塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【シーゲル教授】FEDは利上げを停止すべきだ←【サラ・エイリン】でも今までFEDが正しかったよね?

塾長です。

昨日(米国7/14)から決算シーズン本番。BlackRock、UnitedHealth、JPMorgan、Wells Fargo、State Street、Citiが発表。State Street以外は良かったようだが、市場は冴えない。

 S&P500、4,505(-0.20%)

 Nasdaq、14,113(-0.18%)

【米国市況】国債反落、経済指標堅調で楽観論弱まる-ドル138円後半 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、75.27

 10年債、3.8190

 ドル円、138.7430

 Bitcoin、30,313

 

 

経済指標:

 7月 ミシガン大学消費者信頼感指数、72.6(予想65.4)

米消費者マインド指数が急伸、約2年ぶり高水準-労働市場堅調で - Bloomberg

・消費者マインド指数(速報値)は72.6-2021年9月以来の高水準

・前月(64.4)から8.2ポイント上昇-06年以来の大きな伸び

・1年先のインフレ期待は3.4%に上昇(前月3.3%)

・5-10年先のインフレ期待は3.1%(前月3.0%)

 :

今回の統計では、今後1年間において失業率の低い状態が続くと消費者がみていることが示された。また過半数は、所得の伸びが少なくともインフレ率と同等になると予想している。

 

 

金融政策:

シカゴ連銀総裁、最新のインフレデータ「期待が持てる」もまだ高い - Bloomberg

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

中国人民銀、的絞った不動産支援策を計画-銀行のリスク、深刻さ否定 - Bloomberg

 

 

個別株:

AT&Tが安い。何かと思ったら、WSJに「AT&T、Verizonなどは過去(1880年代~1950年代)に鉛で覆った電話線を使っていた。地中に埋めた電話線が水質汚染を起こしている」と指摘されているのだそう;
AT&T and Verizon accused of ignoring toxic lead cabling - DCD

AT&Tは「テストのやり方に問題がある、テストを行った一社は利益相反がある」と反論;
AT&T responds to WSJ story on legacy lead-clad cables

AT&T株価は-4.10%、14.50ドル。Forward Yield 7.34%。

こちら5年チャート;

AT&T 5Y 2023/7/15 - Yahoo Finance

去年全量売却済み。そのとき「底で売ったかなぁ」と心配したが、まったくの杞憂。底が見えない。

 

同じく問題を指摘されているVezionは-1.82%、34.01と、比較的軽微なサゲ具合。

 

 

■決算情報。

JPモルガン、収入が過去最高-ファースト・リパ買収や金利高で - Bloomberg

米銀JPモルガン・チェースの4-6月(第2四半期)収入は過去最高となった。金利上昇と米地銀ファースト・リパブリック・バンク買収が寄与した。

 :

 ダイモンCEOはバーゼル3最終案や流動性規則変更の可能性に触れ、大きな変化を予想していると述べたものの、「われわれは乗り切る」と述べた。

 

ウェルズ・ファーゴ、通期NII見通しを引き上げ-利上げで恩恵 - Bloomberg

米銀ウェルズ・ファーゴは、4-6月(第2四半期)の純金利収入(NII)がアナリストの予想以上に増加した。米連邦準備制度の利上げによる追い風が大手米銀には続いており、ウェルズ・ファーゴは通期のNII見通しを引き上げた。

 

シティ、4-6月期利益は予想上回る-クレジットカードが寄与 - Bloomberg

米銀シティグループが14日発表した4-6月(第2四半期)決算では、同行が発行するクレジットカードの利用増が寄与した。その一方で、クレジットカードの返済が困難な利用者も増えた。

 

ブラックロック、4-6月運用資産は9.4兆ドルに増加-株高が追い風 - Bloomberg

 同社のETFには480億ドルが流入。このうち350億ドルが債券投資向けだった。キャッシュマネジメント商品には230億ドルが流入した。株式商品からは全体で43億ドルが流出。アナリスト予想では210億ドルの流入が見込まれていた。

 

ユナイテッドヘルス 第2四半期 調整後1株利益6.14ドル(市場予想5.95ドル) | 市況 - 株探ニュース

ステート・ストリート 第2四半期 調整後1株利益2.17ドル(市場予想2.10ドル) | 市況 - 株探ニュース

 

 

■〆は久しぶりのジェレミー・シーゲル教授;

www.youtube.com

ーあなたはFEDは利上げをやめろと言っているが、FEDは聞く気がないようだ。彼らはタカ派な言いまわしを続け、インフレがぶり返すかもしれないと言っている。

・経済はゴルディロックスになっている。強い経済成長、インフレ率は下落している。昨日でた失業保険申請件数は減少した。今月初めに目にした[労働市場の]弱さは消えてしまったようだ。しかし、私にはインフレが再出現するようには思えない。インフレは安定的である。石油[価格]は足場を固め、コモディティーIndexは安定化し、住宅市場も安定的。大きなインフレ率上昇は無いだろう。ミシガン大学消費者信頼感指数の調査は、CPI、PPIのニュースが出る前に行われたものだ。CPIが3%、コアCPIが5%以下とニュース見出しを飾っていれば、消費者期待に影響があっただろう。

原油は80ドルに向っている。金属も上がっている。住宅はリバウンドしている。住宅はFEDにとって重要だ。今朝、銀行は「消費者は健康な状態(in decent shape)だ」と言っていた。労働者への需要は多く、賃金が上がっている。こられがあっても、インフレが再燃しないと言えますか?

コモディティーについてはあなたの言う通り。住宅は、まだ多くの取引がされていない。キャッシュの取引が多く、住宅ローン金利は7.38%。ローンの借手は困るだろう。それらは考慮に入れるべきだが、賃金をターゲットにするのは間違っている。賃金はインフレ率よりも低い伸びだった。今は追い付こうとしているだけだ。彼らを労働市場に誘う必要がある。賃金はインフレの原因ではない。それは実質成長の犠牲が必要だと言っているようで、間違っている。

 あなたに同意するのは、安定化したコモディティー価格が上昇し始めたら、FEDは注意すべきだ。

 1.5週間後、0.25%利上げは織り込まれている。9月にどうなるかは、その後6週間のデータ次第だ。

 ジェームス・ブラードが辞任した。彼は超タカ派の一人。ただ、その逆にいたウォラーがタカ派発言をしている。その他もタカ派的発言をしている。

ーデータによるとタカ派が正しかった。経済は崩壊していない。もしかしたらラグがあるのかも知れないが。

・それでもラグを無視してはいけない。FEDの数名はラグがなくなったと言っているが、インフレ率をみてくれ。パンデミックが起きた3月にマネーが増加したが、2022年までインフレは起きなかった。数名のFED高官が言っているように「ラグが死んだ」なんてことはない。それが私を心配にさせる。私は数回パス(利上げ見送り)し、利上げ再開まで様子をみるべきだ。

 とはいえ、オリンピック用語を使えば、FEDはランディングギアを期待に押し当てるかも知れないね(???、"FED might stick the landing gear against expectations, using the olympic term")

利上げを強硬するFEDに批判的なシーゲル教授に対して、(インタビュワーの)サラ・エイセンが「そうは言っても、今までタカ派FEDが正しかったではないか。経済を壊さずに、インフレ率は下げた。いくつかの物価は再上昇し始めている。追加利上げは正当化できるのでは?」と責めているのが見どころ。

シーゲル教授の反応は、

コモディティー価格再上昇には注意。

・賃金はインフレの原因ではなく、結果。賃金上昇をみて利上げを決めるべきではない。

・7月0.25%利上げは仕方がないが、金融引締め効果にはラグがあるので、それ以降は様子見すべき。

と、若干(大幅に?)譲歩した格好。

シーゲル教授は先週くらいまで「失業保険申請件数が増えているのは、労働市場が弱くなっている前触れ」と言っていたが、昨日のデータで否定されたのも痛い。(そもそも失業保険関連データはブレが大きいので、1、2回のデータでは方向が定まらない)

シーゲル教授自身はマクロ経済の人ではないからネ、と言ってしまうと、だったら何故彼の言い分を聞いているのか?となるので言いませんが(言っているけど)。

ハハハ。

 

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