塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【マイク・ウィルソン】今後4週間で、S&P500は4,000を下回る

塾長です。

昨日(米国1/24)の米株市場は、下落して始まり、終わってみたらプラス圏。今この瞬間(日本1/25、10:28AM)、株指数先物がダダ下がりしていて、まだ気を抜けません。

 S&P500、4,410(+0.28%)

 Nasdaq、13,855(+0.63%)

【米国市況】株が最終盤に上昇に転じる、ドル指数は2週間ぶり高水準 - Bloomberg

 

昨日の勝ち組はConsumer Descretionary、一般消費財。負け組はUtilities、公益。どのセクターも同じような形をしている=ローテーションが起きたのではなく、米国株が全般的に買われた、のが分かる。

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SPDR sector ETF 2022/1/24 - Yahoo Finance

 

 

債券、為替、コモ:

 原油、84.09

 10年債、1.7350

 ドル円、113.9700

 Bitcoin、36,705

ビットコインが6日ぶりに反発、取引終盤の米株高で持ち直す - Bloomberg

ルーブル下落、ロシア中銀が外貨購入を一時停止-売り圧力緩和狙う - Bloomberg

 

 

経済指標:

 1月 PMI速報値、55.0(予想56.8)

米経済は失速寸前、マークイットPMI指数が示唆-オミクロン株重し - Bloomberg

 

 

地政学

米軍部隊8500人がNATO支援準備、ウクライナ緊迫で-国防総省 - Bloomberg

米大統領、欧州首脳とオンライン会談-ウクライナ巡り見解「一致」 - Bloomberg

 

 

個別株:

IBMが好決算。信じるか、信じないかは、あなた次第。

IBMの10-12月、売上高予想上回る-クラウド需要旺盛で - Bloomberg

10-12月の売上高は6.5%増の167億ドル(約1兆9040億円)。少なくともこの10年で最大の伸びを示した。ブルームバーグ集計のアナリスト予想平均は160億ドルだった。株価は時間外取引で一時約5%上昇した。

 

 

 

長らく株に弱気だった(ゆえに、昨年の強気相場でツライ思いをしていた)Morgan Stanley マイク・ウィルソン(Mike Wilson)の市場の見立て、戦略:

株式は「冬が来た」、モルガン・スタンレーのウィルソン氏 - Bloomberg

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ー今日の市場の動きは、グラスの水は半分もある、なのか、半分しか入っていない、なのか?

・私が言えるのは、この種の動きは気分の安らぎにはならない。底値で買うことができたとしても、「やったぜ」とならない。このボラタリティーは落ち着いてきている。まぁ、理にかなっている。この値動きが起こったのは、インフレ、FED引締め、成長鈍化のためだ。我々はデフェンシブを強化している。低成長化の物語(narrative)がより重要になってくる。リセッションとは言わないが。

 今年、payback demandがあると思う。マージンが潜在的問題になる。市場はそこに注目する。なので、我々は安定した利益、期待値を上回る能力を持つ企業の株を持つ。昨年11月以降、うまく行っている。この方針で行くつもり。sell-offや今日の上昇があっても、このダイナミックの変化は見えない。

ーあなたは今からの3-4週間でS&P500が4,000を切ると考えているそうですね?何が触媒になるのですか?

・4,000以下のトレードを望んでいる。私の22年末ターゲットは4,400だ。建設的になるため、4,000以下で買いたい。

 これが起こると思う。いくつかの理由からだ。1つは、FEDは今のコース(引締め姿勢)を継続する、彼らの仕事をする、市場が荒れたとしても怯まない。十分ソフトになったところで、引締めは終了する。そこで前向きになれる。

2つ目は、成長だ。2021年、多くの企業がガイダンスを出さなかった。いくつかの企業はその機会を使って、期待値を下げた。

3番目は、マクロデータ。マクロデータはソフトになっている。小売売上、PMI。これらは建設的でない。企業経営には難しい環境だ。我々が予想した通りだ。

ーあなたの顧客に薦める銘柄はあるか?

・テクノロジー株にも高くないものはある。高いが、その高さを正当化できるもの。それらがデフェンシブとなる。

 ヘルスケアも良い。テックより安い。

 純粋にデフェンシブなら、公益、生活必需品、REITs。その中では生活必需品、REITsが良いと思う。

ーこのデフェンシブを買う戦略は、(下落を予想している)今後3-4週間だけのことか?

・まず、どうなるか見てみよう。4週間何も起こらないかも知れない。

 しかし、今日出したノートの主要ポイントは、我々は去年ほど景気循環株に重きを置いていない。成長が鈍化している。すこし過熱し過ぎた。それが主要なメッセージ。

 

難しい事は言っていませんね。少し補足しながらまとめると、こんな感じ。

  • FOMCは1月25、26日。タカ派継続を予想。
  • 今の決算シーズン中、期待値を超えられない企業が多く出る。Netflixのように。
  • 12月から今までのマクロデータは悪い、これからも悪い数字が出るだろう。
  • 上記3つが合わさって、S&P500は4週間のうちに△10%、4,000以下まで売り込まれる。そうなれば、買い場。それまではデフェンシブ(品質の高いテック、生活必需品、REITs)に逃げておけ。
  • 景気循環株はやめておけ。(特に昨年好調だった銀行、エネルギーの事かな?)

 

景気が下降しているのに金融引締め、なんて事にならないと良いですが・・・。