塾長です。
昨日(米国5/4)の米株市場は爆上げ。パウエル砲炸裂。とは言え、ショートカバーで上げただけ、という見方も多いので、明日以降はどうなるか分かりません。少なくとも今現在先物は下げている。
S&P500、4,300(+2.99%)
Nasdaq、12,964(+3.19%)
【米国市況】S&P500が3%高、利回り低下-大幅利上げ観測が後退 - Bloomberg
原油、108.15
10年債、2.9170
ドル円、129.3000
Bitcoin、39,642
EU、ロシア産石油の段階的禁輸を提案-9日までの決定目指す - Bloomberg
欧州委員会のフォンデアライエン委員長は、EUがロシア産原油の輸入を向こう6カ月間で段階的に禁止する提案を行ったと明らかにした。
一斉禁輸に反対してきたハンガリーとスロバキアに対しては、2023年末までの猶予期間を認める見通し。
ドイツはEU案に支持を表明。
3月 製造業新規受注[前月比]、2.2%(予想1.1%)
FEDは市場予想に比べて超ハト派でした;
FOMC、0.5ポイント利上げ-FRB議長は同幅利上げ継続を示唆 - Bloomberg
FOMC声明:米国債やMBSの保有、6月1日に減らし始めると決定 - Bloomberg
決まったのは、
- 今からFFレートを0.5%引き上げて、0.75%~1.0%とする。
- FEDバランスシート縮小を6月開始。縮小額は475億ドル/月から開始、3か月かけて950億ドルに増加。
示唆されたのは、
- 今後2回のFOMC(6/14~15、7/26~27)で0.5%利上げ
- 0.75%利上げはしない
一部市場は今回0.75%利上げを織り込んでいたので、軽くびっくり。その後Q&Aでパウエルさんが「0.75%は積極的に検討していない」と言ったので2度目のビックリ。
一般的に「市場は不確定要素を嫌う」と言われていて、7/27までにFFレートが1.75%~2.0%になると分かってしまえば、ある意味、株の下値は固められた格好。
もちろん、世界的に金融引締め方向だし、ウクライナでの戦争はあるし、株への逆風は吹いているので、リスクオンには程遠い。
では株を売るか?と問われれば、答えはNo。例えば、プーチン政権崩壊なんてことになれば、S&P500は10%くらい上昇するのでは?と思っているので(逆に、プーチンが核ミサイルを撃ったら、株式市場にも直撃・・・)。
まだ見終わっていませんが、パウエルさんの会見動画を貼っておきます;
米四半期定例入札の規模縮小-QTでも今後さらに減らす可能性に言及 - Bloomberg
Bloombergによるウクライナ情勢まとめ;
【ウクライナ】マクロン氏、マリウポリ避難継続をプーチン氏に訴え - Bloomberg
ファミレスチェーンiHOPとApplebee'sを展開するDINE Brands Global(DIN)CEO ジョン・ペイトン(John Payton)がCNBCに出ていた。
ーApplebie's、iHopの同店舗売上は2桁の伸び。どこから来たものでしょう?消費者は健全ですか?値上げの反応は?
・消費者の話から始めましょう。過去数四半期の我々の戦略が正しかった。経済に逆風は吹いている一方、消費が強い事を示す統計情報がある。
最初に、低賃金層の実質賃金※1の上昇は他の層を上回っている。我々の典型的な顧客の年収は75,000ドル以下(=975万円、1ドル130円換算)である。前四半期、その賃金上昇率は5,6%。それが助けになっている。
次にQSR(quick service restaurant、※2)の価格は、full-service dinning restaurantに比べて、速く上昇している。これも我々にとって追い風だ。
そして、CPIを見ると、自宅でとる食事のコスト、すなわちgroceryのコストは、外食コストよりも大きく上昇している。
最後に、多くの調査が、消費者はレストランでの食事に戻る意向を示している。最も高い数字で。
ー客は戻っているとしたら、労働者の確保は十分ですか?値上げに対するpush backはありませんか?
・90%の従業員しか確保できていない。全国、両ブランドを通して。これは過去several quarters続いている。これはnew normalだと思うようにしている。これによって、コロナ前の水準まで開店時間を確保できていない。特に夜遅く。ピーク時における利用可能テーブル数も制限している。例えば、iHOPでの週末朝食、昼食時間帯だ。短期的には、新規雇用だけでなく、現行従業員の引き留めにも力を入れている。長期的には、テクノロジーによって従業員を補助する。カリフォルニア州にあるiHOPのフランチャイズ店では、ロボットを試行している。食事を運んだり、食べ終わった皿をキッチンに戻したり。
※1:実際はthe real wages for the bottom quartile earnersと表現。人々の年収を4段階で分割し、底辺の1/4層の賃金上昇率が他の3/4を上回っている、と言っている。
※2:QSRは日本で言うファースト・フード店に相当。
ポイントは、
- 米国消費者は(まだ)強い。
- ファミレスiHOP、Applebeeの主要顧客は、年収975万円以下。(比較的)低所得者層に分類されている・・・(日本は貧しくなったなぁ)。
- 今のところ消費者はレストランに戻りたがっているので、値上げに対して大きな反感は見られない。
アンカーのモーガン・ブレナンから2回も値上げに対する顧客の反応を問われ、ペイトンは直球の回答を避けていたのが印象的。「顧客の反応は上々なので、これからもバンバン値上げしますよ!」とも言えないだろうが、何か隠している(これ以上値上げは難しい、とか)可能性がある。 - 協働ロボットに商機あり。当blogで何度も指摘していますが、日本企業ガンバレ。米中関係悪化(新冷戦)という追い風も吹いている。
といったところでしょうか?
iHOPが試しているロボットとはどんなモノでしょう?こちらのローカルニュース局が報じていました;
カリフォルニア州の田舎町Clovisの1店舗だけですかネ?珍しモノ好きなフランチャイズ店オーナーが1台、2台、試しに使っているだけかも知れません。少し期待外れ。
このロボットは何かというと、ソフトバンクG傘下Keenonの配膳ロボットKeenbot。Keenbotの画像と見比べれば、同じモノだという事が分かる;
配膳・運搬ロボットKeenbot(キーンボット)|ソフトバンクロボティクス
ちなみに、ソフトバンクGは子会社ソフトバンクロボティクスにて、Pepper君だけでなく、配膳、清掃ロボットも展開中。以前買収したBoston Dynamicsは、ヒュンダイに売却してしまいましたが。
ソフトバンクロボティクス株式会社
これだけで、ソフトバンクG株を買う理由になるかというと・・・。孫さん、応援していますヨ。