塾長です。
昨日(米国7/19)の米株市場は、久しぶりの大幅下落。
S&P500、4,258(-1.59%)
Nasdaq、14,274(-1.06%)
【米国市況】株が大幅続落、コロナ感染再拡大を懸念-逃避強まる - Bloomberg
債券、為替、コモ:
原油、66.60
10年債、1.1810
ドル円、109.50
Bitcoin、30,852
ウォール街を悩ます米国債利回り低下、ヘッジファンドも不意打ち - Bloomberg
ビットコインが下落再開、節目の3万ドルに再び接近 - Bloomberg
経済指標:
7月 NAHB住宅市場指数、80(予想82)
米NAHB住宅市場指数、11カ月ぶり低水準-資材コスト高響く - Bloomberg
住宅建設業者は資材価格の高騰や供給不足に見舞われている。
米中:
米国と同盟国、マイクロソフトへのハッカー攻撃は中国関与と非難 - Bloomberg
個別株では・・・の前に、今週決算発表する主要銘柄一覧:
19日(月):IBM、AutoNation、Tractor Supply Co
20日(火):Chipotle、UBS、Travelers、United、Netflix
21日(水):J&J、CSX、Texas Instruments、Coca Cola、Verizon
22日(木):AT&T、Intel、D.R. Horton、America's Builder、American Airlines
23日(金):American Express、Honeywell、Kenberly-Clark、Schlumberger、Regions
先日社長が謎の(?)辞任をしたIBM、決算は好調だったようですネ:
IBMの4-6月期、3年ぶり大幅増収-クラウド需要好調 - Bloomberg
昨日はシーゲル教授、トム・リー、トニー・ドワイヤーがコメントしていて、どれも参考になるのだけれど、一番「へー」と思ったのは、スティーブ・グラッソの解説でした:
ー今日はStay-at-Home株、すなわちZoom、Peloton、Cloroxが上昇している。これは衝動的な動きだろうか?継続するだろうか?
・全ては金利だ。デルタ株ではなく、金利の影響が大きい。10年債とZoom、Docusign、Pelotonのチャートを比べてみれば、逆相関の関係になっているのが分かる。10年債金利が下がれば、それらの株価は上がる。単純だ。
(・・・なぜ低金利だと成長株が買われるのか、の解説をしているけれど、当たり前なので省略・・・)
・市場全体で心配なのは、コロナ前はデフレ環境だったことだ。私はインフレの心配はしていない。木材価格を見て欲しい。ピークを迎え、大きく下落。単純に大幅に下落しただけではない。それは今までの上昇がきつかった事で説明できる。コロナ前の水準を割ったのだ。これが意味するところは大きい。2018年6月、テーパータントラムが起こった。その時、木材価格は約25%下がった。これ(インフレ)は一時的なイベントだと信じている。今後、長期間に渡って、この一時的な性質に人々は困惑するだろう。
ーそれではどのような株を買うべきか?
・割安株は再度買われる。金利が下がって、売られ過ぎた。一方、Docusignはどのような環境でもお勧めできる。Docusignは私がオフィスにいようと、西海岸にいようと、東海岸にいようと、私の生活を楽にしてくれる。
最近、コモディティー価格のチェックをしていませんでしたが、木材が大変な事になってマシタ。こちら木材先物のチャート:
スティーブはコロナ前と同じ水準と言っているが、そこまで下がってはいない。コロナ前(20年1月)に比べて、2割ほど高い。それにしても、大きく値を戻したのは間違いない。NAHB指数のニュースのところで、資材価格高騰を理由に挙げているが、少なくとも木材に関してはその心配は無くなった(家を建てるには、木材以外にも、便器、キッチン、電気配線、セメント、労働者・・・と様々なモノが必要なので、住宅建築コスト全体が下がるとまでは言えない)。
木材を見たので、景気先行指数としても良く取り上げられる銅を見てみましょう:
銅は木材ほど戻していない。コロナ前に比べると、約45% up。
木材は住宅建材業者・建築業者によるパニック買いだったのかも知れないし、これから銅も下げるのかも知れない。
商品価格も忘れずにチェックしましょう!(と、自分に言ってみる)
一応、シーゲル教授、トム・リー、トニー・ドワイヤーの解説も貼っておきます。基本的に、サゲたら買い、と言っている: