塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【マイク・ウィルソン】このMid-cycle Transitionは

塾長です。

昨日(米国7/26)の米株市場は、週末挟んで5連騰。

 S&P500、4,422(+0.24%)

 Nasdaq、14,840(+0.03%)

【米国市況】株またも最高値、ハイテク銘柄が押し上げ-ドル下落 - Bloomberg

「どんだけ、カネ余ってんだよ!?」という感じですが、マダマダ余っているらしいですよ:

リテール投資家の弾薬は十分-米国株の下げが24時間以上続かない理由 - Bloomberg

経済を巡るさまざまなデータの中で、米株市場にとって最も重要なのは個人の口座に資金が積み上がっていることだ。株式投資のための待機資金とも見なされるマネー・マーケット・ファンド(MMF)の残高は4兆5000億ドル(約500兆円)弱で推移している。また、米連邦準備制度理事会FRB)が集計する商業銀行の預金残高は2019年から33%増加して17兆ドルに達している。

 

 

債券、為替、コモ:

 原油、72.14

 10年債、1.2760

 ドル円、110.305

 Bitcoin、37,299

アマゾンでBitcoinが使えるようになるかも?のニュースでBitcoinが買われたようですが、日本ではビックカメラでも使えるんですよ、と教えてあげたい:

ビットコイン急落、4万ドル突破後に-アマゾンが支払い巡る臆測否定 - Bloomberg

中国、仮想通貨保有の全面禁止もあり得る-元BTCチャイナのリー氏 - Bloomberg

仮想通貨テザーを米司法省が調査、銀行詐欺の可能性に焦点-関係者 - Bloomberg

 

 

経済指標:

 6月 新築住宅販売件数[年率換算件数]、67.6万件(予想80.0万件)

 同[前月比]、-6.6%(4.0%)

米新築住宅販売、予想外に減少し67.6万戸-昨年4月以来の低水準 - Bloomberg

 

 

財政:

米上院、インフラ法案巡る超党派協議が暗礁に-民主党案を共和党拒否 - Bloomberg

 

 

中国株:

昨日も中国政府が中国企業締め付けを強化。昨日のニュースは、この件とTesla決算でお腹いっぱい。

CNBCでも様々な見解が出ているが、外国人投資家を陥れるためとかの外部に対する施策ではなく、中国国内対応(独占排除、(特に外国上場なんかしてアブク銭で)儲けすぎ排除)の様子。

米国人には理解しにくいかも知れませんが、かの国は共産主義ですからネ。「先富論我々の政策は、先に豊かになれる者たちを富ませ、落伍した者たちを助けること、富裕層が貧困層を援助することを一つの義務にすることである。)」です。

投資家を揺さぶる中国政府の締め付け-「あらゆる産業がターゲット」 - Bloomberg

中国、「資本に乗っ取られた」教育産業見直し-モデル転換不可避 - Bloomberg

中国の美団株、一時15%近く下落-政府がフードデリバリー監督強化 - Bloomberg

中国・香港株急落、規制強化でパニック売りも-H株は弱気相場入り - Bloomberg

中国、テンセントに独占的な音楽配信権の放棄命令-罰金も科す - Bloomberg

米上場の中国株、時価総額7690億ドルが消失-中国が締め付け強化 - Bloomberg

キャシー・ウッド氏、中国株の売却進める-当局の締め付け強化で - Bloomberg

中国株ショート勢は儲かったのでは?

 

 

個別株:

テスラが決算。市場クローズ後に発表され、その後アナリスト会見の流れなので、まだ詳細に踏み込んだニュース/解説なし。明日のお楽しみ。

テスラ、4-6月利益は市場予想上回る-自動車事業の利益率改善 - Bloomberg

自動車事業の利益率は温暖化ガス排出枠(クレジット)の販売を含めない場合25.8%と、前四半期の22%から上昇し、前年同期の18.7%から大きく改善した。

 

 

そんな感じで昨日はオモシロイ話題がなかったので、いつも真面目なマイク・ウィルソンの市場見通しを聞いてオシマイ:

www.youtube.com

ーあなたはmid-cycle transitionについてしばらく語ってきた。これを見ている方のために補足しておくと、それは、市場が様々なチャレンジ、コスト高や経済成長のピークなどを消化しようとするもの。先週月曜、まさにそれが起こったように思われるが、それ以降の動きをどう見ているか?

・先週月曜は同じ物語(narrative)の一部だった。それは3月から始まっていると言って良い。金利が上昇し、割高株が売られた。そして、低品質、小型の株が売られてきた。市場は狭くなっている。これらは、我々がmid-cycle transitionと呼ぶものに典型的な動きである。経済回復から大きな恩恵を受ける企業の株から遠ざかる動き。それはサイクルの終わりではない。リセッションではない。しかし市場のリーダーは確実に絞られてくる。品質の高い株に移行する。最終的に、ディフェンシブな株に行く。それが次の段階だ。我々はそのような環境でカネ儲けしようとしている。まだ強気相場だ。多くの投資家は、このような市場環境でかじ取りに苦戦している。我々はうまくやっている。多分、このmid-cycle transitionは秋まで終わらないだろう。

ーデルタ変異種の脅威がある。リフレーション・トレードに戻した方が良いという考えもあるが、それは間違っているか?

・そんな事は無い。低いレベルからさらに上昇がみられるだろう。まだ底に達していないだろうが。

 そして、我々はFEDを扱わなければならない。FEDはmid-cycle transitionで大きな役割を果たす。1994年、2004年、2012年、似たような状況だった。FEDが最もハト派だった状態から、それ以外に変容した年だ。今、同じ事が起ころうとしている。来月か秋に、FEDがコミュニケーションを取った後(注:なんらかの金融拡大政策からの転換を発表した後)、市場は修正され、そして、市場は加速する。リフレ・トレードへの完全なる参加かも知れない。そして成長株。集合的なものだ。今まで見てきたような割安対成長的な狭いものではない。市場全体で広く参加が見られるようになる。

 

Mid-cycle Transitionについて、より深く知りたい方は、こちら:

https://advisor.morganstanley.com/the-monument-group/documents/field/m/mo/monument-group/GIC%20May%202021.pdf

 

 

いや~、強気ですナ。

FEDが金融政策を転換するといっても、国債買入量を今より減らすだけ。拡大政策なのは変わりない。

しかし、それは周知の事実。

もし市場が修正領域に入ったら全力で突っ込んで行きますが、そんな事は起こらない/ダラダラ上昇する市場が続くと予想してマス。