塾長です。
昨日(米国7/28)の米株市場は、昨日に引き続き好調。クローズ後にAppleに好決算が出て、この流れが明日も続きそう。
S&P500、4,072(+1.21%)
Nasdaq、12,162(+1.08%)
【米国市況】株続伸、GDP受けて大幅利上げ観測後退-134円前半 - Bloomberg
原油、97.25
10年債、2.6810
ドル円、134.3190
Bitcoin、23,855
第2四半期 実質GDP[前期比年率]、-0.9%(予想0.4%)
第2四半期 個人消費[前期比年率]、1.0%(予想1.2%)
米経済、2四半期連続の縮小-4~6月GDP速報値は0.9%減 - Bloomberg
米新規失業保険申請件数、小幅減少も8カ月ぶり高水準近く - Bloomberg
4週移動平均は微増し24万9250件、過去16週間のうち15週で増加
ナンシー・ペロシ下院議長(民)の夫がCHIPS ACT成立前にnVidia株を買ってた件(ある種のインサイダー取引)、続報が2つ。
ペロシの夫は、(損失を出して)nVidia株を売った;
Pelosi's husband dumps Nvidia stock as House eyes chip bill | Reuters
そして、民主党から政治家の株取引を禁止する法案が出るとの報道。ネタ元が「Punchbowl News」という聞いたこともない所なので、真偽は不明;
U.S. House Democrats to propose ban on stock trading in August - Punchbowl News | Reuters
もし本当だとしても、政治家だろうが誰だろうが、自分の行動を制限したくないので、法律に抜け穴ができるかどうかに注目。
CNBCに出演した元ダラス連銀総裁 リチャード・フィッシャーはこんなコメント;
"Clearly people have taken advantage of inside information forever," says Richard Fischer. "I'm sorry to see that Paul Pelosi and Nancy Pelosi and others appear to have taken advantage of inside information." pic.twitter.com/v9PmHvCoM3
— Squawk Box (@SquawkCNBC) 2022年7月28日
「非常に残念なことに、彼ら(政治家)は長年内部情報を使って株取引をしてきたようだ」
一方、FED高官の株取引については「経済に対する感性に重要なので、規制し過ぎないように望む」と擁護(ダラス連銀総裁が辞任表明、ボストン連銀総裁に続き-タカ派の2人 - Bloomberg)。身内には甘い。
デサンティス フロリダ州知事(共)は、州の投資(年金基金など)にESGを取入れるのを禁止する方針を示した;
DeSantis says Florida won’t invest in ‘woke’ corporations | Miami Herald
彼は共和党の中でも右寄り・・・、というより、右派民衆受けする政策を積極的に行う(ポピュリスト)州知事なので、これが共和党全体の方針だと考えるのは行きすぎだが、中間選挙で共和党が勝ったら、次期大統領が共和党から出たら、と考えると・・・。
石油株買うかな。
一応こちらも載せておきますか。
GDPの発表に合わせて、ジャネット・イエレン財務長官が会見;
これまでのバイデン政権の成果、インフレを抑えて行くぞという意気込み、マイナスGDPはインフレにとって悪くない、・・・と言った後、質疑。「国民がインフレで痛みを受けているのを理解してます、これから頑張るので、どうぞ宜しくお願いします」と言っているだけで、特段中身があったようには思えませんでした。
その後、産業界トップが大統領に経済状況を報告する場を公開(という体の政治ショー)。まずBank of America CEO、Marriott CEO達に、いかに経済が強いかを語らせている。ただ全部が大統領・アメリカ経済をヨイショしたのではなく、Corningは正直に消費が弱い、先行き暗い、と言っている;
なし。
今日も大型決算がたくさん。Apple、Amazon、Intelが明暗をわけた。
暗いのはIntel。PCはコロナで需要先食いしたので仕方がないとしても、(Intelのドル箱であり、AMDが食い込めていない)サーバー向けが売れていない。そしてリストラ;
インテル、4-6月期は22%減収-通期売上高見通しを下方修正 - Bloomberg
投資家はパソコン販売の低迷がインテルの業績に響くとは想定していたが、高級サーバー用半導体の16%減収は予想外で、これが全体の収益の重しとなった。同社によると、価格は下落しており、顧客の注文が競合他社に流れた。
パット・ゲルシンガー最高経営責任者(CEO)は、業績低迷の大半が景気減速に起因すると指摘しながらも、より良い製品をスケジュール通りに生産できなかったことも原因だとした。在庫整理に取り組んでいる顧客は新規発注を見合わせており、7-9月(第3四半期)が同社の業績の谷になるとの見通しを示した。
:
デービッド・ジンスナー最高財務責任者(CFO)は電話会見で、7-9月期にリストラ費用を計上する予定であることを明らかにし、詳細は後ほど開示すると述べた。
:
ゲルシンガー氏は、同社のデータセンター事業の今年の伸びがサーバー市場全体を下回る見通しだと語った。
AMDにどの程度サーバ向けシェアを奪われているだろう???絶対値も気になるが、その速度の方が知りたい。多分IDCのレポートに書いてあると思うが、$4,500もするので買えません。
Bernsteinの半導体アナリスト、ステイシー・ラスガンは「悪いとは予想していたが、こんなに酷いとは思わなかった。データセンター向けは完全に背筋が凍った(absolutely horrendous)」と表現。CHIPS Actが助けになるか?と聞かれても「工場がカネになるのは何年も先のこと。そもそも新しい工場が必要になるか分からなくなってきた」とバッサリ;
Amazon決算は良かったと受け止められている。確かに売上見通しは予想を上回ったようだが・・・正直言って、彼らの決算は理解できません。
米アマゾン第3四半期増収を予想、「消費減速見られず」 株価13%高 | ロイター
第2・四半期の最終損益は20億ドルの赤字。新興電気自動車(EV)メーカー、リビアン・オートモーティブへの投資に絡み39億ドルの税引前評価損を計上したことなどが響いた。
ただ、営業損益は33億ドルの黒字で、ファクトセットがまとめたアナリスト予想の18億ドルを上回った。
Rivian投資が足を引っ張ったって、決算書のどこに書いているのだろう?キャッシュフローも良くないように見えるのだが。
相変わらずAWSで利益を上げて、通販事業を支えている。引き続き会社分割懸念。
そして、10万人をクビにしている;
アマゾン株急伸、4-6月売上高が市場予想上回る-見通しも強気 - Bloomberg
同社は経費削減に取り組んでおり、フルタイムおよびパートタイムの従業員数の伸びは2019年以来の低水準にとどまった。全従業員数は6月末時点で152万人余りと、前年同期比14%増えたが、前期比で約10万人減った。
職を失った人には悪いニュースだが、株主や利上げを心配する人にとっては良いニュース。
Appleは強い。計画通りに売り切る力がスゴイ。もしかして電話会社に買い取らせていたりするのかな?
アップルの4-6月期業績、市場予想を若干上回る-iPhone堅調 - Bloomberg
売上高は前年同期比2%増の830億ドル(約11兆円)。アナリスト予想平均は828億ドルだった。1株利益は1.20ドルで市場予想の1.16ドルを上回った。
アップル、景気減速下での支出決定は「慎重に」行う-クックCEO - Bloomberg