、緩和策の長期化により市場が中銀の支援に過度に依存することで生じると説明。信用引き締めが金融危機の引き金になることを中銀が懸念して引き締めが難しくなる状況を指す。

・中銀が金融政策運営に当たり自由裁量的な政策への依存を減らし、簡潔で透明性の高いルールへの依存を高めるよう提言。

金融政策は政治の一部と化しているので、実現するとは思えませんが・・・。

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

■記事はさらっと書いてあるが、興味深い;
米、アルトマン氏支援AI半導体企業株の売却をサウジファンドに強制 - Bloomberg

 

 

個別株:

■決算はThe Kroger Co.、Dell Technologiesなど;
Kroger (KR) Q3 Earnings Beat Estimates, Identical Sales Fall Y/Y

Total sales of $33,957 million came ahead of the Zacks Consensus Estimate of $33,890 million. However, the metric declined from the $34,198 million reported in the year-ago period. Excluding fuel, sales declined 0.5% from the year-ago period. 

インフレ下でスーパーの売上が減るとは、どういうこと???

+1.44%、44.27ドル。

ということで、CEO ロドニー・マクミュランのインタビュー;

www.youtube.com

ー売上見通しを引き下げた理由を教えて下さい。

・インフレが予想以上に鈍化している。tonnage improvement(多分、”販売量・数の改善”の意味)が予想より悪い。

 

ー消費者の行動に大きな変化は?

・Thanksgivingの消費行動は、コロナ前と同じに戻った。消費者はサプライチェーンや、買い物可能な品物に満足している。節約志向の消費者は、引き続き、買い物量を少なくし、小さな品物を買い、ナショナルブランドから我々の独自ブランドに切り替えている。金持ち(upscale customers)は以前と変わらない。過去2年間のインフレは彼らに影響を与えていない。彼らは忠誠心があり、より利益を上げられる。なので、全体的には調子が良い。

 

ー2024年のインフレ、ディスインフレ、デフレの見通しは?Walmartはデフレだと言っている。

・2024年を通して、少しのインフレ(slight inflation)になるだろう。日用食品(grocery)についてはデフレ。卵など。肉、特に牛肉はインフレ。それらを合計すると、少しのインフレになる。

 

ー食品や日用品を作っている会社は価格を下げるべきでしょうか?

・彼らが価格を上げたので、我々のブランドはシェアを拡大している。消費者は値段の安さから購入を開始し、品質に満足したので買い続けている。
 いくつかのCPG(Consumer Packaged Goods)はプロモーションを開始している。いくつかの企業はコスト以上の値上げをしている。我々は消費者を助けるために努力している。

 

ー我々は低所得者層に注目している。ディスカウント店に影響が出ている。

・彼らの行動は変化している。SNAP(Supplemental Nutrition Assistance Program、政府食料支援策)を利用する客の購入金額は前年比30%減。学資ローン支払い再開が影響を及ぼし始めた。予算に限りのある客の方が、そうでない客に比べて、変化が大きい。

米国は日本に比べて、ナショナルブランドが強い/プライベートブランドが弱い印象でしたが、変化が起きているのかも?

 

 

Dell misses quarterly revenue estimates on slow PC market recovery

時間外で-4.18%、72.70ドル。

 

 

■〆は今年の株高を当てた強気派トム・リー

www.youtube.com

ー年末にかけて株はジグザグに上がると予想しているようですね?

・市場はインフレと成長を示すデータに注目している。それらは相反するものになるだろう。今日は良いインフレのデータが出た。来週はUAWが再雇用を始めるので、良い雇用レポートになるだろう。12月CPIはどうなるか分からない。FOMCまで市場はジグザグに動くだろう。インフレ率が予想を下回っているので、FEDハト派になる余地を与える。FEDはもう「higher for longer」と言わなくなった。FEDハト派的会話が株式市場に燃料を与え、年末にかけてラリーする。

 

ーということは、株が下げれば(dips)買うということですね?

・そうだ。

 

ーあなたはgranny shotsを作っていた。複雑に考えることなく買える株のことだった。そのリストに変更はありましたか?

・我々は毎四半期、リバランスしている。そして毎月super grannyというのを発表している。先月、クライアントとのwebinarで言ったのは、CRM、Salesfroceだった。それは今日とても上昇した[注:+9.36%、251.90ドル]。

 年初来で25%以上上昇した。毎年市場を400bpts上回っている。

 

ー来年は厳しくなりそうですか?

・12月が2024年どうなるかを見せてくれる。choppyであれば、2024年は厳しい。(2024年は2023年の)跳ね返りがあるだろう。我々は12月7日に2024年見通しを発表する。

 

ーえ?トム・リーが強気でない?

・その理由は(12月7日の)お楽しみ。

 

ー前回弱気だったのはいつですか?

・2022年前半は不安定(treacherous)だと予想し、弱気だった。今年の8月も弱気になり、その後2か月は市場はタフだった。一般的に市場は上昇するが、時に戦術的になる必要がある。過去を振り返ると、人々は弱気論に長くしがみつきすぎた。その代償は高くついた。

 今年は市場が20%上昇した。個人投資家の株式市場への流入はマイナス240Bドル。そのような事はかつてなかった。

 

ー説明してください。

・市場は金利水準、金融政策に調整(re-calibrate)された。通常資金流入は追い風なのだが、今年は逆風となった。もし市場に同調(align)していたら、とてもパワフルなものになっただろう。今年は多くの人が間違っていた。

 

ーいつになるか分かりませんが、FEDが利下げするとしたら、それは切迫した危機のサインでしょうか?それとも、ウォラーが言っているように、FEDは徐々に金利を下げるでしょうか?

・ウォラーの見立て・考え方(view)は、インフレは一時的だというもの。それは広まっている。コアインフレーション(コアCPI)は急激に下がっている。今月、介護サービス(nursing services)を除けば、コアCPIの上昇はほぼゼロだ。何かが主導しているのではない。モノの値段が下がり、サービスや保険の上昇が消失し始めている。インフレ率は2%に向っている。

 

ー最近、注意が必要なものとして、ホリデーシーズン中の支出がある。クレジットカード支払いのデータから、コアグッズは堅調だ。シカゴPMIは上昇した。OPEC+が何をするか分からないが。インフレのバウンド(底打ち、跳ね返り)があるかもしれない。

・あるかもしれない。UAWが再雇用するので、12月消費は伸びるかも知れない。しかし、全てはhead fake(バスケットボールで、頭を体と逆に動かし、相手を騙す手法)だろう。[物価上昇には]賃上げのスパイラスが必要で、賃金は固定されている(well anchored)。

2024年前半(年初?)は2023年の揺り戻しで下げると予想しているかも。

新NISA開始で日本からS&P500への買いが入り、上昇したらオモシロイ。

 

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