塾長です。
昨日(米国9/6)は、Labor Dayで米国市場お休み。
なので、今日のblogは簡単に。
皆さんご存じのとおり、半導体不足で自動車業界は「車つくりたくても、作れないよ~」という状況:
VWやダイムラーなど独自動車トップ、半導体不足の長期化を予測 - Bloomberg
スバルやダイハツ 工場停止を拡大 東南アジアのコロナ禍で調達難 | 毎日新聞
しかし、キャシー・ウッドの見方は少し違う様子(30:29~):
・先月一番驚いた指標は自動車販売だ。自動車販売は、2月18.5M台をピークに、今週出た8月の数字は13M台に落ち込んだ。これらは年率換算で、米国のみの数字だ。年率換算しないで30%の下落。年率換算すれば60%下落となる。自動車メーカーは半導体不足を理由にあげている。半導体不足は本当だろう。しかし、私はそれだけが理由だとは思わない。消費者は、去年多くの車を買った。多くが中古だった。確かにディーラーに在庫は無い。もしかしたら、在庫は消費者のドライブウェイやガレージにあるという事なのかも知れない。さらに、消費者は、EVのTCOが内燃機関車と同等か下回った事により、次はEVを買おうか?と考えているのかも知れない。技術進歩が速いので、消費が一時的に止まった状態。EVのセールスは非常に強い。もしかしたら、EVの在庫不足もあるかも知れない。EVの価格は下がっているし、補助金がある。いくつかの州では、同等のEVと内燃機関車ではEVの方が安い。我々の見込みでは、EV販売台数は2020年2.2M台から2025年40M台になる。今年は3.6M~3.8Mくらい。考えてみて欲しい。自動車販売台数が18Mから13Mに落ちている時に、EVは50%以上増加。この動きが始まっているという確証は、Manheim Used Car Index※から得られるだろう。Manheim Used Car Indexは昨年61%上昇した。消費者が公共交通機関を避けるために、新車、中古車問わず、買いに走ったからだ。Manheim Indexは5月に約200でピークを付けた。今は193に落ちた。最新のデータは8月中旬のもので、次回でさらに確認が取れるだろう。もし半導体不足だけが自動車販売低迷の理由だとしたら、Manheim Used Car Indexは上昇するはずだ。もし下がるようであれば、EVへのシフトが進んでいる証拠だと考える。
半分(以上?)はポジショントークでしょうが、考慮すべき点でしょうネ。
細かい話ですが、ハリケーンIdaによって相当数の車がダメになったので、9月の車販売台数は若干ブレるかも知れません。
さらにキャシー・ウッドの話をもっと聞きたい人のために、参考リンクを貼っておきますヨ:
・ARK Investの公式Youtubeチャネル:ARK Invest - YouTube
・ARK Investのニュースレター:Innovation Research Newsletters by ARK Invest
・先週金曜日(9/3)、Yahoo Financeによるキャシー・ウッドのインタビュー: