塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【ダン・ナイルズ】期待の低い株を買って決算後に売れ。【マイク・ウィルソン】株の底は来年初めかも?

塾長です。

昨日(米国10/20)の米株市場は、またもやFED高官タカ派発言にアゲを消されたみたい。確信を持って株を買っている人が少ない、って事ですネ。

 S&P500、3,665(-0.80%)

 Nasdaq、10,614(-0.61%)

【米国市況】ドル150円台前半、32年ぶり円安更新-S&P500続落 - Bloomberg

フィラデルフィア連銀ハーカー総裁の発言が伝わると急速に上げを消した。・・・ハーカー総裁は、当局はインフレに対応するため金利を年内に4%を「大きく上回る」水準まで引き上げ、景気抑制的な水準で維持する可能性が高いと指摘。

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、85.71

 10年債、4.2260

 ドル円、150.1780

 Bitcoin、19,034

 

 

経済指標:

 10月 フィラデルフィア連銀景況指数、-8.7(予想-4.5)

 9月 中古住宅販売件数、471.0万件(470.0万件)

 同[前月比]、-1.5%(-2.2%) 

米中古住宅販売が8カ月連続減、07年以来の長期低迷-金利上昇で - Bloomberg

9月の中古住宅価格(季節調整前、中央値)は前年同月比8.4%上昇し、38万4800ドル(約5760万円)。それでも今年3月以来の低水準となった。

数は減っても値段は上がっている。

 

 

 

金融政策:

上でも言及したハーカーさん発言;
ハーカー総裁、金利は年末までに4%を「大きく上回る」水準に - Bloomberg

「インフレ抑制で進展が不十分という率直に残念な状況を踏まえれば、金利は年末までに4%を大きく超えると私は見込んでいる」

「データに基づいて、必要ならばさらなる引き締めもあり得る」と言明。「しかし、システムが自ら機能するのを容認するべきだ。これは時間がかかるということを認識する必要もある。インフレはロケットのように急上昇して、羽毛のように下がると知られている」

11月0.75%、12月0.75%利上げでしょうか?

 

 

タカ派ブラードさんに倫理規約違反疑惑;
セントルイス連銀総裁が倫理規約に違反か、シティの非公開行事で講演 - Bloomberg

セントルイス連銀のブラード総裁が先週14日にシティグループが主催した招待者限定の非公開イベントで講演したと報じられた。連邦準備制度理事会FRB)ウオッチャーらは、この行為がFRBの意思伝達ルールに違反した可能性があるとみている。

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

米、量子コンピューティングやAIへの対中規制拡大検討-関係者 - Bloomberg

米国は最大の戦略的ライバルである中国との競争で、鍵を握ると見なす特定の技術を同国が開発する能力を締め付ける取り組みを強化している。7日に発表された包括的な規制では、米国の国民や居住者が中国の技術企業に参加する方法にも制限を課した

太字下線部、そうでしたっけ?と思ったので、当該規制を調べてみると・・・、

Implementing Controls Related to Advanced Computing and Semiconductor Manufacturing:

 :

Specifically, the rule:

 :

7.) Restricts the ability of U.S. persons to support the development, or production, of ICs at certain PRC-located semiconductor fabrication “facilities” without a license;

U.S. personsの定義は書かれていない。U.S. citizensではないのネ。

BIS規制だから、日本企業も製品輸出をする時には従わないといけないが、日本人技術者が中国のIC研究開発製造に関わるのは問題無い、と。ふ~ん。

 

 

レタスと競争していたトラスさんが辞任;
トラス英首相が辞任発表、減税案で混乱-後任は24日にも決定へ - Bloomberg

勝者のレタスは国旗を振ってお祝い;

日本のメディアもこれくらいのジョークをかまして欲しい。

 

 

個別株:

Snap決算;
米スナップ株急落、7-9月売上高の伸び鈍化-予想下回る - Bloomberg

7-9月期売上高は6%増の11億3000万ドル(約1700億円)。ブルームバーグ集計のアナリスト予想平均11億4000万ドルに届かなかった。

スナップの株価は通常取引後の時間外取引で一時20%余り下げた。

1%の未達で株価-20%は可哀そう、というのが第三者的感想デス。

 

 

弱気派Satori ダン・ナイルズのインタビュー;

www.youtube.com

ートラス辞任は新たな変化を示しているのでしょうか?それともボラが高くなる方向に作用するでしょうか?

・前回私が出演したときは酷いCPIが発表された日で、株価は叩きのめされていた。それでも10月は上昇すると思っていた。そこには様々な悪材料があるからだ。英国もそうだし、ロシア、中国ゼロコロナ政策、LDI、Credit Suisseドイツバンクなど。それらに良い事があれば、市場は上がる。

 今朝は英ポンドが強くなり、英国債利回りが若干下がった。市場はトラス辞任を良いサインだと受け取った。

 我々はベアマーケットラリーがしばらく継続すると考えている。来週に予定されているメガキャップの決算までは。彼らは下げてはいるが、他よりは下げ幅が小さい。彼らは楽観的な見通しを語っているので、TeslaやNetflixのような問題があれば大変なことになる。

ーしかし、AT&Tが9%、IBMは4%上昇した。これはファンダメンタル的に良いニュースではないのでしょうか?

・良いニュースではあるが、IBMについて言えば、メインフレームの買い替えサイクルにあり、通常良い決算を出す。しかし、過去10年間、IBMのの売上は縮小するばかりだ。誰も「IBMを買わなくちゃ」なんて言っている人はいない。彼らへの期待が低かったのだ。おなじような理由から我々は先週Oracleを買い戻した。Oracleは誰からも愛されるような株ではない、マルチプルは低い。しかし、クラウドインフラ市場でモーメンタムがある。

 コンテクストで考えなければいけない。高い期待がある株は、それだけリスクがあるということだ。逆にNetflixのように60%も下げた株は、良い決算を出せば上がる。

 誤解しないで欲しいのは、我々はショートよりもロングの方が多い。10月の株高(rally)を期待しているからだ。そこでは株を選択することが重要だ。私は期待が高くない株を選ぶ。AppleMicrosoftのようなPEが市場(平均)よりも高い株は選ばない。彼らは「クラウド需要がスローダウンした」「Prime Dayの売上が振るわなかった」「スマートフォンの高価格帯が売れるようになったが、売上は減速している」、これはTeslaにも当てはまる、といった事を言いだす可能性がある。なので我々はメガキャップに注意している。それでも10月はラリーがあると考えており、ショートよりもロングの方が多い。

数か月単位で取引する人達には参考になりそうなお話でした。叩き売られていて、今期(7-9月)決算が悪くなさそうな株を買っておいて、決算が出たら売れ、その一例がOracleだ、と。

 

 

超弱気派のマイク・ウィルソンはBloombergに出ていた。S&P500が3,000まで下がる可能性があるという程超弱気なので、逆に、「あなたが言っている悪い企業業績っていつ出るのよ?」「何でもっと下がらないの?」的な質問を受けている;

www.youtube.com

ー過去数日株は上がりました。もう息切れ(exhausted)でしょうか?あなたも疲れ果てました(exhausted)か?

・誰もが疲れ果てているのでしょう。強気市場でも疲れますが、特に今は株も債券もうまく行っていない。コモディティーでさえ4月にピークを付けた。ダメな年なんだろう。誰もがこんな相場はもう終わって欲しいと願っている。

 ジェフ(?)の発言に同意する。市場はFEDの利上げを織り込んだ。株式市場は直線的に下がらない。まだ決算が急激に悪くなっていないからだ。

ータイムラインについて伺いたい。誰もが終わって欲しいと思っているだろう。あなたはサイクルが速くなっていると言っていた。今はサイクルのどの位置にいるだろうか?経済的現実と市場のムードに乖離はあるだろうか?

・その通り。我々はサイクルが短く、変動が大きくなっていると言った。コロナのロックダウンが加速させた。ベアマーケットの最終章も速くなるだろう。3か月前、私はこれがthanks givingには終わり(wrap up)、年末に向けて良くなると思っていた。残念ながら来年に持ち越しのようだ。いずれにせよ、動きはとても速いと言える。この経済サイクルは2020年5月に始まり、3年も経っていないのにリセッションの話をしている。とはいえ、サイクルの通りに動いている。悪い決算(earning dissapintoment)が出て終わるだろう。

ー悪い決算はいつ出るのでしょう?2Q で悪くなると思ったが、ならなかった。3Qも。では4Qなのか?

・我々は2Qだとは思っていなかった。この期(3Q)だと思っていたが、その希望が若干薄れてきた。企業は積極的にタオルを投げていない。

 今の市場はガイダンス中毒になっている。債券市場にとってのガイダンスがFEDであり、株にとっては企業経営者だ。債券市場はFEDが「利上げはもう終わり」と言うのを待っている。株も同じで、投資家は企業が決算見通しを引き下げるのを待っている。これはプロセスである。いつもあるべき期間よりも長くかかるものだ。4Qには間違いなく終わる。2月という意味だ。11月、12月に終わる可能性もまだある。この決算期がどうなるか見てみようじゃないか。

Walll Streetで一番の弱気派が3,000~3,400が底と言っていて、今3,600辺りなのだから、買い時(一度に買うのではなく、分散して買い始めるべき時)と言えるんでしょうねぇ。

でも、1ドル150円じゃねぇ。

FEDが利上げ終了宣言を出して、仮に1ドル130円に戻したとしたら、150円で買った米国株(債券、投資信託ETF・・・)は-13.3%になる。

120円なら-20%。

毎月NISAやIDECOに積み立てている人達が、積立てを止めるような下落幅ではないですが。

 

ーー

ランキングサイトに登録しています。ポチっとして下さると、励みになりますm(__)m

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

にほんブログ村 株ブログへ
にほんブログ村


米国株ランキング